公共下水道使用料の改定について
公開日 2025年11月28日
使用料の改定
令和8年4月1日から公共下水道使用料を改定します。
公共下水道事業は、快適な暮らしや良好な水環境を保つため、使用者からの使用料収入などで運営しています。この使用料改定は、施設の老朽化が進む中、事業の独立採算の原則のもと、将来にわたり安定したサービスを提供するために必要な使用料のご負担をお願いするものです。
改定理由
公共下水道は、家庭や工場から排出される汚水・雑排水を処理し、きれいな水として川や海に流すことで水環境を良好にし、清潔な生活環境を提供しています。この下水道サービスを将来にわたり安定的に提供していくためには、より効率的・効果的な整備や経営の健全化を図る必要があります。
これまでも恒常的な費用の削減に努めてまいりましたが、本来使用料でまかなうべき経費が不足しているため、不足分を一般会計からの繰入金(市税等)による補てんによって事業運営を行う非常に厳しい状態が続いています。
また、今後は下水道施設の老朽化に伴う維持管理費の増大が見込まれることから、経営状況はさらに厳しさを増していくと考えられます。
このようなことから、将来にわたり安定で快適な生活環境を守るために、市の財政状況の影響を受けることなく施設の修繕や改築更新に伴う費用を確保できるよう、使用料を改定します。
使用者の皆様にご負担をお掛けしますが、使用料の改定にご理解いただきますようお願いします。
改定内容
新しい料金体系は、旧使用料体系に比べて平均で約15%の値上げとなります。ただし、旧使用料体系にて基本水量として設定されている10立方メートル以下の水量区分を、今回の改定では基本水量(ほとんど水道を使用しない)を5立方メートルまでとし、使用した水量に応じてご負担いただくよう、使用水量への料金区分に6から10立方メートルまでの区分を設け、その使用料は他の水量区分より抑制した1カ月あたり22円/立方メートル(税込)とします。
【公共下水道使用者の使用料体系(税込)】
| 旧料金 | 新料金 | ||
| 基本使用料金(~5㎥) | 990円 | 1,100円 | |
|
従量使用料金 1㎥あたり |
6~10㎥ | 0円 | 22円 |
| 11~20㎥ | 148円 | 165円 | |
| 21~30㎥ | 165円 | 187円 | |
| 31~50㎥ | 187円 | 214円 | |
| 51~100㎥ | 214円 | 247円 | |
| 101~500㎥ | 247円 | 286円 | |
| 501㎥~ | 280円 | 324円 | |
公共下水道使用料早見表、上下水道料金計算ツール
1ヶ月あたりの公共下水道使用料(税込)は、次の早見表をご覧ください。
公共下水道使用料早見表[PDF:306KB]
上下水道料金計算ツールは、次の項目を入力していただくことで、水道料金と、公共下水道使用料、合計金額を自動計算します。
- メーターの口径をリストから選択してください。
- 1カ月の使用水量(㎥)を入力してください。(半角数字で10,000以下の整数)
- 公共下水道への接続の有無を選択してください。
上下水道料金計算ツール[XLSX:12.8KB]
公共下水道使用料改定Q&A
Q1 使用料を改定する背景は何ですか?
A1 公共下水道事業では、使用者が”下水道を使える区域に住んでいる方”と特定されており、使用料収入で汚水処理費用をまかなうこととされています。平成13年に公共下水道を供用開始して20年以上が経過し、老朽化する施設などには維持管理に費用が必要ですが、現在、使用料でまかなうべき経費が不足しているため、不足分を一般会計からの繰入金(市税等)で補っています。 将来にわたり安定で快適な生活環境を守るために、市の財政状況の影響を受けることなく施設の修繕や改築更新に伴う費用を確保するために、使用料のご負担をお願いするものです。
Q2 過去に使用料改定をいつ行いましたか?
A2 公共下水道は平成13年に供用を開始してから、消費税率改定に伴う料金改定を除いて、20年以上一度も料金改定しておらず、令和8年4月改定が初めてです。
Q3 使用料改定の検討には、行政以外からどのような意見がありましたか?
A3 広く市民の声を参考とするため、令和6年9月に亀山市下水道使用料等検討委員会を組織し、「下水道使用料の在り方」についての意見を求め、計4回の会議を開催した上で、この検討委員会から当該議題について、令和7年3月に『意見書』を提出していただきました。その意見書を踏まえて、令和7年9月に亀山市公共下水道条例を改正しました。当該意見書は、次のリンクからご覧ください。
Q4 使用料改定の検討では、どんな費用を将来予測したのですか?
A4 維持管理費(施設の電気代や流域下水道処理負担金など)と企業債の利息(施設建設時に借りたお金の利息)に相当する金額を使用料対象経費として、将来に必要な使用料収入を試算して、これを基に使用料の改定幅を決定しました。
Q5 市内には公共下水道以外に農業集落排水がありますが、その使用料の改定予定はあるのですか?
A5 現在、農業集落排水と従量料金制の公共下水道での使用料の料金体系が異なっておりますが、少子高齢化の進行等、社会の変化に伴う世帯人数や農業従事者の減少により、農業集落排水と公共下水道において下水道施設の使用形態に差異が無くなりつつあります。このような現状を踏まえ、公平性の観点から、令和9年4月から農業集落排水の使用料を従量制の公共下水道の料金体系に統一します。
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