春に気をつけたい熱中症について
公開日 2025年04月23日
更新日 2025年04月23日
熱中症は、夏だけではなく、体が気温の上昇に慣れていない春にも発生することがあります。
大型連休中にかけて例年気温が高くなる傾向にあり、今年の大型連休も平年より気温が高い予報が出ていることから、熱中症に注意が必要です。
春の熱中症に注意しましよう
春は急激に気温が上昇することがあり、熱中症になる危険が高まります。無理のない範囲で汗をかく習慣を身に付けるなど、暑さに体を慣らすことが大切です。
また、熱中症による救急搬送は半数以上が高齢者です。高齢者は汗をかきにくく、暑さやのどの渇きを感じにくい傾向があります。のどが渇かなくても、水分を取るようにしましょう。
さらに、熱中症は約4割が住居において発生しています。室内でも熱中症になる危険性がありますので、窓を開け風通しをよくしたり上手にエアコンを使うなど、室内の気温上昇にも注意しましょう。
熱中症とは
「熱中症」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。野外だけではなく、室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
熱中症はどうして起こるの?
熱中症を引き起こす要因には、「環境」、「からだ」、「行動」の3つがあります。
環境の要因:気温が高い、湿度が高い、風が弱い
からだの要因:高齢者や乳幼児、低栄養や寝不足など体調が悪い人、暑さに慣れていない人
行動の要因:激しい運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給ができない状況
熱中症は予防が大切です
熱中症を予防するため、こまめに水分補給しましょう。のどの渇きを感じてなくてもこまめに水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給しましょう。
室内で注意すること
- 扇風機やエアコンで温度調節する
- 遮光カーテンやすだれを利用する
- 室温をこまめに確認する
屋外で注意すること
- 日傘や帽子を着用する
- 日陰の利用やこまめな休憩をとる
- 天気のよい日は日中の外出を避ける
※暑さの感じ方は人によって異なります
その日の体調や暑さに対する慣れなどが影響します。体調の変化に気を付けましょう。
※高齢者や子ども、障がいをお持ちの人は特に注意が必要です
高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対するからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。子どもは体温の調節能力が十分に発達していないので、気を配る必要があります。また、障がいのある方には、体温調節が難しい場合やのどが渇いても気づかない、自分で水分がとれないなどの場合がありますので、介助者やまわりの人は注意しましょう。
このような症状に注意してください
- 立ちくらみ、めまい、吐き気
- こむら返りが起こる
- 大量の発汗
- からだがぐったりして力が入らない
- ズキンズキンする頭痛
- 手足のしびれ
体の異常を感じたら(応急処置)
- 日陰やクーラーの効いた部屋など涼しい場所へ移動する
- 衣服をゆるめ、楽な姿勢で休む
- からだ(首の周り、脇の下、足の付け根など)を冷やす
- 水分・塩分、経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)などを補給する
「自力で水分がとれない」、「応答がおかしい」ときは、ためらわず救急車を呼びましょう
こちらのサイトもご活用ください
- 熱中症予防のための情報・資料サイト (外部リンク、厚生労働省ホームページ内)
- 熱中症特別警戒情報(アラート)について(内部リンク、市環境課 環境創造グループ)
- クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)について(内部リンク、市環境課 環境創造グループ)