鈴鹿の山々が彩り、秋の深まりを感じます。この心地よい季節、地域での行事や交流イベントなどの復活とあいまって、まちの元気と市民の皆さんの笑顔が戻りつつあります。長期に及んだ感染症からの快復を実感する光景が増え、喜ばしく思える今日この頃です。

　さて、先般、本市の里山公園「みちくさ」が、生物多様性が保全されている区域として、環境省から「自然共生サイト」に認定されました。全国の122カ所が第1号認定されたもので、誠に嬉しい限りです。まだまだ市内には、鈴鹿川の源流域を守る企業の森やビオトープ、里山づくりや水生生物の保護などの民間企業･市民グループの環境保全活動がありますが、これを契機に、亀山版OECM認定制度等によって、「30 by 30」の活動を更に活性化させていきたいものです。

　また、今月7日には、「かめやま健康都市大学」が開校いたしました。人生100年時代を迎え、この大学が市民の皆さんの健康に関する学びと交流の場となりますことを期待しております。健康を単に個人の問題としてとらえるだけでなく、地域社会の環境に左右されるものとの視点に立ち、様々な取り組みを進めています。健康寿命を延ばすには、スポーツや食生活、趣味やボランティアなどの社会参加、また、まちの緑が多いことや地域コミュニティの質が、精神的な健康度につながることも指摘されています。Well-beingな「緑の健都」へ、亀山モデルの健康文化をご一緒に育んでいければと願っています。

　霜月を迎えます。来月は、「東海道関宿街道まつり」を皮切りに、「食の祭典」「青少年のための科学の祭典2023」などの魅力的なイベントが目白押しです。また、我らが亀山みそ焼うどん本舗の皆さんが「東海･北陸B-1グランプリin四日市」へ参戦されます。皆さんの絶大な応援をお願いいたします。色とりどりの秋、どうぞ満喫してください。

令和5年10月31日
亀山市長　櫻井義之