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市長

市長メッセージ

 
中の山パイロット

  

 新緑まぶしい季節です。市内の茶園では、一番茶の初摘みが始まりました。

 

 県下有数のお茶の産地である本市にとって、この新茶の季節が一番亀山らしい時期だと言えるかもしれません。そして、この地のお茶の歴史をふり返る時、亀山紅茶を抜きには語れません。戦後、ニッポンは紅茶の国だったことも忘れ去られていますが、近年、日本の風土で育った和紅茶づくりが、産地間で切磋琢磨されています。

 

 さて、戦前に台湾で紅茶栽培に従事していた亀山出身の川戸勉氏が帰郷後、三重県の依頼による名古屋大学との共同によって、日本の風土に合う紅茶の品種交配に成功しました。その交配品種C-8「べにほまれ」は、世界的な評価を得て、その後の国産紅茶品種の親となります。当時の亀山は、海外への紅茶輸出の拠点として紅茶需要で活況、全国初のティーパーティの開催、森永紅茶の誘致などの華々しい歴史が刻まれています。1970年、紅茶輸入の完全自由化の波とともに、紅茶園から緑茶園に改植され、今日に至ります。県下最大級の88.8haの面積を有する茶畑「中の山パイロット」は、圧巻にして癒される風景です。

 

 愛すべきこの緑の風景と、そんな歴史と先人たちの足跡を思い浮かべながら、上品な旨味と清涼感あふれる新茶を味わいたいと思います。大志を抱くつくり手による、亀山産の爽やかな緑茶も、幻の紅茶・べにほまれも、未だ深化の途上。皆さん、渇いた心に潤いのチャージは如何でしょうか。

令和6年5月9日
亀山市長 櫻井義之