百日咳に注意しましょう
公開日 2025年04月21日
更新日 2025年04月21日
百日咳とは
百日咳は、百日咳菌に感染して発症し、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする呼吸器感染症です。五類感染症に分類され、全数把握疾患に指定されています。
なお、国立健康危機管理研究機構によると、今月6日までの1週間の患者数は722人で過去最多となりました。
症状と治療
百日咳は、世界的にみられる疾患であり、小児に多くみられ、重症化しやすく、特に1歳以下の乳児には注意が必要な呼吸器感染症です。
通常7~10日間の潜伏期間を経て、臨床経過は、普通のかぜ症状で始まる「カタル期」(約2週間持続)、特徴のある発作性のけいれん性の咳(痙咳、けいがい)がでる「痙咳期」(約2~3週間持続)、激しい発作性の痙咳が減衰し、回復へ向かう「回復期」(2、3週~)に分けられます。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続し、典型的な発作性の咳嗽(がいそう)を示すことなく回復に向かうことが多いですが、菌の排出があるため、注意が必要です。
百日咳の治療には、一般的に生後6カ月以上の患者においてマクロライド系の抗菌薬が用いられ、特に初期の「カタル期」において有効とされています。
なお、百日咳の症状がある場合は、小児科や内科(呼吸器内科)への早期受診をお勧めします。
百日咳の予防のために
主な感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染ですが、接触感染にも注意が必要です。咳が出るときはマスクを着用するなど咳エチケットを徹底することのほか、手指消毒・手洗いの励行など基本的な感染対策が大切です。
また、感染を未然に防ぐには予防接種が有効です。予防接種は、自分が感染しないためだけでなく、周りの人に感染を広げないためにも有効です。亀山市の定期接種の対象の人(内部リンク)は接種を行いましょう。予防接種を行うことで重症化を防ぐことができます。また、亀山市では、年長児(平成31年4月2日~令和2年4月1日生)を対象に、DPT(ジフテリア・百日せき・破傷風混合)(内部リンク)の予防接種費用の助成を行っています。
詳しくは、子ども総合支援課母子保健グループ(電話0595-98-5003)へお問い合わせください。