市制施行20周年記念式典 式辞
公開日 2020年01月14日
更新日 2020年01月14日
本日ここに、「亀山市市制施行20周年記念式典」を挙行いたしましたところ、年始のご多用の折にもかかわらず、国会議員の皆様をはじめ多数のご来賓並びに市民の皆様のご臨席を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、平成17年1月11日の新市施行以来、亀山市が本日ここに20周年という大きな節目を迎えることが出来ましたことは、ご臨席の皆様方の深いご理解とご支援、また、市民の皆様の暖かいご協力と不断の努力の賜物であると、心から感謝を申し上げる次第であります。
この20年を振り返りますと、激動の社会経済情勢の中にありましたが、多くの皆様の英知と協働により、豊かな自然と悠久の歴史文化が調和した5万都市として、着実な歩みを刻んでまいりました。また、多彩で力強い市民活動や地域活動を通じて、信頼の絆が育まれてまいりました。
さらに、本市は古くから交通の要衝として栄え、昭和40年代の名阪国道・東名阪自動車道の開通、平成20年の新名神高速道路の整備を追い風に、厚みのある産業集積が進み、今日の内陸工業都市としての基盤が強化されております。
この間、政策的には、健康都市大学の創設と子ども政策の拡充、歴史的風致維持向上計画の展開と鈴鹿の関跡の国史跡指定、まちづくり基本条例の制定と市民力・地域力の向上、新図書館を核としたJR亀山駅周辺地区の再開発、環境基本計画の策定と鈴鹿山系における鉱区禁止地域の指定、鈴鹿亀山道路の事業化やリニア中央新幹線の三重県駅の市内設置の決定、未曾有の感染症ショックからの克服など、将来都市像「緑の健都 かめやま」に繋がる諸施策にまい進してまいりました。
今日、地方自治体を取り巻く環境は、極めて大きな激動の流れの中にあります。私たちは、この20年の歩みを土台として、次なる都市活力の創造、地域共生社会の実現、DX・レジリエンスの強化、今後の財政基盤への備えなど喫緊の政策課題を克服し、持続可能で健やかなる地域社会への確かな歩みを進めてゆかなければなりません。
かつて、この地に女子師範学校が置かれ、内外より「教育のまち」と称された時代がございました。半世紀をはるかに越える時を経て今なお、次世代を育むことに対する使命感が、市民一人ひとりの遺伝子に組み込まれているのではないか、と感じる場面に出会うことがあります。私たちは、この誇るべき精神文化を有するまちを「学校」として、ともに学び、愛着と誇りを育んでゆく、そして「自らのまちは自らで創る」、その精神と行動を将来世代へと継承してまいりたいと存じます。
本日、この後、これまで市政進展のためにご尽力いただきました皆様、また、公益のためにご貢献いただきました皆様に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表したいと存じます。
さらに、第2部では、酒井賢二さんの指揮の下、この日のために、ウインドアンサンブル関・亀山市吹奏楽団・市内在住の中高生の皆さんによって特別編成された吹奏楽団の演奏と、本市の文化大使であり、一昨年度、文化庁芸術祭大衆芸能部門において「大賞」を受賞されました林家菊丸さんに、記念落語の披露をいただきます。
本日の式典が、今後も亀山市が輝かしい歴史を刻み続けるため、豊かな自然と歴史文化、恵まれた交通拠点性と産業などの地域資源、人とひとの信頼の絆に磨きをかけ、更なる飛躍への心合わせの機会となりますことを強く願うものであります。
まさに今、亀山市は、将来の都市の盛衰を定めるであろう、新たなステ―ジに差しかかっています。誰もが健やかに暮らし幸福実感へとつながる「緑の健都 かめやま」へ、「これまでも、これからも」市民の皆様とともにその歩みを進めてまいりますので、格別のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びにあたり、本日ご臨席のご来賓ならびに市民の皆様には、今後とも宜しくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の益々のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ、式辞といたします。