教育長あいさつ
公開日 2025年01月01日
更新日 2025年01月01日
新年おめでとうございます。令和7年(2025年)、皆様におかれましては、すてきな新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
さて、3学期がスタートしました。各小・中学校においては、インフルエンザ等の感染症が昨年末より流行の兆しが見えてきており、対策をしっかり行い、引き続き特色のある学校づくり、学びの継続、一人ひとりの可能性を引き出す学びの充実のために尽力してまいります。
昨年は、教育関係者・団体ならびに地域の皆様方のご協力により、さまざまな行事を工夫して実施することができました。改めて感じたのは、子どもたちは友だちとのつながりや交流の中で多くのことを学び、生きる力を育んでいます。学校だけでなく、地域の方々からの安全・安心のための見守り活動や声かけをはじめ、さまざまな協力や支援をいただいている中で、自己肯定感、ウェルビーイングを高める機会を得ています。改めてここに、地域の方々への感謝を申し上げます。
「子どもは地域の宝」といわれますように、これからも地域住民の協力を得ながら、「地域とともに歩む学校」づくり、「コミュニティースクール」の実践・充実を教育委員会として応援してまいります。
JR亀山駅前に新しい亀山市立図書館が開館して2年となりました。すでに54万人を超える入館者を数え、これからも子どもたちや市民の方々の読書活動の推進や、学習や文化の発信の場、「学びの場所からつながる場所」として、図書館運営の充実に尽力してまいります。昨年末より、学校においても、子どもたちに配布しているタブレット端末からアクセスできる「かめやま 電子図書館」の取り組みを始めております。読み放題パックの書籍なら「いつでも」「何度でも」読むことができます。また、昨年もありましたが「鈴鹿花き温室組合」様より素敵な作品展示・人気コンテストを開催いただき、まさしく「花を添えて」いただきました。来館者からはとても好評でした。加えて、亀山商工会議所女性部様からは、創立40周年を記念し「女性の活躍や社会進出、仕事や職業などキャリア形成に関わる内容」の書籍や絵本を100冊も寄贈いただき、所蔵図書充実のためにご尽力いただきました。ありがとうございます。
振り返ってみますと、毎年夏休みには小・中学校の英語の先生や、配属しているALTなどが参画して行う「英語デイキャンプ」を実施し、中高生英語ボランティアの活躍が目に留まりました。秋には、亀山市内の先生方や教職員OB、市民団体の地域の方々から成る実行委員会での取り組みとして「青少年のための科学の祭典」が催され、令和6年度は800名あまりの方々に来ていただきました。このような状況の中、50人余りの多くの中学生ボランティア・スタッフが祭典の運営をお手伝いする場面がとても印象的でした。これらは、市民が楽しみにしている、亀山の恒例の行事であります。
中学生の活躍といえば、関中学校の学校運営協議会では、コミュニティースクールの取り組みとして、防災教育の視点から、地域住民との災害時の避難所開設・避難所への誘導訓練を行いました。災害時には中学生が主体的に関わることも予想され、そのための地域住民との実践的な訓練です。2年目の取り組みですが、参加した中学生からは、「避難所では何かしてもらうのではなく、何かをしてあげる人になりたいと思った」とか「実際に係として行動して、どのように動けばよいのか、昨年以上によく分かった。避難所が開設されたら、自分たちのできることを探してやろうと思った」など勇気づけられる感想が多くありました。
さらに亀山市の特色としての取り組みである、外国人の子どもたちが多い状況に対応するための小学校入学前の外国人児童・保護者対象のプレスクール(るんるんスクール)や「学校へ行こう」という外国人生徒のための「高校進路相談会」を開催しています。
また、学校へ行きづらい、行けない、そんなお子様方・保護者様を支援する「きめ細やかな進路・進学相談会」を「NPOフリースペースかめっこ」と中学校長会が協力して実施してきております。不登校傾向や登校しぶりの子どもたちの多様な居場所づくりの一環として、すべての学校に校内教育支援センターを設置し、その充実を図るとともに、校外施設として、市立図書館内に「サークルルーム」を開設し2年が経ちましたが、引き続き、保護者や子どもたちが利用しやすい環境づくりに努めてまいります。
生涯学習関係においては、昨年は、青少年育成市民会議によるサマーキャンプでのネットモラルに関する情報活用教室や大学生講座・防災講座・キャンプファイヤー、野外体験研修、各種表彰式、子ども会育成者連絡協議会主催の親子フェスティバル・旅籠玉屋宿泊体験学習など、多くの参加者のなかで実施することができました。
また、社会教育関係では、引き続き「かめやまお茶の間10選(実践)」の取り組みを継続してまいります。この10項目は、広く一般市民・保幼認小中の保護者・高校生から「家庭で実践したいこと」として公募し、その具体的な取組内容を5・7・5の標語にしてまとめたものです。今年度の取組アンケートには、「朝の挨拶から始まり、『行ってきます』『 ただいま』『 ありがとう』を必ず伝えるようにする。お風呂で一日の出来事を話し、夜は絵本の読み聞かせを行っていました」「テレビを見る時間を減らして、家族でトランプやウノをしながら幼稚園での出来事や友だちの話を聞く時間を作りました」「本を読む時間が増えて、普段の会話の中でもボキャブラリーが豊かになったのが分かりました」「まずは親からしっかりあいさつするようにしました。家族が多いので、1つ話題があると、いろいろな話を聞けて楽しいです。そんなとき、家族っていいなと思います」「今までは、散歩中に出会う人には全くあいさつはしなかったのですが、取り組みを始めてから少しずつですがあいさつができるようになりました」「いろんな食材を少しずつでも食べてみようと挑戦して食べてくれた。好きなものが増えた。家事育児で忙しいですが、子どもと話す時間を必ずもつようにしました」など、本当にたくさんの感想が寄せられました。(詳しくは、本市社会教育ホームぺージ参照)
毎年継続的に実践することで、家庭教育力の向上を感じているところです。その他の取り組みにおいても、継続し、実践してまいります。
人口5万人、「亀山ならでは」の「きめ細やかな教育活動」、学校運営、生涯学習、図書館運営を目指し、教育理念「学びあふれる教育のまち かめやま」の実現に向け、新年も、全力で歩んでまいります。皆様のご理解・ご協力を、何卒よろしくお願い申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
令和7年1月1日 亀山市教育委員会教育長 中原 博
2025 新年のごあいさつ[PDF:1.05MB]
令和6年度2学期開始にあたってのあいさつ[PDF:709KB]
令和6年度のスタート[PDF:1000KB]
2024 新年のごあいさつ[PDF:634KB]
令和5年度2学期開始にあたってのあいさつ[PDF:744KB]
令和5年度開始にあたってのあいさつ[PDF:623KB]
新年のごあいさつ[PDF:433KB]
教育長就任あいさつ(R4.9.1)[PDF:1.74MB]
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