坂下宿を歩く
公開日 2021年05月07日
更新日 2023年08月14日
坂下宿を歩く【1.0キロメートル 約1時間30分】
東海道53次の江戸から数えて48番目の宿場町で、東海道の難所の一つである鈴鹿峠を控えて参勤交代の大名家などの宿泊も多く、江戸時代後半には、本陣3軒、脇本陣1軒、旅籠48軒を数え、東海道でも有数の宿場町として賑わいました。
関西鉄道の開通とともに宿場としての役割を終え、かつての景観は失われましたが、多くの著名な文学者などがこの地域を題材に取り上げた坂下宿のモデルコースをご紹介します。
鈴鹿馬子唄会館駐車場スタート | ||
◆鈴鹿馬子唄会館 | ||
鈴鹿馬子唄会館は、地域活動の拠点としての機能を持つとともに、鈴鹿峠を発祥の地とする民謡鈴鹿馬子唄についての資料展示や浮世絵が展示されています。 坂下宿を散策する前に、ぜひとも立ち寄りたいスポット。 ホームページ https://www.city.kameyama.mie.jp/docs/2014112312256/ |
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徒歩15分 | ||
◆松屋・梅屋・大竹屋本陣跡 | ||
坂下宿には、東海道の難所である鈴鹿峠を控え、3軒の本陣と1軒の脇本陣がありました。 中でも大竹屋は、間口が24メートル、奥行きが45メートルあり、数多くの大名家も休泊する東海道随一の大店として知られていました。
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徒歩1分 | ||
◆法安寺(ほうあんじ) |
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坂下宿本陣の一つであった松屋の建物の一部と門が、昭和15年に学校の校舎として使われた後に、門の一部がここ法安寺の庫裏玄関として移築されています。 現在の坂下地区に残る唯一の本陣建物の遺構です。 |
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徒歩1分 | ||
◆おススメ ビュースポット《法安寺上部》 | ||
自然豊かな坂下宿を唯一眺めることができるビュースポット。 豊かな自然と澄んだ空気に癒されます。 |
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徒歩5分 | ||
◆金蔵院跡 | ||
鈴鹿山の護国寺とも呼ばれ、その開基は851年ころと伝えられる古刹。 江戸時代初期には将軍家の御殿が設けられ、上洛途中の徳川家康や家光が休息しています。そのため、参勤交代の大名は、山門前でが駕籠から降りることが通例とされていたようです。 明治に入り廃寺となり、現在では、石垣だけが往時をしのばせています。 |
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徒歩5分 | ||
◆岩屋観音と清滝 | ||
高さ18メートルの巨岩に掘られた岩窟に、1660年ころ、実参和尚によって、道中の安全祈願のために阿弥陀如来、十一面観音、延命地蔵の三体の石仏が安置されました。 お堂の隣にある清滝と合わせて「清滝観音」として広く世に知られ、葛飾北斎の『諸国滝巡り』にも描かれています。 |
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徒歩30分 | ||
鈴鹿馬子唄会館駐車場ゴール |
坂下宿周辺で遊ぶ・学ぶ・癒される
豊かな自然に恵まれた「坂下宿」周辺のおすすめスポットをご紹介します。
シーボルトと坂下宿
1826年に長崎オランダ商館医師シーボルトが江戸へ向かう途中、坂下でオオサンショウウオを手に入れ、オランダへと持ち帰り、約50年生存しました。そして、シーボルトが著作した『日本動物誌』に、そのオオサンショウウオとされる図版が掲載されています。
江戸川乱歩と岩屋観音
大正・昭和期に活躍した推理作家の江戸川乱歩は、父の仕事の都合で、幼い時の数年間、南崎町と市ケ坂町に住んでいました。また、初期の代表作『屋根裏の散歩者』は、坂下の岩屋観音で重い病気にかかった父の看病をしながら完成させたといわれています。
坂口安吾と鈴鹿峠
近代文学の代表的作家である坂口安吾が 1947 年に発表した短編小説『桜の森の満開の下』は、鈴鹿峠が舞台となっています。1975 年には、本作を原作とした映画も公開されています。
葛飾北斎『諸国滝廻り』
この『諸国滝廻り』全八図は、有名な『富嶽三十六景』 が発表された後の1833年に同版元の西村屋与八から発表された作品。
葛飾北斎が手掛けた風景版画の中でも名品と名高い作品で、その一枚に『東海道坂ノ下 清瀧くわんおん』として、ここ坂下宿の岩屋観音が題材として取り上げられています。その版画からも岩屋観音の姿が忠実に描かれていることが分かります。
鈴鹿峠自然の家・天文台「童夢(どーむ)」
鈴鹿峠自然の家は、豊かな自然と歴史ある坂下宿で、あたたかみのある木造校舎(旧坂下尋常高等小学校)を活かし、屋外での飯ごう炊さんやキャンプファイヤー、学習室での体験学習などさまざまな体験活動が行え、集団生活での「学び」に活用いただけます。
また、隣接する天文台「童夢(どーむ)」では、星がきれいに見えるという坂下地域の特性を生かし、口径400ミリメートル反射望遠鏡と口径115ミリメートル屈折望遠鏡各1台を備え、天文台スタッフが操作、解説を行います。
大宇宙の神秘を、ぜひ体感ください。
ホームページ https://www.city.kameyama.mie.jp/kyouiku/article/2014112307467/sizennoie.html
亀山みそ焼きうどん
亀山が誇るB級グルメ「亀山みそ焼きうどん」。国道を走るトラックの運転手さんたちの食事が、いつしか地元の味として親しまれるようになりました。
鉄板でいただくみそたっぷりの焼肉とうどんは、香ばしさがたまりません。一度は食べてみる価値アリ!
ホームページ http://kirakame.sakura.ne.jp/misoyaki/