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平成26年12月亀山市議会定例会現況報告

公開日 2014年12月18日

更新日 2018年12月11日

 平成26年12月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 まず、国におきましては、平成27年10月に予定されていた消費税率10%への引き上げを平成29年4月に先送りすることとする増税延期の判断について信を問うため、衆議院の解散、総選挙が行われることとなりました。既に関連法が成立している「社会保障と税の一体改革」は、消費税増税とともに、社会保障制度の維持と充実を目的としているものであり、平成27年度よりスタートする「子ども子育て支援新制度」をはじめ、年金や医療、介護分野など、国だけでなく地方にも影響を及ぼすものであり、今後の動向を注視し的確な対応を図ってまいります。

 そのような中、本市におきましては、平成27年度の行政経営の重点方針及び予算編成方針を定めるとともに、新たに組織機構や人員配置に関する基本的な方針として人事行政方針を定めましたので、国の動向や社会情勢など、様々な変化に対し柔軟に対応しながら、新年度に向けた取組を進めてまいります。

 さて、本市は、来る1月11日に合併10周年を迎える運びとなりました。

 合併から10年、本市は都市の一体感が醸成されるとともに、名実共に5万人都市の仲間入りをするなど、着実に都市成長を遂げてまいりました。また、活発な市民活動の展開、子育て支援施策の充実や景観の保全、歴史文化資源を活かしたまちなみの整備を進めることで、亀山らしさの形成に広がりが生まれてきたところであります。更に市民と行政の協働のもと、地域コミュニティを舞台に、市民が主役のまちづくりの活動を基本としたまちづくり協議会の設立への動きなど、本市のまちづくりの基本理念でもある「市民力で地域力を高めるまちづくり」が進められてきたところであります。

 なお、同日には「市制施行10周年記念式典」を亀山市文化会館において挙行し、市の振興に寄与された方を表彰するとともに、名誉市民である中村晋也氏をお招きし、多くの市民の方々とお祝いし、市の将来に夢と希望の持てる10周年となるよう取り組んでまいります。

 今後、社会経済情勢は一層厳しい局面を迎えることも予測されますが、10周年を節目とし、新たなステージに向けて持続可能な自治体経営を行い、5万市民の愛着と誇りが高まり、幸福実感の向上につなげられるよう取組を進めてまいりたいと考えております。

 それでは、市政の各部門にわたり、第1次亀山市総合計画の基本施策の体系に沿ってご説明申し上げます。

1.快適な都市空間の創造

 まず、「快適な都市空間の創造」についてでございますが、企業活動の促進・雇用の創出のうち、中小企業支援につきましては、創業支援セミナーの開催や経営力向上のための専門家による個別指導を実施するなど、亀山商工会議所等関係機関とも連携しながら、中小企業者等の意欲ある取組の支援に努めているところであります。

 次に、農業の振興につきましては、本年4月の農業経営基盤強化促進法の改正により、認定新規就農者制度の創設及び農地中間管理機構の設置に伴い、県の基本方針が見直されましたことから、9月に亀山市農業経営基盤の強化の促進に関する基本構想を見直し、先月1日から新規就農者の青年等就農計画を市において認定することになったところであります。今後も、農業改良普及センター、農業協同組合等関係機関と連携した情報提供や就農相談を行うなど、担い手の育成・確保に努めてまいります。

 次いで、上下水道の整備のうち、公共下水道事業につきましては、事業の経営健全化や計画性・透明性の向上を図るため、平成27年度より、これまでの特別会計から地方公営企業法の一部適用とした企業会計へ移行いたしますことから、関係条例の制定及び改正を本議会へ提案させていただいております。

 次に、新たな国土軸の形成のうち、新名神高速道路の整備につきましては、既に野登トンネル工事の亀山市側からの掘削など亀山・四日市北ジャンクション間の全線で工事着手されており、予定どおり平成30年度供用開始に向け、順調に進められているところであります。

 また、リニア中央新幹線の整備につきましては、先月17日、JR東海によるリニア中央新幹線計画に対する国の認可がなされたことから、現在、沿線地域での住民説明会が開催されるとともに、今月4日には、東京都・名古屋市間における中央新幹線環境影響評価書に基づく事後調査計画書が沿線自治体へ提出されたところであります。市といたしましても、東京・大阪間の全線同時開業及び市内停車駅誘致に向け、リニア中央新幹線・JR複線電化推進亀山市民会議への支援を通じ、関係機関と連携しつつ取り組んでまいります。

 次いで、道路網の整備のうち、布気小野線の歩道整備及び神辺大橋の橋梁長寿命化工事など、太岡寺畷周辺の一連の道路等の整備につきましては、河川管理者等との協議が概ね整い、近く工事発注を予定しております。しかしながら、協議等に時間を要したことから、繰越明許費の予算補正を本議会に提案させていただいております。

2.市民参画・協働と地域づくりの推進

 続きまして、「市民参画・協働と地域づくりの推進」について、ご説明申し上げます。

 まず、地域コミュニティの活性化のうち、神辺地区コミュニティセンター改築工事につきましては、先月末日に完了いたし、今月30日には神辺ふれあい創生委員会によるオープニングセレモニーが予定され、来月1日から供用開始となるところであります。新たな地域の活動拠点施設として、市民の皆様にご活用いただけるところであります。

 次に、人権の尊重につきましては、人権施策を総合的に推進するため、人権施策の基本となる方針の策定に向けて、人権施策審議会や庁内検討組織である審査検討部会において協議を進めております。

 また、来月4日からの人権週間にあわせ、同月6日に、「ヒューマンフェスタin亀山」が関文化交流センターにおいて実行委員会により開催されます。中学生による人権作文の発表や関係団体によるブース展示など広く人権に対する認識を深めていただく機会としてまいります。

 次いで、多文化共生の推進につきましては、今月10日に開催されました、外国人住民の諸問題の解決に向け、国へ提言を行う「外国人集住都市会議」に参加し、地域における雇用の安定と日本語習得について報告や要望を行ってまいりました。今後もこうした活動を通じて、外国人住民との共生に取り組んでまいります。

3.健康で自然の恵み豊かな環境の創造

 続きまして、「健康で自然の恵み豊かな環境の創造」について、ご説明申し上げます。

 まず、健康づくりの推進のうち、地域における健康活動の展開につきましては、来月から関南部地区において健康づくり応援隊養成講座の開催を予定しております。昨年度までにスタートした川崎地区及び昼生地区とともに地域の活動を支援し、これらの取組を検証しつつ、今後の全市展開に向けた検討を進めてまいります。

 次に、防災力の強化のうち、地震対策・木造住宅補強事業につきましては、耐震工事等の要望が増加しておりますことから、更なる木造住宅の耐震化を図るため、耐震補強工事にかかる補助金など関係経費の予算補正を本議会に提案させていただいております。

 次いで、消防力の充実・強化のうち、北東分署建設事業につきましては、事務所棟の躯体工事が完了し、内装の下地組立工事等に着手したところであり、本年度内の完成に向け着実に進めてまいります。

 なお、北東分署開署にあたりましては、新たな施設配置にふさわしい消防の体制とするため、亀山市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部改正を本議会に提案させていただいております。

 また、消防救急デジタル無線活動波等整備事業につきましては、デジタル機器の製作が概ね完了しましたので、来年度からの運用開始に向け、順次、既存のアナログ無線機器からの更新作業を進めてまいります。

 一方、災害対応力の強化につきましては、県内消防相互応援協定に基づく鈴鹿市との応援・受援訓練をはじめ、石川県で開催された緊急消防援助隊中部ブロック訓練への参加により、安全で迅速・的確な消防活動を展開していくための技術の向上、広域連携体制の強化に努めているほか、市内社会福祉施設において施設職員及び入所者と消防が一体となった合同訓練を実施し、双方の連携強化を図ったところであります。

4.生きがいを持てる福祉の展開

 続きまして、「生きがいを持てる福祉の展開」について、ご説明申し上げます。

 まず、スポーツの振興のうち、西野公園野球場改修事業につきましては、来年度に開催が予定されております天皇賜杯全日本軟式野球大会に向け、本部席、電光掲示板などの改修工事を進めてまいります。

 また、来る1月18日に開催されます江戸の道シティマラソンでは、市制施行10周年記念事業として2013年度全日本実業団対抗女子駅伝優勝チームからゲストランナーをお招きし、大会に花を添えていただきます。

 次に、地域福祉力の向上につきましては、先月19日に、総合保健福祉センター及び医療センターにおいて、実行委員会との共催による「であい、ふれあい、ささえあい」をテーマに「あいあい祭り2014」を開催いたしました。市内外で活躍されるボランティア団体、保健・福祉・医療関係団体、社会福祉協議会など、55団体が一堂に会し、健康・医療の相談や日常の活動内容の紹介をはじめ、福祉活動の体験やステージ発表などが行われ、子どもから高齢者までの世代を超えた約2千人にご来場いただき、地域での支え合いや健康づくりについて意識を高めていただくとともに、各種活動団体の交流の場となったところであります。

 次いで、高齢者の多様な生活スタイルの支援のうち、在宅医療の推進につきましては、医療・福祉等の専門職が協力して支援を行う在宅医療連携システムの試行を行っており、これまでに十数名の方に活用いただいております。近く、本格的な実施に移行できるよう諸準備を進めてまいります。

 次に、障がい者の社会参加の促進につきましては、社会福祉法人により市内最初の社会的事業所が先月1日に開設されたところであります。当事業所においては、市内在住の障がい者5名が勤務され、障がいの有無に関わらず、ともに就労するという新しい形態による運営となっており、今後の自立支援に向けた新たな取組として期待するところであります。市としましても、創業支援事業として補助金を交付するなど支援してまいります。

 次いで、社会保障の充実のうち、臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の給付につきましては、来る1月14日を受付期限として、現在その支給事務を進めており、臨時福祉給付金は約5,200名、子育て世帯臨時特例給付金は、約3,500名へそれぞれ支給したところであります。引き続き、制度の更なる周知を図るとともに、適切な支給に努めてまいります。

5.次世代を担う人づくりと歴史文化の振興

 続きまして、「次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」について、ご説明申し上げます。

 まず、子育て支援のうち、放課後児童クラブの設置につきましては、平成27年度からの入所を希望される児童の増加が見込まれますことから、新たに開所を予定される施設の開設に伴う補助金等、関係経費の予算補正を本議会に提案させていただいております。

 また、亀山市子ども子育て支援事業計画につきましては、亀山市子ども子育て会議での検討を経て、近くパブリックコメントを予定しており、その諸準備を進めているところであります。

 一方、国内において深刻な児童虐待が相次いで発生しているため、本年度、厚生労働省による居住実態が把握できない児童に関する調査が行われ、1次報告では全国で2,900人以上の児童が居住実態不明となっていることが明らかになったところでありますが、追跡調査の結果、未だ141人の児童の所在が明らかになっておりません。本市におきましては、すべての児童の所在は確認しておりますが、引き続き、各部署が連携して居住実態の把握など児童虐待の防止に努めてまいります。

 次に、文化芸術の振興のうち、かめやま文化年2014につきましては、文化の秋さながらに、さまざまな事業に取り組んでおります。

 リーディング事業につきましては、「亀山トリエンナーレ ART KAMEYAMA 2014」が今月2日から9日にかけて開催されたところであります。続けて同月30日には、文化会館において「古代浪漫ミュージカルTAKERU」の初公演が予定され、来月13日には関宿重伝建選定30周年記念シンポジウムの開催を予定しているところであります。

 ほかにも、メイン事業をはじめさまざまな団体等による関連事業も実施されており、これらの活動を通して、本市の培ってきた歴史や暮らしの中の文化を見つめる機会とし、次回のかめやま文化年へとつなげてまいります。なお、3月14日に開催を予定しております「かめやま文化年2014フィナーレ」に向け、諸準備を進めているところであります。

 次いで、歴史文化の継承につきましては、三重県史跡に指定されている関宿東の追分鳥居について、平成27年5月にその建て替えを計画しているところでありますが、先月3日、その用材として伊勢神宮内宮宇治橋東詰の鳥居の旧材をご寄付いただいたところであります。

 これにあわせて住民団体により行われる「お木曳き」行事など、一連の関係経費について予算補正を本議会に提案させていただいております。

 また、屋根のない博物館創出事業につきましては、学校授業などで郷土の歴史学習として活用いただくため、インターネットでの発信を行うウェブ資料集「亀山こども歴史館」の完成に向けて取り組んでまいります。

 更に、歴史博物館開館20周年を記念して、郷土の歴史と郷土ゆかりの人物の歴史を融合させた企画展「-世界に冠たる明治生まれの亀山人-映画監督衣笠貞之助と言語学者服部四郎」を開催しております。

行政経営

 続きまして、「行政経営」について、ご説明申し上げます。

 まず、自立した行政経営の推進のうち、新市まちづくり計画の変更につきましては、活用期限の延長が可能となった合併特例債の有効活用を図るため、計画期間の変更など一部変更について、本議会に提案させていただいております。

 次に、処分や行政指導に関する手続につきましては、国民の権利利益の保護の一層の充実を図るため、本年6月に行政手続法の一部を改正する法律が公布されたところであります。これに伴い、亀山市行政手続条例につきましても、その趣旨を踏まえた改正を行う必要がありますことから、近くパブリックコメントを実施すべく諸準備を進めているところであります。

 次いで、国の一般職員の給与につきましては、景気回復に伴う民間の賃金水準の改善により官民の給与較差が生じましたことから、7年振りに月例給を平均0.3%、勤勉手当を0.15ヶ月引き上げる人事院勧告がなされたところであります。

 市の職員給与等につきましては、国家公務員準拠を基本としておりますことから、関係条例の改正について、本議会に提案させていただいているところであります。

 一方、あわせて勧告のあった地域の民間給与水準を踏まえた給料表水準の平均2%の引下げ及び地域手当の見直し等給与制度の総合的な見直しにつきましては、これまでの考え方を基本としながらも、県内他市の状況を見据えつつ、市職員組合とも協議を進め、検討してまいります。

 ところで、林業総合センターの復旧につきましては、年内の全面開館に向け、工事が順調に進んでいるところであります。

 なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

 最後に、本年8月16日から11月15日までの一般会計及び各特別会計に係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約の状況は、別紙のとおりでございましたのでご高覧賜りたいと存じます。

 以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 

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