市民の皆様へ

　新緑輝く爽やかなゴールデン･ウィークを迎えています。この連休明けの8日より、新型コロナウイルス感染症の法律上の位置付けが5類に移行、3年間に及ぶコロナウイルスとの闘いが、大きな節目を迎えます。

　本市では、令和2年3月16日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置以後、市内外の感染状況の把握と国･県の方針を見極め、64回にわたる本部会議を重ねて、総合的な緊急対策を講じてきました。この間、市民の皆様の深いご理解とご協力、医療･介護･教育･保育等のエッセンシャルワークに携わる全ての皆様のご尽力に、厚く御礼申し上げます。

　この3年間に及んだ感染症の脅威は、社会経済活動の停滞をはじめ行政運営や社会の在り方に多大の影響と教訓を与えました。全国的には、コロナ禍以前からの公衆衛生政策の脆弱さが露呈し、地域の保健所や中核病院等が十分機能を発揮できず、医療崩壊と称されるほどの混乱も生じました。また、各種報道やSNS普及もあり、初期においては誹謗中傷やデマの拡散などの人権侵害、中期以降ではコロナ後遺症･ワクチン接種に関する副反応等に関する実態把握や情報伝達などにも課題があったと考えます。

　一方、このコロナ禍で多くの方が自らの健康をコントロールし、生活習慣を改善するなどの実践が起こりました。私たち一人ひとりの健康や人との関わりの重要性を見つめる機会でもありました。これを一過性のものとすることなく、すべての市民が健やかに心豊かに生活できる地域社会にするために、これらの貴重な体験と教訓を今後に活かさなければならないと強く感じています。今後においても、本市としてヘルシープロモーションを重視、「緑の健都 かめやま」への挑戦を続けてまいります。

　尚、今日まで市民の皆様がコロナ関連情報にアクセスしやすいように、市公式ホームページのトップに専用バナーを設けていましたが、来る5月7日をもってバナーを廃止し、既存のカテゴリーでご覧いただけるようにいたします。同時に、本市長メッセージはトップページの「市長室へようこそ」へ移転いたします。この間の多くのアクセスと貴重なご意見に感謝いたします。

令和5年5月2日

亀山市長 櫻井義之