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亀山里山公園が国の『自然共生サイト』に認定されました

公開日 2023年10月11日

更新日 2023年10月11日

 本市は市街地周辺に里山が広がる自然豊かな街ですが、農業の担い手不足等により里山の環境が失われつつあります。そこで本市は、里山の環境を保全するため、平成17年度に、椿世町に「亀山里山公園(通称:みちくさ)」を整備し、市民が自然と触れ合うことができる場と機会を守る活動を行ってきました。

 また、自然に関係する市民活動団体や周辺自治会などによって構成する協議会による管理運営や、地域の子どもたちへの環境教育の機会の提供を継続的に行ってきました。

 こうした取り組みが評価され、令和5年10月6日(金曜日)、環境省より「自然共生サイト」に認定されました。

(参考)令和5年度前期「自然共生サイト」認定結果について(外部リンク)


  

 

自然共生サイトとは

 国は令和5年3月に生物多様性国家戦略 2023-2030を閣議決定し、基本戦略「生態系の健全性の回復」として、2030年までに国土の30%以上を生物多様性が保全されている区域とする目標(30by30目標)を掲げました。そして、これを実現するための施策として、「事業者や自治体等の取組により生物多様性が保全されている区域」を「自然共生サイト」として認定する制度を令和5年4月から正式に運用開始しました。 

 本市は、国の方針に賛同し、三重県内の自治体として初めて「生物多様性のための30by30アライアンス」に加入し、自然共生サイトの認定取得に取り組んできました。

亀山里山公園の『生物多様性の価値』について

 亀山里山公園は、市域東部に立地し、その周囲には繁華街や住宅地で構成される市街地が広っています。そうした、人間による自然環境への負荷が大きな地域内において、市内でも少なくなっている里地里山の環境を守る活動を行うことで、里地里山の生物多様性の保全に貢献しています。園内には、国や県が指定する絶滅危惧種等の希少種を含め、判明しているだけでも300種類を超える生物が生息しています。

 また、地域の市民団体とともに「亀山里山公園みちくさ管理運営協議会」を組織し、園内の維持管理について助言をいただきながら、市職員による日常的な管理を行っています。このような管理体制によって、園内の生物の状況に合わせた柔軟な管理を行うことができ、生物多様性の価値を長期に渡り保全することが可能となっています。

 さらに、保全した生物多様性を活用するため、園内の動植物の情報発信を行うとともに、「かめやま出前トーク」による観察会と併せた園内利用を促進する等、自然との触れ合いの場と機会を提供すべく積極的に取り組んできました。

 この度、自然共生サイトに認定されたのは、こうした亀山里山公園に係る一連の取り組みが評価されたためであると考えています。

  

今後の取り組みについて

 今後は、園内の生物多様性の価値をより高めていくよう、園内の維持管理手法を研究していきます。また、自然共生サイトの認定をきっかけとして、より多くの人が亀山里山公園のことを知り、来園いただけるよう利用の促進に努めていきます。

 さらに、市独自の生物多様性保全推進施策である「かめやま生物多様性共生区域認定制度」と併せて、市域における生物多様性保全を推進し、市民の皆さんが、自然の恵みを今まで以上に享受できる「みどりの健都かめやま」を目指していきます。

亀山里山公園についてはこちらもご覧ください(内部リンク)

お問い合わせ

産業環境部 生物多様性・獣害対策室
住所:〒519-0166 三重県亀山市布気町442番地
TEL:0595-96-8588
FAX:0595-82-4435