加太保育園野外体験保育(令和3年6月)
公開日 2021年08月16日
更新日 2021年08月16日
(今月の記事)
・令和3年6月2日(水)今月の花(サルトリイバラ)
・令和3年6月4日(金)雨の日の園庭探検
・令和3年6月16日(水)玉ねぎの皮で草木染めに挑戦
・令和3年6月23日(水)カイコと過ごした1カ月
令和3年6月2日(水)今月の花(サルトリイバラ)
子どもたちと里山を散策していると、サルトリイバラの葉をよく見かけるようになりました。サルトリイバラの由来は、つる性の茎にトゲがあることから、「猿も、思うようには動けない」という意味で、「猿捕り茨(いばら)」の名があるようです。サルトリイバラのメスは、晩秋に鮮やかな赤色に熟した実を付けます。
加太では、昔、南在家の山に「どうかん山」があり、どうかん山のお寺の和尚様が、田植えが終わる「野上がりの日」に、労をねぎらいサルトリイバラの葉で餅を挟み農民に振舞ったことから、どっかん餅(どうかん餅)と言われるようになったという民話が残っています。そのため、加太保育園では、毎年地域の方とどっかん餅を作り、ふるさとの味を忘れないようにしています。
令和3年6月4日(金)雨の日の園庭探検
小雨の日、1.2歳児が園庭を探検しました。雨の日に、かっぱを着て戸外に出られることに大喜びの子どもたち。「カタツムリさん、いるかな?」、「カエルさん、いるかな?」と、辺りを見渡すと、園舎の外壁の高い所にカタツムリがいるのを見つけました。
「どうやって高い所に行ったのかな?」、「落ちないのかな?」と、疑問も出てきました。
ほかにも、カマキリの赤ちゃんやイモリも見つけました。
長靴を履いている子どもたちには、もうひとつ楽しみなことがあります。それは、水たまりです!一つの水たまりにみんなで入って、バシャバシャしました。雨の日はいつもと違う楽しさがいっぱいです。
令和3年6月16日(水)玉ねぎの皮で草木染めに挑戦
先日、玉ねぎをアルミホイルで包んでたき火の中に入れ、丸焼きにして、地域の人とおいしく食べました。
その際に、玉ねぎの皮がたくさん残ったので、染め物をすることにしました。
まずは、模様を付けるために、白い手ぬぐいのいろいろな箇所をゴムで縛りました。「どんな模様になるのかな?」と、ワクワクします。
手ぬぐいを水でぬらした後、煮汁に入れ煮込みます。「カレーみたい」と、つぶやく声が聞こえました。
そして、ミョウバンを溶かした水に手ぬぐいを浸して色止めをします。その後、水ですすぎながらゴムを外します。
なんと素敵な仕上がりでしょう!
薄黄色に染まった手ぬぐいが、園庭の木立ちの中を涼しげに揺れている光景に心が和みました。
令和3年6月23日(水)カイコと過ごした1カ月
5月の下旬、卵からかえった小さなカイコが保育園にやってきました。いつ見てもモグモグと桑の葉を食べる様子は、どこか愛らしく親しみやすい存在となりました。
カシャカシャと音を立ててよく食べるので、みるみるうちに大きくなり、ウンチもたくさんしました。
子どもたちは、近くにある桑の葉を採りに行き、毎日カイコに与え、ウンチの掃除をしたりと、成長を楽しみながら大切に育てました。
食欲旺盛だったカイコがあまり食べなくなり、動きもなくなってきた頃、まゆ作りの部屋(まぶし)に移しました。あんなに元気だったカイコもその頃から段々と息絶えてしまう様子を見て、「死んじゃったのかな?」と、つぶやく声があり、命のはかなさ、飼育の難しさなど、子どもたちと一緒にたくさんのことを学びました。
4日間かけて作ったまゆは、きれいな白や黄色をしており、感動と喜びを感じました。
まゆを半分に切ると中からサナギが出てきて、そのおしりを触るとピクピクとかわいい動きをする様子に子どもたちは興味津々でした。
半分に切ったまゆに絵を描き、かわいい指人形ができました。どこまでも驚きや感動を与えてくれたカイコに感謝します。