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平成21年度当初予算案について

公開日 2014年12月18日

更新日 2014年12月18日

 平成21年度の亀山市当初予算案について、ご説明申し上げます。

 現下の経済情勢をみますと、昨年秋以降の世界の金融市場の混乱が世界経済を弱体化させ、今後も景気の下降局面が長期化・深刻化するおそれが高まっています。

 このような状況の下で、地方財政は、平成8年度以降13年連続して地方交付税法上の財源不足を生じ、地方の借入金残高は約200兆円に累積するなど、厳しい状況が続いており、地方税財政基盤を確立するために抜本的な改革が急務となっております。

 本市におきましては、液晶産業などの企業誘致により市税収入が増加いたし地方交付税の不交付団体が継続しておりますが、平成21年度では、景気後退による市内企業への影響により法人市民税の減収が見込まれますことから、今後は社会経済情勢をより的確に見極め慎重な財政運営が必要となってまいります。

 こうした中、平成21年度当初予算につきましては、市長選挙の執行と予算編成の時期が重なりましたことから、義務的経費、経常的経費並びに政策的経費のうち継続性を確保しなければならない事業を中心とした骨格型予算として編成をいたし、新規事業等にかかる予算は6月補正予算で調整の上、ご提案申し上げる予定となっています。

 予算編成に当たって、平成21年度は、第1次亀山市総合計画における前期基本計画・第1次実施計画が最終年度となりますことから、各施策の計画から実施そして評価へと着実な進捗管理の基に計画の実現を図るものとしております。

 また、幅広い市民参画と市民との協働を基本とし、更なる行政改革の推進と事務事業全般にわたり経費支出の効率化と選択、限られた財源の重点的配分に取り組み、将来の亀山市を見据えた持続可能な健全財政の確立を念頭に置き編成いたしたところです。

 

 それでは、平成21年度一般会計予算案について、その概要を申し上げます。

 資料の1ページをご覧ください。歳入歳出予算の総額は、194億4,580万円で、平成20年度の当初予算額に比し36億7,480万円、率で15.9%の減となっております。

 減額となりました主な要因は、平成21年度当初予算につきましては、義務的経費、経常的経費並びに政策的経費のうち継続性を確保しなければならない事業を中心に骨格型予算として編成いたしたことによるものです。

 また、平成20年度に行います市民まちづくり基金等への積立金の減少なども減額の要因となっています。

 

 それでは、平成21年度の主な事業をご説明申し上げます。

 安心・安全な暮らしを実現するため、木造住宅の緊急耐震対策事業、関文化交流センターなどの耐震化事業やスポーツ研修センター耐震化の支援を実施いたします。

 また、子育て支援として、学童保育所整備事業への支援や不妊治療費助成事業、乳幼児医療費助成事業、子ども総合支援事業などを引き続き実施いたします。

 さらに、妊婦健康診査支援事業では、妊婦健康診査にかかる公費負担を拡大し、受診者の負担軽減を図ってまいります。

 次いで、都市機能の充実のため、和賀白川線、野村布気線の道路整備事業や公園再整備事業などを推進してまいります。

 JR亀山駅につきましては、エレベーターや多機能トイレ設置などのバリアフリー化促進のため、JR亀山駅バリアフリー化促進補助金交付事業を行ってまいります。

 次に、歴史資源を生かした事業として、歴史まちづくり法による亀山市歴史的風致維持向上計画が本年1月に国の認定を受けましたので、亀山城周辺保存整備事業や亀山公園整備事業など、旧東海道や亀山城周辺の重点区域内で歴史資源を生かした歴史的環境形成事業に取り組んでまいります。

 また、教育施設の整備、充実として、大規模地震に対応した亀山中学校及び関中学校の改築や小・中学校のトイレ改修などの事業を実施してまいります。

 このほか、青少年活動の促進として、放課後子ども教室推進事業の拡大を図ることとしています。

 なお、庁舎建設基金積立金につきましては、今後の財政状況などを見極めながら再検討いたしたいと考えております。

 以上が一般会計の概要です。

 

 続きまして、特別会計でございますが、国民健康保険事業特別会計予算案についてご説明いたします。

 歳入歳出予算の総額は、38億6,610万円で、平成20年度当初予算に比べて6.9%の増といたしております。これは、医療費にかかる療養給付費が増額となったことによるものです。

 なお、新年度では療養給付費等の増加により、歳入不足が見込まれます。このため、国民健康保険財政の健全化に向けて国民健康保険税の段階的な改定を行うこととしておりますが、被保険者の負担緩和のため、暫定措置として、一般会計予算からの繰入れをいたします。

 

 次に、老人保健事業特別会計予算案ですが、歳入歳出予算の総額は、630万円で、平成20年度当初予算に比べて98.5%の減といたしております。これは、制度が平成20年度から後期高齢者医療事業に移行されたことにより大幅な減額となるものです。

 

 次に、後期高齢者医療事業特別会計予算案ですが、歳入歳出予算の総額は、7億1,450万円で、平成20年度当初予算に比べて4.7%の増といたしております。主なものは、後期高齢者医療広域連合納付金などです。

 

 次に、農業集落排水事業特別会計予算案ですが、歳入歳出予算の総額は、5億630万円で、平成20年度当初予算に比べて29.1%の増といたしております。

 新年度は、昼生地区において施設整備事業に着手いたします。

 

 続いて、公共下水道事業特別会計予算案ですが、歳入歳出予算の総額は、14億7,060万円で、平成20年度当初予算に比べて13.2%の減といたしております。

 主な事業といたしましては、井田川能褒野処理分区、野村処理分区、太岡寺処理分区等で舗装復旧や管路施設工事を実施する予定です。

 

 次に、水道事業会計予算案ですが、収益的支出及び資本的支出の合計額は18億2,040万円で、平成20年度当初予算と比較して16%の増といたしております。

 増加の主な要因といたしましては、本年7月1日から一部給水を開始いたします北中勢水道用水供給事業によるものです。

 

 次に、工業用水道事業会計予算案ですが、収益的支出及び資本的支出の合計額は1億1,680万6千円で、平成20年度当初予算と比較して19.6%の増といたしております。

 これは、一般会計からの借入金の元金償還が始まったことにより増額となったものです。

 

 次に、病院事業会計予算案ですが、収益的支出及び資本的支出の合計額は17億2,500万円で、平成20年度当初予算と比較して7.5%の減といたしております。

 なお、収支不足する額を補填する一般会計補助金は、1億9,746万7千円を計上いたしております。

 

 最後に、国民宿舎事業会計予算案ですが、関ロッジの収益的支出及び資本的支出の合計額は1億7,810万円で、平成20年度当初予算と比較して7.7%の減といたしております。

 これは、宿泊客などの減少により収益等が減収となるものです。

 

 以上が、一般会計・各特別会計及び企業会計の平成21年度当初予算案の概要でございます。

 

 それでは、引き続き主要事業について、もう少し詳しくご説明申し上げます。資料5ページをご覧ください。

 平成21年度の主要事業は、103事業で、総額は約33億3千万円であります。平成20年度は131事業で、総額が約74億5千万円でありましたので、平成20年度に比べて28事業、総額で約41億2千万円少なくなっています。

 まず、平成21年度の新規事業につきましては、5ページの I「美しい都市環境の創造と産業の振興」の5番「JR亀山駅バリアフリー化促進補助金交付事業」、7ページのVI「次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」の18番「妊婦健康診査支援事業」、同じく24番「学童保育所整備事業(西小学校区)」、8ページの同じく30番「『関の山車』会館整備事業」の4事業でございます。

 5ページの「JR亀山駅バリアフリー化促進補助金交付事業」は、JR亀山駅のバリアフリー化に向け、JR東海によるエレベーターと多機能トイレの設置に対して補助するものです。

 次に、7ページの「妊婦健康診査支援事業」については、国の2次補正予算成立により、公費で負担する健診回数を増加したことに伴って、市としましても、妊婦健康診査にかかる公費負担を5回から14回に拡充するものです。

 同じく、「学童保育所整備事業(西小学校区)」は、地元で学童保育所を開設する場所が決まり、4月のオープンを目指して整備事業費を助成するものです。

 8ページの「『関の山車』会館整備事業」は、「関の山車」を保存・展示するスペースや祭囃子の伝承活動の拠点としての会館整備に向け、地域住民との協議や会館の基本設計等を行うものです。

 なお、戻りまして6ページのIII「健康で自然の恵み豊かな環境の創造」の12番 75歳以上の高齢者を対象として人間ドックや脳ドックなどの保健事業である「高齢者人間ドック・脳ドック事業」と、8ページの VII「行政経営」の1番 個人住民税において公的年金からの特別徴収制度をシステム整備する「公的年金特別徴収化事業」につきましては、平成20年度に追加した主要事業です。

 

主な主要事業について順次ご説明申し上げます。

 まず、5ページの「I美しい都市環境の創造と産業の振興」につきましては、16事業(うち新規1事業)で、総額は5億2,861万円となっており、全体の15.9%を占めています。

 主な事業として、1番「産業振興奨励金事業」1億694万円、5番「JR亀山駅バリアフリー化促進補助金交付事業」1億5,740万円、14番から16番までのスポーツ研修センター、関文化交流センターと学童保育所3施設の耐震化事業の総計は、1億4,765万円となっています。

 

 次に、「II市民参画・協働と地域づくりの推進」につきましては、8事業で総額は4,779万円、全体の1.4%となっています。

 主な事業として5番「インターネット情報推進費」672万円、6番「行政情報提供事業」1,944万円、8番「ケーブルテレビ活用促進費」600万円となっています。

 

 次いで、「III健康で自然の恵み豊かな環境の創造」につきましては、17事業で総額は3億7,162万円となっており、全体の11.1%を占めています。

 主な事業として、3番「旧焼却炉解体事業」1億1,110万円、16番「緊急耐震対策・木造住宅補強事業」9,180万円、17番「市道市ヶ坂江ヶ室線整備事業」8,900万円となっています。

 

 次に、6ページの「IV道路・交通ネットワークの形成」につきましては、4事業で総額は3億5,649万円となつており、全体の10.7%を占めています。主な事業として、1番「リニア中央新幹線亀山駅整備基金積立金」1億円、2番「市道和賀白川線整備事業」1億2,900万円となっています。

 

 次いで、「V生きがいを持てる福祉の展開」につきましては、11事業で総額は2億970万円となっており、全体の6.3%を占めています。

 主な事業として、5番「介護予防事業」2,969万円、8番「高齢者地域生活支援事業」2,976万円、9番「高齢者地域包括支援事業」4,138万円、10番 「福祉医療費助成制度(心身障害者)」6,000万円となっています。

 

 次に、7ページの「VI次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」につきましては、35事業(うち新規3事業)で総額は16億6,731万円となっており、全体の50%を占めています。主な事業として、10番「亀山中学校改築事業」4億9,258万円、11番「関中学校改築事業」4億9,990万円をそれぞれ計上しています。これは、平成22年度中の完成を目指して当初予算に計上したものです。

 このほか、1番から3番までの個の学び支援事業は小学校、中学校、幼稚園を合わせて8,167万円となっています。

 また、9番と12番の小中学校トイレ改修事業は、合わせて1億7,277万円となっています。

 

 次いで、8ページの「VII行政経営」につきましては、12事業で総額は1億5,223万円となっており、全体の4.6%を占めています。

 主な事業として、10番「戸籍電算化事業」8,735万円 2番から9番の総合住民情報システム費など電算関係8事業を合わせて 5,950万円となっています。

 なお、総合計画の基本施策の大綱別に事業数を見ますと、「VI次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」が35事業で全体の34%を占めています。

 今後、私の公約の事業化に向けた検討を行うとともに、「自然の森公園整備事業」など当初予算に計上していない主要事業と合わせて、6月議会に肉付けした補正予算を提案していく予定でございます。

【資料】平成21年度当初予算案[PDF:175KB]

 

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TEL:0595-84-5022
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