風しんに注意しましょう
公開日 2025年04月16日
更新日 2025年04月16日
風しんとは
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の感染症で、一般的には「三日はしか」とも呼ばれています。
風しんウイルスの感染経路は飛沫感染で、ヒトからヒトへ伝播します。
感染から14~21日(平均16~18日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(耳介後部、後頭部、頚部等)が出現しますが、発熱は風しん患者の約半数にみられる程度です。また、不顕性感染(ウイルスに感染しても明らかな症状が出ないこと)が15~30%程度いるといわれています。
このほか、風しんに感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、風しんウイルスが胎児に及び、出生児に先天異常を含むさまざまな症状を呈する先天性風しん症候群(CRS)が出現する場合があります。
先天性風しん症候群(CRS)とは
風しんに免疫のない女性が妊娠初期に風しんに罹患すると、風しんウイルスが胎児に感染して、出生時に先天性風しん症候群(CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。
先天性心疾患、難聴、白内障などが主な症状です。このうち、先天性心疾患と白内障は妊娠初期3カ月以内の母親の感染で発生しますが、難聴は初期3カ月のみならず、その後の3カ月の感染でも出現します。
その他、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球などの症状が現れる場合があります。
風しんの予防のために
感染を未然に防ぐには予防接種が有効です。予防接種は、自分が感染しないためだけでなく、周りの人に感染を広げないためにも有効です。亀山市の定期接種の対象の人(内部リンク)は早めの接種をご検討ください。
三重県(鈴鹿保健所)では、風しんの抗体検査を無料で受けられます
対象者や申込方法等は、鈴鹿保健所(電話059-382-8672)へお問い合わせください。
女性は、妊娠前に風しんの予防接種を検討しましょう
接種後2カ月は避妊が必要です。
成人男性は、風しんの予防接種を検討しましょう
特に、風しんにかかったことがない人、風しんワクチンを受けていない人、どちらも不明な人は注意が必要です。
【定期接種】麻しん・風しんの定期予防接種期間の延長について(内部リンク)
妊娠中の女性の家族は、風しんの予防接種を検討しましょう
妊婦は風しんの予防接種を受けられません。生まれてくる赤ちゃんのために、家族みんなで風しんの予防接種を受けることを検討しましょう。
風しんの発生状況(国立感染症研究所感染症疫学センターウェブサイト)
風しんについて(厚生労働省ホームページ)
風しんについて(三重県ホームページ)