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平成23年度亀山市当初予算案について

公開日 2014年12月18日

更新日 2014年12月18日

 長引く経済不況などの影響により市税収入が減少するなど、引き続き厳しい財政状況が続くことが見込まれるなか、第1次総合計画を実現するため、限られた財源を有効かつ適切に活用することが求められています。このような状況に対応するため、「選択と集中」による施策内容の精査を行うなか、「平成23年度行政経営方針」に基づき、暮らしの質を高めるための施策に力を注いでいきます。また、前期基本計画期間の最終年度となることから、前期基本計画の施策の実現に向け、第2次実施計画に掲げた事業の推進に全力で取り組みます。こうした点に留意し、将来の亀山市を見据えた安定的かつ持続可能な財政運営を年頭に置き、予算編成を行いました。

 特に、市の自主財源の根幹をなす市税収入においては、景気の回復の兆しは見られるものの、対前年比5.4%の減少、なかでも固定資産税は、償却資産分の落ち込みが響き11.4%減少となっており、予算額111億2,720万円を見込んでいます。今後も市税収入は、減少する見通しであり、昨年9月に策定しました「財政改革の基本方針」により、適切な財政運営を図ってまいります。なお、市民生活への影響を最小限に止めるため、市税収入の減収分を、財政調整基金、減債基金をはじめとする各基金の有効活用を図るなど、持続可能な健全財政を目指して予算編成を行ったところであり、全ての事業において「一事業一工夫」を加えた事業内容の精査を行うなど、限られた経営資源を創意と工夫により、最少の経費で最大の成果を上げるよう、予算全般の経費削減に努めたところです。

 次に、各会計別の予算額(資料7ページ)については、一般会計、各特別会計、企業会計を合わせますと、316億7,055万8千円となり、前年度と比較しますと、0.4%の減となっています。一般会計予算額では、198億8,500万円で、昨年度の当初予算に対し、10億1,000万円、率では、4.8%の減となっています。主な要因としては、亀山中学校、関中学校、亀山東幼稚園などの大規模改築事業等が完了したことによるものです。また、一般会計の歳入歳出予算の状況については、資料8ページの款別予算額比較表に示しています。

 次に、平成23年度における特徴的な取り組みとしては、介護予防支援センターの一部を改修し、待機児童対策の実施を行うほか、三重大学が亀山市をフィールドとした地域医療研究講座を実施するにあたり支援(寄附)を行い、地域医療体制の強化を図ってまいります。また、きめ細かな教育環境の整備にも努め、個の学び支援事業や少人数教育の推進にも取り組んでまいります(資料13ページ)。

 また、平成23年度に実施する主要事業については、資料14ページから16ページに掲載しています。新年度の主要事業数は111事業で、総額は約33億円となっており、★マークがついているのが、新規事業で12事業です。主なものは、安全な暮らしを実現するため、木造住宅の緊急耐震対策事業や橋梁耐震化補強事業を継続実施するほか、県内の消防本部が統一して三重県消防救急無線デジタル化整備事業に取り組みます。また、子育て支援としては、小中学生医療費無料化事業などの福祉医療費助成、子ども手当の支給を行います。次いで、高齢者や障がい者の方々への支援としては、障がい者福祉施設整備事業や福祉医療費助成事業を実施し、高齢者・障がい者(児)タクシー料金助成事業についても継続実施します。一方、教育環境の整備・充実を図るため、中学校の空調機整備事業などを実施します。また、中部中学校に加え亀山中学校におけるデリバリー給食化を開始するほか、井田川小学校教室等増設事業を実施します。次いで、都市機能の充実のため、和賀白川線、野村布気線の道路整備事業や井田川駅前整備事業などを推進してまいります。また、自然環境と地域資源の保全・活用のため、鳥獣被害緊急総合対策事業、資源物ストックヤード整備事業、亀山城周辺保存整備事業、伝統的建造物群保存修理修景事業などを実施します。

 今後とも、引き続き、持続可能な「小さくともキラリと輝くまち・亀山」を目指して、「市民力と地域力のまちづくり」に挑戦していきたいと思っています。

【資料】平成23年度 当初予算資料[PDF:1MB]

 

<質疑>

質問:約14億円の繰入金の内訳を教えてください。
回答:財源不足に対応するということで、財政調整基金や減債基金などから繰り入れています。

質問:亀山市は、平成23年度も地方交付税の不交付団体なのですか。
回答:平成17年度から平成22年度まで6年間、不交付団体でしたが、平成23年度は交付団体になる見込みです。また、財政力指数は、平成23年度に0.977になる見込みで、1を割りますと交付団体になります。平成22年度は1.05です。

質問:市債の残高はいくらですか。
回答:一般会計で約193億円です。特別会計と企業会計も含めると約340億円です。

質問:市税のうちの法人市民税の額と伸び率を教えてください。
回答:額は9億4,220万円で、伸び率は65.6%増です。

質問:待機児童緊急対策施設整備事業について教えてください。
回答:平成22年4月現在で、保育園への入所を希望している待機児童30人のうち、場所的なことも含め、希望する人は10人と想定しています。そこで、緊急措置として、介護予防センター(亀田町)の1階部分の約160平方メートルを、待機児童を受け入れる認可外保育施設に改修し、平成24年1月から始める予定です。受け入れる人数は、待機児童対策として10人と医療センターの院内保育所として5人の計15人で、面積的には60人ぐらいまで対応できると考えています。職員は民間委託の4、5人の保育士を予定しています。事業費は約4,800万円です。介護予防センターは6月末で廃止し、亀山市総合保健福祉センターの分館とします。

質問:三重大学亀山地域医療学講座支援事業について教えてください。
回答:三重大学が亀山市をフィールドに地域医療学講座を開設することに対し、亀山市から三重大学に寄付を行うことで、総合診療や救急医療を担う医師の養成、医療提供体制の研究を行うなど、大学との連携を強化し医師の円滑な派遣につなげるものです。開設科目は総合診療科と整形外科で、3人の医師が医療センターに派遣されます。事業費は3,120万円です。

質問:教育環境の整備について教えてください。
回答:教育環境の整備は今までも進めていますが、さらに拡充していきたいと考えています。少人数教育については、亀山市単独で「ふるさと先生」を配置してきましたが、平成23年度は、小学校で6人、中学校で4人を採用します。学校給食については、中部中学校に引き続き、平成23年度から選択制デリバリー給食を亀山中学校でも導入します。個の学び支援についてですが、亀山市は特別支援教育を先行して進めており、さまざまな障がいを持つ児童や生徒に対しての学習生活相談員の配置を行っています。今後も介助員の配置を障がいの程度に合わせて行っていきたいと考えています。

 

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政策部 広報秘書課 秘書グループ
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TEL:0595-84-5022
FAX:0595-82-9685

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