かめやま生物多様性共生区域 認定区域一覧
公開日 2025年04月07日
更新日 2025年04月09日
「かめやま生物多様性共生区域認定制度」において認定した区域を紹介します。
制度については、制度紹介ページをご覧ください。
認定区域一覧
番号は、各回に応募いただいた順番で割り振ったものです。
第1回(令和5年度)
番号 | 地域 | 区域名 | 申請者 | 面積 (k㎡) |
区域の状況や生物多様性の価値 |
1 | 安坂山町 | 里のにぎわい『大地のおへそ』 | 櫻木 善仁 | 0.0028 | 有機栽培を行っている水田であり、水生生物を中心とした動物の生息場所になっている。また、地域の伝統行事に使用する材料を供給している。 |
2 | 楠平尾町 | ササユリの里 | 楠平尾ササユリ保存会 | 0.0013 | 耕作放棄地を市民団体が保全している里山である。間伐や草刈などの整備により、植物を中心に里地里山の生態系が復活し、その中には希少な植物が含まれている。 |
3 | 安坂山町 | 野登山地内にある野登寺境内地 | 宗教法人野登寺 | 0.1000 | 宗教法人により長期に渡って管理されている境内地である。鳥獣保護区特別地区にも指定されており、原生的な自然環境が残され、希少種を含む様々な動植物の生息地となっている。また、周辺の自然環境は宗教行事と結びついていて、伝統行事のために活用されている植物も生育している。 |
4 | 関町新所 | 原屋久太夫記念・関宿新所の杜 | 河内 英一 | 0.0022 | 個人が所有する邸宅とその屋敷林であり、関宿の街中でありながら里地里山の生態系が残され、動物の生息場所となっている。また当該区域は、関宿により分断されている動物の移動経路となっていることから、周辺環境間の連続性を担保する役割を果たしていると考えられる。 |
5 | 白木町 | 株式会社豊田自動織機亀山試験場の森 | 株式会社豊田自動織機 | 0.3110 | 事業所敷地のうち、コンクリート舗装をしていない山林部のみの申請である。希少種を含む里地里山の生態系が残っているほか、広範に移動する鳥類の生活史にとって重要な場として機能している。 |
6 | 加太中在家 | かぶとの森テラス | 三栄林産株式会社 | 0.0170 | キャンプ場として利用されており、周辺林と併せて管理されることで、里地里山の生態系が維持されている。また、キャンプ場として多くの人がレクリエーションの場として利用しており、文化的サービスを提供する場として機能している。 |
7 | 加太中在家 | かぶとの田んぼ | 三栄林産株式会社 | 0.0028 | 減農薬を行っている水田であり、絶滅危惧種を含む水生生物を中心とした動物の生息場所になっている。また、農業体験を実施していることから、文化的サービスを提供する場として機能している。 |
第2回(令和6年度前期)
番号 |
地域 |
区域名 |
申請者 |
面積 |
区域の状況や生物多様性の価値 |
1 |
田村町 |
能褒野神社境内地 |
宗教法人 能褒野神社 |
0.0221 |
宗教法人により管理されてきた境内地であり、区域内にはさまざまな樹種からなる森林が広がり、里地里山の生態系が維持されている。その中には、昆虫類などについて、分布が限られた種の生息が確認されている。また、宗教施設と一体となった境内地として文化的サービスを提供するとともに、住宅地開発が進む地域において調整サービスを提供するなど、生態系サービスを提供する場として機能している。 |
2 |
加太中在家 |
キツネコのいえの田畑 |
早田 有為子 |
0.0019 |
申請者および協力する市民団体により管理されている農地であり、区域内では、水稲や野菜を無農薬で栽培している。周辺の農地と連続していて、里地里山の生態系が維持されている。また、農業体験を実施していることから、文化的サービスを提供する場として機能している。さらに、水路を通じて区域内の水田に動物が進入し一時的水域として利用するなど、動物の生活史の一部にとって重要な場としての機能も有している。 |
第3回(令和6年度後期)
番号 |
地域 |
区域名 |
申請者 |
面積 |
区域の状況や生物多様性の価値 |
1 |
南鹿島町 |
川辺 一弘 |
川辺自然農園 |
0.0039 |
野菜を無農薬にて栽培している農地であり、区域の一部では自家消費用の米の栽培も行っている。区域の一部は耕作せず、刈草マルチ用の草地とし、この草地の草を刈って畑にマルチとして撒く等の利用をしている。 区域内には里地里山の生態系が維持されており、里山の農地および周辺草地で見られるような動植物が生息するとともに、これらを捕食するため鳥類をはじめとする動物が見られる。特に、希少な草地環境が残存しており、生息する小動物が野菜の害虫を補足する等、無農薬栽培にとって良い影響を及ぼしている可能性がある。 また、区域内の小動物を目当てに鳥類が訪れて採餌場所として利用するとともに、区域内でカヤネズミやヒバリ等が営巣するなど、動物の生活史にとって重要な場としての価値も有している。 |