SDGsの推進
公開日 2022年12月26日
更新日 2023年11月15日
SDGsとは
SDGs(持続可能な開発目標)とは、英語のSustainable Development Goalsの略称で、それぞれの頭文字を取り、“エスディージーズ”と読みます。
2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載のある、世界中が取り組んでいる共通の目標です。2030年までに、持続可能でより良い世界を実現するため、17の目標(ゴール)と169の具体的な目標(ターゲット)が示されており、企業、団体、行政など、市民一人ひとりが関わる“みんなの目標”です。
新興国や途上国では、貧困をはじめ、子どもたちの教育の質や過酷な労働環境など、解決すべき課題が多くあります。一方、先進国の中でも、格差や差別による不平等やプラスチックごみによる海洋汚染など、多くの課題を抱えています。世界がさまざまな課題に直面する中、SDGsは「誰一人取り残さない」世界を目指し、すべての国や地域において、経済面・社会面・環境面の幅広い課題を包括的に表し、同時に解決していくことを目指しています。
17の目標(ゴール)
目標1(貧困)
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2(飢餓)
飢餓を終わらせ、食料安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標3(保健)
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4(教育)
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯教育の機会を促進する
目標5(ジェンダー)
ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児のエンパワーメントを行う
目標6(水・衛生)
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7(エネルギー)
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8(経済成長と雇用)
包摂的かつ持続可能な経済成長およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9(インフラ、産業化、イノベーション)
強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進およびイノベーションの推進を図る
目標10(不平等)
国内及び各国家間の不平等を是正する
目標11(持続可能な都市)
包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市および人間居住を実現する
目標12(持続可能な消費と生産)
持続可能な消費生産形態を確保する
目標13(気候変動)
気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14(海洋資源)
持続可能な開発のために海・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15(陸上資源)
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の促進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復および生物多様性の損失を阻止する
目標16(平和)
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17(実施手段)
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
解説:内閣府地方創生推進事務局
アイコン:国連広報センター
私たちにできること
SDGsで掲げられる世界的な問題は、私たちの暮らしと無関係ではありません。
例えば、私たちが日常的に使う製品の生産過程では、多くの資源や労働力を要しています。その製品が安価に手に入るのは、安い賃金で働かされている労働者がいるのかもしれません。また、貧困や気候変動等により飢餓に苦しむ人がいる一方で、生産された食品が食べられることなく廃棄される「食品ロス」が問題となっています。
これらの問題に対して、SDGsは、国や自治体、企業が取り組むべきこともありますが、家庭での省エネに取り組む、食べ残しをしないなど、個人でも取り組めることも多くあります。
私たち一人ひとりの行動が積み重なることで、社会を変える大きな力となります。SDGsを身近な問題と捉えて、少しずつ、できることから行動してみましょう。