シーゼンとおうちで学ぼう!おしばな標本づくり
公開日 2020年05月15日
更新日 2023年04月01日
みんなは、身の回りに生えている草や花をじっくり見てみたことはあるかな。実は、植物は種類ごとに葉っぱや花の形が違っていて、比べてみると面白いよ。
そこで、植物の葉っぱや花の形をよく見るため、おうちで『おしばな標本(ひょうほん)』を作ってみよう。
1.標本ってなに?
標本っていうのは、動物や植物などの実物を残しておいて、見本としていつでも見られるようにしたものを言うんだ。
今はカメラがあるから簡単に写真を撮れるけど、昔は「この生き物がいたんだぞ!」っていうことを記録として残すために、本物の生き物を標本にしていたんだ。その時、標本がくさったり、色や形が変わったりしないようにするため、いろいろな方法が考え出されたんだ。
みんなが知っている『おしばな』も、植物を標本として残すために使われた方法の一つなんだ。
2.おしばな標本に必要なもの
- 標本にしたい植物(葉っぱや花でもいいよ)
- セロハンテープ
- 画用紙
- 新聞紙などの紙類
- メモ用紙、ペン
3.おしばな標本の作り方
1.植物を採ろう
標本にしたい植物を採ろう。あとで種類を調べるため、葉っぱとか花だけではなく、なるべく枝全体を採るといいよ。
2.採った場所、日時を記録しよう
標本づくりで大事なのは、「『いつ』、『なにを』、『どこで』、『だれが』採ったのか」。植物の名前は図鑑などで調べて、一緒にメモ帳などに記録しておこう。
3.植物を画用紙に貼り付けよう
貼る前に、どうやって貼るかを考えよう。
貼るときは、なるべく重ならないよう、また画用紙からはみ出さないようにしてね!
セロテープを使って、植物が動かないように貼り付けよう。
枝など厚みがある部分は、すき間を作らないよう、ていねいに貼ろう。
葉っぱや花の形が分かるよう、ていねいに整えて貼ろう。
葉っぱは、どれか1枚だけ、裏側を見せるようにするといいよ。名前を調べ直すとき、葉の裏側で見分けることがあるよ。
4.画用紙に、メモしたことを写そう
大事な記録を、画用紙にもちゃんと書いておこう。
5.新聞紙にはさんで、「おもし」をしよう
採ったばかりの植物には、たくさんの水が含まれているよ。
新聞紙を何枚か重ねてはさんで、標本を乾かそう。
はさんだら、水が出てくるように、上から重いもので押えよう。
6.風通しのいいところで保管しよう
カビが生えたりしないよう、標本は、風通しが良い場所で乾かそう。
7.こまめに新聞紙を交換しよう
最初の1週間は毎日、それからは2~3日おきに交換しよう。
8.完成
これを3週間くらい続け、ちゃんと乾いていれば完成だよ。
※写真は、去年の里山塾で、塾生の人が作った標本だよ。
ちょっとだけ色が変わるけど、1年経ってもボロボロにならないで形が残っているよ。
4.チャレンジしてみよう!
どう?おしばな標本の作り方は分かったかな?
この方法を使えば、身の回りにある葉っぱや花を、長い間、なるべくきれいに取っておくことができるよ。
特別な道具はいらないから、みんなもおうちでチャレンジしてみてね。
おしばな標本を使って、植物図鑑も作れるよ。
里山公園「みちくさ」で行われた里山塾でも、おしばな標本で植物図鑑を作ったから見てね。
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