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令和3年12月亀山市議会定例会現況報告

公開日 2021年11月26日

更新日 2021年11月26日

 令和3年12月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

 さて、新型コロナウイルス感染症につきましては、緊急事態宣言の解除から約2か月が経過し、全国的に感染状況も落ち着きを見せております。社会経済活動も徐々に活発化しつつありますが、一方でそれに伴う感染再拡大も懸念されますことから、感染第6波への備えと長期化するコロナ禍での市内経済の循環に向けた対応など、気を緩めず総合的な感染症対策に努めてまいります。

 こうした中、先の第2回臨時会において関連予算を可決いただきました、総額2億120万円の新型コロナウイルス感染症対策「総合対策パッケージ・第6弾」の迅速かつ的確な実行により、市独自の販売促進事業者支援「エールチケット」制度の創設をはじめ、ブースター接種実施体制の確立、小中学生のオンライン学習における安全性向上のためのフィルタリングソフトの導入など、関連事業を鋭意進めているところでございます。

 

 一方、国におきましては、今月、第2次岸田内閣が発足するとともに、経済財政諮問会議において、この内閣が目指す「成長と分配の好循環」に向けた議論が行われたほか、地方からデジタル実装を進め、新たな変革の波を起こす「デジタル田園都市国家構想」の実現に向け、初会合が開かれたところであります。こうした国の政策動向は、本市の行財政運営や市民生活にも影響がございますので、引き続き関連情報の把握等を行いながら、今後も注視してまいります。

 

 ところで、本市は、広域的な連携・交流の推進による活気に溢れた地域づくりを目指し、平成25年度から伊賀市及び滋賀県甲賀市と「い・こ・か」連携プロジェクトの取組を進めております。その交流イベントとして、今月6日・7日には、3市連携の下、各市の市民の方々のご参加を得ながら、鉄道遺産群を巡るウォーキングや3市の行政界に位置する三国岳でのトレイルを開催いたしました。コロナ禍の移動制限等により、久しぶりの交流イベントとなりましたが、参加された方々には、晩秋の一日、3市の地域資源に触れながら、楽しく市民レベルの交流を深めていただくことができました。

 これらコロナ下の交流事業を通じまして、ポストコロナ時代のニューノーマルを踏まえた交流連携の必要性を再認識いたしますとともに、工夫を凝らしながらこうした場が各地域で緩やかに再興され、地域の活力や絆に繋がっていくことを期待するところでございます。

 

 それでは、市政の各部門にわたり、第2次亀山市総合計画の施策の体系に沿ってご説明申し上げます。

 

快適さを支える生活基盤の向上

 

 まず、「快適さを支える生活基盤の向上」についてでございますが、都市づくりの推進のうち、都市計画道路の見直しにつきましては、広く市民の方々からご意見をお聴きするため、今月10日に亀山都市計画道路木崎新所線の都市計画変更(案)に係る住民説明会を実施いたしました。今後は、都市計画変更(案)の縦覧、亀山市都市計画審議会の審議を経て、都市計画の変更に向け進めてまいります。

 一方、亀山駅周辺整備事業につきましては、亀山駅周辺2ブロック地区第一種市街地再開発事業の施行者である再開発組合において、令和4年度の完成に向け、施設建築物の新築工事や亀山新橋の構築、駅前広場の整備が順調に進められております。こうした中、去る9月27日には、公募によりタウンネームが「Kitto terrace(キット テラス)」に決定されました。また、市が行う関連事業につきましても、来月からの供用開始に向け亀山駅東駐輪場の工事を進めるとともに、市道整備に向けた地権者と補償等の契約を行うなど、第一種市街地再開発事業と併せ、着実に取組を進めているところでございます。

 なお、当該再開発組合における工事実施に当たり工事間調整等により、当初の工事工程に遅れが生じたことなどから、本議会に繰越明許費の予算補正を提案いたしております。

 また、西野公園改修事業につきましては、日本庭園内の東屋改築工事及び公園内東側の園路改修工事に着手いたしました。今後も、公園利用者の安全性確保に十分努めながら、本年度内の完成に向け工事を進めてまいります。

 

 次に、上下水道の充実のうち、水道生活基盤整備事業につきましては、昨年8月から進めてまいりました住山加圧ポンプ室の建設工事が、今月末に完成する予定であり、これにより住山町西部地区における水量・水圧低下が解消されますので、安定した水道水の供給に繋げてまいります。

 また、下水道事業につきましては、これまで特別会計として会計経理を行ってまいりました農業集落排水事業の経営健全化や計画性・透明性を図るため、令和4年度から地方公営企業法の一部適用とした企業会計へ移行し、既に地方公営企業法を一部適用している公共下水道事業と合わせて一本化するべく、本議会に関係条例の改正を提案いたしております。

 さらに、農業集落排水処理施設使用料、公共下水道使用料及び水道料金の徴収の方法につきましては、社会全体のデジタル化を推進するための環境整備を図ることを目的とした地方自治法の一部改正に伴い、指定代理納付者制度による納付から指定納付受託者制度による納付とするため、本議会に関係条例の改正を提案いたしております。

 

 次いで、公共交通網の充実のうち、本年度で計画期間が終了する「亀山市地域公共交通計画」につきましては、次期計画の策定に向け、昨年度実施いたしました市民アンケートの分析を行うとともに、現計画の検証を進めているところでございます。

 また、乗合タクシー「のりかめさん」につきましては、多くの方々にご利用いただき、当初の想定より約25パーセントの利用増加が見込まれるため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 

 次に、安全・安心なまちづくりの推進のうち、災害に強いまちづくりの推進といたしまして、まず、ブロック塀等撤去推進事業につきましては、先月までに当初の想定を上回る補助金の交付申請があり、今後も需要が見込まれますことから、引き続き地震発生時等におけるブロック塀等の倒壊による被害防止を図ってまいります。また、橋梁耐震化補強事業につきましては、羽若橋耐震化詳細設計が完了いたしましたので、本年度において耐震工事に着手し道路施設の安全性を確保してまいります。更に、防災重点農業用ため池耐震調査につきましては、現在、関町木崎地内の新池ほか5箇所のため池耐震調査を進めておりますが、これらに加え地震耐久性評価を早急に行う必要がある関町新所地内の城山池ほか4箇所のため池の耐震調査を実施してまいります。このほか、県に要望を行っておりました急傾斜地崩壊対策について、東町及び辺法寺地区において県営事業により、法面対策工事を進めてまいります。

 これら防災・減災対策に資する各種事業につきましては、その実施に向けまして、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 一方、消防力の充実強化につきましては、先月4日に市内事業所において、災害対応力の強化を目的に、実災害を想定した合同訓練を実施いたしました。この訓練では、当該事業所の自衛消防隊をはじめ従業員が参加し、屋外消火栓の操法訓練や通報・情報伝達訓練を行い、消防署と事業所の連携強化を図ったほか、鈴鹿市と合同で、共同運用するはしご自動車による救出訓練や消火活動訓練を行い、両市間の災害対応能力の向上、連携体制の強化を図ったところでございます。

 ところで、鈴鹿亀山消費生活センターにつきましては、今月1日に鈴鹿ハンターショッピングセンター2階に移転し、利用者の利便性が向上いたしました。引き続き、鈴鹿亀山地区広域連合と連携し、特殊詐欺等への注意喚起並びに消費生活相談の利用促進を図ってまいります。

 

 次いで、自然との共生のうち、森林経営管理事業につきましては、昨年度から継続して坂下地区の境界明確化及び森林調査を実施しており、完了した地域から集積計画の策定を進めているところでございます。併せて、加太中在家地区につきましても、意向調査の準備を進めており、今後も、計画的に業務を進め、適正な森林管理に努めてまいります。

 また、多様な生態系の保全につきましては、鈴鹿川等源流の森林づくり協議会の取組を通じまして、去る9月から今月にかけ生物多様性への関心を高めていただくための、スマートフォン用の専用アプリを活用したイベントを初めて開催し、多数の方々にご参加いただきました。市としましては、様々な手法で生物多様性の重要性を市民に周知し、希少動植物の保護・増殖に努めてまいります。

 

 次に、歴史文化の継承・活用のうち、鈴鹿関跡学術調査事業につきましては、先月上旬から、関町新所地内(城山南西麓付近)におきまして、第10次発掘調査を実施したところでございます。

 また、本年3月に鈴鹿関跡が国の史跡に指定されたことを記念し、先月2日から来月12日まで歴史博物館におきまして、第37回企画展「国史跡指定記念 鈴鹿関 奈良時代の国家戦略」を開催し、多くの来館者の方々にご覧いただいているところでございます。

 

健康で生きがいを持てる暮らしの充実

 

 続きまして、「健康で生きがいを持てる暮らしの充実」について、ご説明申し上げます。

 まず、地域福祉力の向上のうち、令和4年度からの後期計画の策定を進めております「亀山市地域福祉計画」につきましては、このほど中間案を取りまとめましたので、引き続き具体的な施策立案を進め、亀山市地域福祉推進委員会での協議を経ながら、本年度内の計画策定に向け進めてまいります。

 また、先月18日から亀山市総合保健福祉センター、本庁及び関支所におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響等により経済的な理由で生理用品を購入することが困難な女性に対し、生理用品の無料配布を行っており、生活困窮者の自立支援に繋げております。

 さらに、新型コロナウイルス感染症における自宅療養者等の支援につきましては、感染第6波を見据え、このほど地域福祉課及び亀山市社会福祉協議会に相談・支援窓口を設置いたしましたので、自宅療養者等の生活全般に関する困り事に対応してまいります。

 一方、一昨日には、亀山市中央コミュニティセンターにおきまして、第17回亀山市社会福祉大会を開催し、社会福祉関係者の功労者表彰を行い、功労者の皆様の功績に感謝と敬意を表したところでございます。

 

 次に、健康づくり・地域医療の充実のうち、令和4年度から5年間を計画期間とする「第2次亀山市健康・医療推進計画」の策定につきましては、亀山市保健医療推進連携会議及び亀山市保健医療推進会議での検討を経て、このほど中間案を取りまとめたところでございます。今後は、具体的な施策を取りまとめ、本年度内の計画策定を目指してまいります。

 一方、新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、今月中旬に総人口に対する接種率が76パーセントを超え、接種を希望される方のほとんどが接種を終えることとなります。引き続き、今後接種を希望される方や新たに12歳を迎える方を対象に、接種日時を限定しながら、令和4年9月末まで接種を継続してまいります。また、3回目のブースター接種の実施につきましては、国において正式決定されましたので、本市も12月下旬から医療従事者から接種が開始できるよう、準備を進めているところであります。このほか、濃厚接触者及び接触者で検査希望の方を対象としたPCR検査キット配布事業につきましては、去る9月24日から実施をいたしております。今後も、同様の県事業との調整を図りながら、感染第6波に備えてまいります。

 また、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の軽度不調緩和弁当(機能性弁当)を活用した健康促進事業については、来月、参加者募集を行い、令和4年1月から取組が開始できるよう準備を進めているところであります。

 一方、医療センターにつきましては、今夏の新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大に対し、地域医療を担う公立病院としての役割を果たすべく、職員一丸となり感染防止に努めてまいりました。昨今、新規感染者数は落ち着いておりますが、現在も発熱検査外来及びPCR検査等を実施しております。そのような中、年末年始の期間における急な発熱やけがなどに対応するため、来年1月2日は開院し、内科、外科及び整形外科の診察を実施します。引き続き、関係機関との連携を強化し、今後予想される感染第6波に備えてまいります。

 なお、医療センター敷地内に建設する発熱外来診察室につきましては、先月8日に工事請負契約を締結し、早期の完成を目指し、工事を進めているところであります。

 また、本年度は「亀山市立医療センターアクションプラン」の最終年度であるため、引き続き、経営の健全化に向けて、現在、次期アクションプランの策定を進めているところでございます。

 一方、安心できる公的医療保険制度の運営につきましては、国民健康保険の被保険者が出産した際に支給する一時金について、令和4年1月1日から産科医療補償制度の掛金が引き下げられますが、少子化対策としての重要性に鑑み、出産育児一時金の支給総額42万円を維持するため、本議会に関係条例の改正を提案いたしております。

 

 次いで、高齢者の地域生活支援の充実につきましては、3つの「暮らしのセーフティネット」の1つとして実施しております、亀山市認知症等高齢者等個人賠償保険事業につきましては、先月末までに17名の加入がございました。既存の亀山市認知症等高齢者見守りシール交付事業の普及と共に、今後も事業の啓発に努め、住み慣れた地域で誰もが安心して暮らせるための万一に備えてまいります。

 また、国の地域介護・福祉空間整備等施設整備事業及び県の地域医療介護総合確保基金事業を活用し、市内の高齢者介護施設の防災・減災対策及び看取り環境の整備を支援するため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 

 次に、障がい者の自立と社会参加の促進のうち、障害者基本法に基づく「第2次亀山市障がい者福祉計画」の中間見直しにつきましては、このほど中間案を取りまとめたところでございます。引き続き具体的な施策立案を進め、亀山市地域自立支援協議会での協議を経ながら、本年度内の計画策定に向け進めてまいります。

 また、来月3日から9日の「障害者週間」に合わせて、市広報及びケーブルテレビを活用し、障がい者の福祉への関心や理解が深まるようユニバーサルデザインの啓発を行うほか、明日から来月23日まで市立図書館において、障がい者福祉の関連図書の展示等を行ってまいります。今後も、障がいの有無によって分け隔てられることなく、誰もが幸せに暮らすことができる共生社会の実現に向け、障がい者等に対する正しい理解の啓発に取り組んでまいります。

 

 次いで、文化芸術の振興と文化交流の促進につきましては、これまでに培われてきた文化芸術を未来へ引き継ぎつつ、新たな文化芸術を創造することにより、心豊かで活力と魅力にあふれるまちの実現を目指すため、文化芸術に関する施策に関し基本理念を定める「亀山市文化芸術基本条例」の制定について、本議会に提案いたしております。

 

 次に、スポーツの推進につきましては、先月の1か月間、一般財団法人アールビーズスポーツ財団が主催する専用のスマートフォンアプリを利用してランニングやウォーキングの累計距離をウェブ上で競う「オクトーバー・ラン&ウォーク2021」に、初めて本市も参加し、約130人の市民の方々に参加いただいたところでございます。今後も様々な場面におきまして、市民のスポーツ参加機会の提供に努めてまいります。

交通拠点性を生かした都市活力の向上

 続きまして、「交通拠点性を生かした都市活力の向上」について、ご説明申し上げます。

 まず、企業活動の促進・働く場の充実につきましては、民間産業団地「亀山・関テクノヒルズ」において、今月、新たに1社と立地協定を締結したところであります。引き続き、本市の地理的優位性や高速道路が結節する交通アクセスの良さ、自然災害に強いBCP対策に適した産業団地であること等の強みを生かし、残る区画等への積極的な企業誘致を展開してまいります。

 

 次に、地域に根ざした商工業の活性化のうち、地域ブランド創出事業につきましては、亀山の知名度、生産者の生産・販売意欲を高め、産業振興と地域活性化に繋げるため、昨日からジェイアール名古屋タカシマヤにおいて、亀山ブランドのPRを行っております。来月には、東京日本橋の三重テラスでのPRも予定しており、今後、更なる「亀山ブランド」のブランド力の向上とともに、これらの認定品を通して「選ばれるまち亀山」となるよう、亀山にしかない魅力を全国へ発信してまいります。

 また、創業等支援事業につきましては、緊急事態宣言により延期しておりました創業セミナーを先月に開催し、11名の方に受講していただきました。今後も、市内での創業に繋がるよう亀山商工会議所と連携を図りながら支援を行ってまいります。

 一方、新型コロナウイルス感染症対策「総合対策パッケージ・第3弾」の取組として展開しております、小規模事業者等に対する感染拡大防止対策費用の助成につきましては、現在も申請を受け付けております。引き続き、事業者と消費者が安心して経済活動を継続できるよう、速やかな交付手続きと本制度のPRを積極的に行ってまいります。

 また、「総合対策パッケージ・第6弾」の取組として実施いたしております、販売促進事業者支援事業につきましては、来月15日のエールチケットの販売開始に向け、現在、販売促進に取り組む事業者の申請を受け付けているところでございます。

 

 次いで、農林業の振興のうち、畜産競争力強化対策整備事業につきましては、四日市ポーククラスター協議会の中心的経営体が、肥育舎2棟の新築及び浄化処理施設の増設工事を進めておりますが、国から事業費補助の増額の交付決定がなされましたので、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 

 次に、広域的な交通拠点性の強化のうち、リニア中央新幹線市内停車駅の誘致の推進につきましては、先月7日、令和3年度リニア中央新幹線建設促進三重県期成同盟会臨時総会におきまして、県内駅位置候補である本市から、県内駅候補地案の提案を行ったところであります。今後は、この提案についての有識者による評価・分析を経て、来年度の県期成同盟会総会において県内駅候補地が決議され、県期成同盟会から事業主体であるJR東海に対し要望が行われる予定であります。引き続き、県等と連携を密にしながら、新たな局面を迎えたリニア誘致に積極的に取り組んでまいります。

 

子育てと子どもの成長を支える環境の充実

 

 続きまして、「子育てと子どもの成長を支える環境の充実」について、ご説明申し上げます。

 まず、安心して産み育てられる環境づくりの推進のうち、新型コロナウイルス感染症対策「総合対策パッケージ・第1弾」の取組として掲げました、保育所等の保育室の抗ウイルス対策につきましては、公立保育所、認定こども園及び待機児童館での施工が先月末で完了いたしました。また、民間保育所等につきましても、同様の事業を実施する3園に対し補助金の交付決定を行ったところでございます。引き続き、各施設での感染予防の徹底を図り、安心できる保育環境の確保に努めてまいります。

 また、障がい児支援事業につきましては、公立保育所等における特別な支援を要する園児に対する加配職員が年度途中での追加配置等により、予算に不足が生じる見込みとなりますことから、本議会に会計年度任用職員報酬等関係経費の予算補正を提案いたしております。

 一方、放課後児童クラブ事業につきましては、亀山西小学校、亀山東小学校、川崎小学校の3校区におきまして、民間事業者による新規開所に向けた準備が進められております。これらの3校区については、いずれも利用ニーズが高い校区でありますことから、引き続き待機児童の発生しない体制を確保するため、亀山西小学校区及び亀山東小学校区で1箇所、川崎小学校区で1箇所の計2箇所の開設支援を行うため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 

市民力・地域力の活性化

 

 続きまして、「市民力・地域力の活性化」について、ご説明申し上げます。

 まず、自立した地域まちづくり活動の促進のうち、地域まちづくり協議会支援事業につきましては、コロナ禍における新たな試みとして、先月13日に令和2年度の地域活性化支援事業の報告会をウェブ会議システムを活用したリモート形式で開催いたしました。7地区の地域まちづくり協議会から補助金を活用した事業の成果が発表され、全22地区で情報共有が図られるとともに、今後の地域活動の活性化を考える機会にしていただいたところであります。

 また、地域まちづくり協議会の組織強化のために、昨年度に引き続き、先月から新たな地域リーダー養成のための「地域のみらいづくりアカデミー」を、更に今月からは、ファシリテーション技術を学ぶ「ファシリテーション研修」を開催し、それぞれ全3回の予定で実施してまいります。

 

 次に、市民参画・協働の推進と多様な交流活動の促進のうち、市民活動支援事業につきましては、先月10日に市民協働センターにおいて、協働事業提案制度の選定委員会を開催いたしました。本年度は、コロナ禍における新たな試みとして、ユーチューブのライブ配信を活用した公開プレゼンテーション形式により発表いただき、提案のありました3件の事業につきまして、来年度の事業計画に対して評価が行われ、全て採択されたところでございます。引き続き、市民活動団体等多様な主体との協働の周知と推進に努めてまいります。

 次いで、共生社会の推進につきましては、本年度も内閣府が「家族の日」と定めている今月21日及び23日を含む今月13日から28日までの16日間を「亀山市ワーク・ライフ・バランス推進週間」として設定し、市民や事業所の方々にワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を実践いただく機会づくりに努めております。推進週間中の今月18日には、働きやすい職場環境づくりに取り組む市内5企業等の表彰を行い、21日の日曜日には、個人や家族等で充実した余暇を過ごしていただけるよう、市内運動施設や文化施設の無料開放も実施したところであります。

 

行政経営

 

 続きまして、「行政経営」について、ご説明申し上げます。

 まず、職員の能力を生かせる組織力の強化のうち、組織機構につきましては、平成30年度に実施いたしました組織・機構の再編から4年が経過しようとする中、その成果と課題の検証を進めてきたところであります。これらを踏まえ、組織のスリム化と迅速かつ的確な施策推進体制の構築等を図るため、来年4月の新組織体制へ向け、本議会に関係条例の改正を提案いたしております。

 

 次に、財産・情報の適正な管理・活用につきましては、マイナンバーカードの普及促進を図るため、国の補助金を活用し、先月1日からマイナンバーカード申請促進キャンペーンを展開いたしております。今月7日時点のマイナンバーカード交付率は38.7パーセントとなっており、引き続き、マイナンバーカードの申請機会の拡大と取得促進に努めてまいります。

 また、庁内のペーパ-レス化を推進するため、今月、幹部職員等に貸与している一人一台パソコンとして、タブレット端末を導入いたしました。市議会本会議をはじめ、各種会議において積極的な活用を図ってまいります。

 

 一方、「第2次亀山市総合計画後期基本計画」の策定につきましては、先の全員協議会でもご説明申し上げましたとおり、新型コロナウイルス感染症の世界的流行など急激な外部環境の変化等を踏まえ、基本構想の変更を行った上で後期基本計画の策定を進めていくことといたしました。これにより、関連する作業工程の追加から、やむを得ず計画策定期間を当初計画から3箇月延長してまいります。また、このほど計画骨子案の取りまとめができましたので、議会へご報告いたしたく存じております。

 

 なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

 

 最後に、本年8月11日から11月10日までの一般会計及び各特別会計に係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約は、別紙のとおりでございましたのでご高覧賜りたいと存じます。

 

 以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

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