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平成22年12月亀山市議会定例会現況報告

公開日 2014年11月23日

更新日 2018年12月12日

 平成22年12月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 さて、政府は、先月8日に、「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策〜新成長戦略実現に向けたステップ2〜」を閣議決定し、平成23年度までの時間軸を考慮した3段構えで、デフレ脱却と雇用を起点とした経済成長の実現を目指すこととしています。

 一方、地域主権改革につきましては、経済成長などの一体的実現の鍵と位置付け、ひもつき補助金の一括交付金化に着手するとともに、本年末までに国の出先機関改革のためのアクションプランや、平成23年度に向けた一括交付金の制度設計が決定される予定であります。

 このような中、市といたしましては、先月12日に平成23年度の行政経営方針及び予算編成方針を定めましたので、国の各分野における具体的な施策展開を注視し、変化に対し柔軟に対応しながら、新年度に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。

 ところで、先月16日に、我が国彫刻界の第一人者で本市の名誉市民である中村晋也氏から、ブロンズ像「わたしの宝物」を寄贈いただき、市文化会館に設置いたしました。また、その卓越した芸術性が創り出す優れた作品群を、多くの市民の方々に直接ご覧いただけるよう、今月2日から昨日まで総合保健福祉センターにおいて、中村氏の作品展を開催いたしました。改めまして、これらのご厚意に対し感謝の意を表しますとともに、市民が芸術に触れ、感性を磨いていただける機会を、今後も大切に考えてまいります。

 一方、先月開催いたしました第6回市民文化祭をはじめ、東町商店街一帯では今月7日まで「アート亀山2010」が開催されるなど、積極的に市民活動が展開されておりますので、これらの取組を通じて、今後も本市の文化振興の深まりと裾野の広がりを期待するところであります。

 それでは、市政の各部門にわたり、第1次亀山市総合計画の基本施策の体系に沿ってご説明申し上げます。

1.美しい都市環境の創造と産業の振興

 まず、「美しい都市環境の創造と産業の振興」について、ご説明申し上げます。

にぎわいの場の創造、商店街の活性化につきましては、身近な地域商業の維持・活性化を目指し、商業活性化調査研究事業を通じて、市内商業の現状と課題を整理するとともに、先般、市内商業者、行政関係者等で組織する調査研究ワーキンググループを設置しましたので、今後は、商業振興施策の方向性、施策案等の調査研究を進めてまいります。

 次に、都市づくりの推進でありますが、JR亀山駅バリアフリー化促進補助金交付事業により、JR東海が昨年度から進めております亀山駅バリアフリー化工事は、昨年度の1番ホームのエレベーター設置に引き続き、残る2つのホームのエレベーター及び多機能トイレ1箇所の設置工事が進められ、本年12月中に完成する予定と伺っております。

 次いで、景観づくりの推進につきましては、先月25日に県下7番目の景観行政団体になりましたので、今後は、本市独自の景観施策が推進できることから、その基本となる亀山市景観計画の策定を進めてまいります。

 次に、上下水道の整備につきましては、今月15日、国土交通省主催による下水道に関する市町村長意見交換会が開催され、本県からは本市が出席いたしました。参加した市町村長からは、厳しい財政状況の中で、下水道施設を拡張し、維持していかなければならない現状が報告され、国土交通省に対して社会資本総合整備計画における一括交付金化について、地方の意見を十分反映した制度となるよう、要望を行ったところであります。

 次いで、公共施設の整備・活用のうち、市斎場の葬儀場につきましては、多くの方々にご利用いただくため、現状として、その使用時間を定めておりますが、告別式の開始時間によっては、引き続き宗教行事に使用できない状況もあります。そこで、待合室スペースの活用により、その利用ニーズに対応していくため、本議会に関係経費の予算補正を提案させていただいております。

 また、旧斎場の跡地利用につきましては、必要性、近隣施設との関連性等を考慮し検討を進めてまいりました。その結果、旧亀山斎場については、待合棟を歴史博物館の収蔵スペースとして活用するとともに、火葬棟を解体し、亀山公園でのイベント時等の臨時駐車場としての利用を考えております。また、旧関斎場は、すべての建物を解体し、亀山市関乳幼児センターアスレ及びまるやま公園の駐車場として利用したいと考えております。

2.市民参画・協働と地域づくりの推進

 続きまして、「市民参画・協働と地域づくりの推進」について、ご説明申し上げます。

 まず、分権自治の推進のうち、コミュニティセンターの整備につきましては、老朽化した川崎地区コミュニティセンターの建て替えに向け、現在、地元の方々とワークショップを開催し、当該施設での活動内容に沿った空間利用について協議を進めるとともに、並行して用地測量業務を進めております。

 次に、外国人との共生につきましては、今月8日開催の外国人集住都市会議において、国に対し、外国人住民が自立して地域で共生していくために、日本語の学習機会が保障される制度等の確立を求める提言を行いました。今後も、外国人集住都市会議の一員として、外国人住民が日常生活において、円滑なコミュニケーションが図れる仕組みづくりを、国に対し働きかけてまいります。

3.健康で自然の恵み豊かな環境の創造

 続きまして、「健康で自然の恵み豊かな環境の創造」について、ご説明申し上げます。

 まず、循環型社会の形成・エコシティの実現につきましては、自然エネルギーの利用促進のため、太陽光発電システム設置の費用に対する補助制度として新エネルギー普及支援事業を行っております。この補助申請件数が、国の余剰電力買取り制度の改正などの影響で急増していることから、本議会に関係経費の予算補正を提案させていただいております。

 次に、森林の保全のうち、森林公園整備・活用事業により進めております加太梶ケ坂地区の森林公園につきましては、来年4月の開園に向け、現在、最終的な整備を行うとともに、開園後、広範な利活用を展開していくため、その具体的な取組内容について、地元や環境市民大学院の方々で組織する委員会において、検討をしていただいております。

 また、市民に親しまれる公園としてより一層ご利用いただくため、愛称を市広報紙等で広く募集してまいります。 なお、この公園を自然公園として設置するため、亀山市自然公園条例の一部改正を提案させていただいております。

 次いで、健康づくりと地域医療の充実についてでありますが、先月26日から4日間、第4回健康都市連合国際大会が韓国ソウル市において開催され、副市長及び担当室長が出席いたしました。大会期間中の総会の場において、本市が新たな加入団体となった旨紹介されるとともに、その認証書を受け取ってまいりました。

 これを契機に、当該連合が志向する健康都市の実現に向け、健康をキーワードとして、持続可能なまちづくりや市民の暮らしの質の向上に向けて取組を進めてまいります。

 また、健康づくりの充実でありますが、2箇年の継続事業として取り組んでおります亀山市食育推進・健康増進計画につきましては、策定委員会、専門部会等で検討を重ね、素案を作成しましたので、今後、パブリックコメントを実施し、年度内の計画策定を目指してまいります。

 ところで、先月1日からインフルエンザの予防接種を実施しており、本年は、季節性インフルエンザと新型インフルエンザを合わせた混合ワクチン1種の接種となっております。なお、国の新型インフルエンザ予防接種助成事業に合わせ、市民税非課税世帯に対しましても、新たに接種費用の助成を行っております。

 一方、任意予防接種のうち、子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンにつきましては、国が「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金(仮称)」を創設し、県に基金が設置される予定ですので、市といたしましても、当該基金による助成事業を活用し、これらの予防接種を促進するため、本議会に関係経費の予算補正を提案させていただいております。

 次に、医療センターにつきましては、診療体制の充実に努めており、今月15日には、最新鋭のMR装置を導入し、稼働させたところであります。この装置は、従来の機種と比較し、より鮮明な画像が得られるとともに、撮影時間の短縮や造影剤を使用せずに血管撮影ができるなど、患者の負担軽減が図れますので、脳ドック等の検査をはじめ、医師会との連携による検査に有効に活用してまいります。

 次いで、安心・安全なまちづくりにつきましては、今月9日から「秋季全国火災予防運動」がスタートし、この運動を機に市民に対し、火災に対する警戒心を喚起し、一人ひとりに防火の重要性を再認識していただけるよう、日常生活での防火の実践を呼びかけたところであります。

 特に今秋は、伝統的財産を守ることを目的として、関宿重要伝統的建造物群保存地区での住宅用火災警報器の全戸設置を目標に、地区内各家庭の設置状況を調査し、未設置の家庭には必要性を十分説明するなど啓発活動を行いました。

 今後とも、市全域において、継続的な事業所への立入検査、火災予防の啓発イベント等を通じて、火災予防思想の一層の普及に努めてまいります。

 また、今月8日に、大阪府泉大津市を中心とする全国14市町による「市町村広域災害ネットワーク災害時相互応援に関する協定」を締結いたしました。この協定は、地震等による災害が発生し、被災団体独自では十分な応急処置ができない場合に、相互に救援協力し、被災団体の応急及び復旧対策を円滑に遂行することを目的とするものであり、本市の災害対策の更なる整備が図れるものと期待しております。

4.道路・交通ネットワークの形成

 続きまして、「道路・交通ネットワークの形成」について、ご説明申し上げます。

 道路網の整備のうち、市道和賀白川線の整備につきましては、鈴鹿川橋梁の本体デザイン及び橋上施設デザイン等を検討する「亀山市和賀白川線詳細デザイン検討委員会」の調査検討結果の報告を受けましたので、本年度末を目途に詳細設計を取りまとめ、平成25年度の事業完了を目指してまいります。

5.生きがいを持てる福祉の展開

 続きまして、「生きがいを持てる福祉の展開」について、ご説明申し上げます。

 まず、高齢者・障がい者の介護・支援につきましては、地域福祉の今後の在り方等を一体的に定める亀山市地域福祉計画の策定について、社会福祉協議会をはじめ、各種団体や学識経験者から組織する策定委員会を設置し、現在、検討を進めているところであります。

 また、介護基盤緊急整備事業につきましては、275m2未満の認知症高齢者のための市内グループホームに関し、当該施設へのスプリンクラー整備について県との協議が整いましたので、本議会に関係経費の予算補正を提案させていただいております。

 ところで、民生委員児童委員の皆様方のご協力により毎年実施しております高齢者実態調査が先般終了しましたので、地域の実情に応じた、共助による高齢者福祉対応が図れていくよう、つなげてまいります。なお、本年度は、この実態調査の結果をはじめ、各種情報を基に災害時要援護者台帳の整備も行ってまいります。

 次に、人権の尊重につきましては、来月4日に広く人権意識の高揚を図るため、「ヒューマンフェスタin亀山」を開催し、更なる人権啓発に努めてまいります。

6.次世代を担う人づくりと歴史文化の振興

 続きまして、「次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」について、ご説明申し上げます。

 まず、子育て支援につきましては、本年度、園舎の建て替えを計画しております川崎愛児園でありますが、土地の境界確定等に時間を要し、着工が遅れましたことから、本年度内の完成が見込めないため、本議会に当該事業に関する補助金の繰越明許費の予算補正を提案させていただいております。

 また、学童保育所の整備につきましては、入所希望児童の増加に対応するため、来年度の開所を目指し、井田川小学校の敷地内に学童保育所の建設を進めておりますので、本議会に亀山市学童保育所条例の一部改正を提案させていただいております。

 さて、子育て支援策として取り組んでまいりました「亀山市子どもの出生祝金及び誕生日祝金」につきましては、本年度、子育て世帯の経済的支援という点において、市の祝金制度と目的を同じくする制度である子ども手当の支給が始まり、今後も継続されることから廃止いたしたく、本議会に関係条例の廃止を提案させていただいております。

 次に、歴史文化の継承でありますが、市史編さん事業につきましては、本年度の完成・公開に向けて各部会において最終的な編集校正を鋭意進めております。なお、市史完成後の活用につきましては、今後の歴史博物館の在り方と併せて検討を進めてまいります。

7.行政経営

 続きまして、「行政経営」について、ご説明申し上げます。

 まず、行財政改革のうち、事務事業の見直しにつきましては、先月3日に実施しました事業仕分けの判定結果を厳粛に受け止め、改めて事業の必要性や改善点などについて検証を行っているところであります。

 一方、第1次総合計画後期基本計画の策定につきましては、外部環境分析等の基礎的調査を進めるとともに、亀山市中期戦略会議を中心とした庁内検討組織を設置し、本格的な検討に入ったところであります。なお、昨日、第1回となる総合計画審議会を開催し、審議会委員の委嘱等を行っております。

 ところで、人口減少社会に突入後、最初の調査となる2010年国勢調査が先月1日を基準日に全国一斉に実施されたところであります。その結果につきましては、現在集計中でありますが、本市の人口は、前回調査の結果を上回る見込みであります。なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

最後に、本年8月21日から11月20日までに係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約の状況は、別紙のとおりでございましたのでご高覧賜りたいと存じます。

以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

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