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平成21年12月亀山市議会定例会現況報告

公開日 2014年11月23日

更新日 2018年12月12日

 平成21年12月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 さて、国においては、歴史的な政権交代が実現し、新政権が発足しました。この政権交代に伴い、国の制度や予算編成の方法などについて抜本的な改革が進められております。今後、各分野での具体的な施策の展開をしっかりと見極める一方、国の変化に柔軟に対応できる、自立した役割を担う基礎自治体として、分権時代にふさわしい自治体経営に努めてまいります。

 また、本市においては新年度の予算編成を進めておりますが、堅調だった財政も今後厳しさを増すものと考えており、行政運営の大きな転換点に来ているという認識を持っております。

 このため、平成22年度の行政経営方針及び予算編成方針を定め、一般事業のみならず、主要事業も含めて、聖域なき事業の見直しを行うとともに、財源の捻出を図るよう指示したところでございます。そして、「選択と集中」により、より優先順位の高い施策へ重点的にシフトしていくことが重要だと考えております。

 ところで、予想を上回る速さで全国的な感染が拡大している新型インフルエンザにつきましては、三重県内でも9月以降、感染者が急激に増加しています。このため、三重県では、10月27日にインフルエンザ注意報が警報に切り替えられたところです。

 本市におきましても、10月28日にインフルエンザ対策本部会議を開催し、今後の対策を講じました。また、感染による重症化や集団感染を防ぐため、ワクチンの接種費用に対する助成を開始したところです。

 今後も、しっかりとした危機管理体制を確保するとともに、インフルエンザに関する情報を迅速に収集し、事態の変化に応じて的確な対応をしていきたいと考えております。

 それでは、以下市政の各部門にわたりまして、第1次亀山市総合計画の基本施策の体系に沿って「美しい都市環境の創造と産業の振興」について、ご説明申し上げます。

1.美しい都市環境の創造と産業の振興

 まず、雇用経済対策については、昨年末よりの雇用経済状況の悪化は、1年が経過した現在も、一部回復の兆しも見られるものの、引き続き、厳しい状況が続いております。そのような中、県の緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用し、委託事業も含め、今月新たに16名の雇用の創出を行ったところです。引き続き、新年度からの新たな雇用の確保に向け、準備を進めていきます。

 次に、商業の振興については、亀山商工会議所及び市内商業団体の共催による亀山元気大抽選会パート2が12月1日から同月31日までの1カ月間で実施されます。年末商戦に向けて、市内商店での消費拡大が進められるよう、既に商業関係者の積極的な取組みがなされているところでございます。

 また、本年4月から給付を開始しました定額給付金給付事業については、10月1日をもって申請の受付を終了しました。

 市内に在住のすべての皆様に定額給付金をお渡しできるよう進めてまいりましたが、帰国者を除く給付対象世帯数19,635世帯のうち、18,993世帯、96.73%の支給となり、総額7億4,318万円をお渡ししました。

 次いで、観光の振興でございますが、10月にオープンしました関宿足湯交流施設「小萬の湯(こまんのゆ)」につきましては、市民及び関宿来訪者の皆様に多数ご利用をいただいております。今後もより多くの方々にやすらぎの場としてご利用いただけるよう適正な管理に努めるとともに広くPRしてまいります。

 次に、都市マスタープランについては、市域全体の都市づくりの方針を示す全体構想の素案を策定し、現在、三重県との協議を行っているところです。さらに、地域構想の策定に向けて今月から各地域において、地域の現状や課題をお伺いする地域懇談会を開催するなど、本年度末の策定を目指し作業を進めております。

 次に、JR亀山駅のバリアフリー化については、JR東海によるエレベーター整備工事が開始されています。本年度にエレベーター1基、来年度にエレベーター2基及び多機能トイレが整備される予定となっております。

 また、井田川駅前については、本年度末の井田川駅前整備計画の策定を目指し、市民参画による現地調査やワークショップを実施しております。

 さて、亀山ライフサポート事業については、事業の内容について再検討をしておりましたが、現時点における市内の賃貸住宅の状況等を踏まえ、本事業については見直し、新年度に向けて住生活基本計画に掲げる施策のうち、マイホーム取得支援に対する奨励金の制度、空家等の情報提供及び借上げ公営住宅制度を検討してまいります。

 また、狭隘道路の整備事業については、10月1日から建築基準法に定められている道路幅員を確保するための新たな制度の運用を開始し、現時点で4件ほどの相談に応じているところです。

 次いで、亀山公園整備については、歴史的環境形成総合支援事業により、現在、公園池南側園路整備工事に着手しております。なお、この事業については、市道市ヶ坂江ヶ室線整備事業との整合を図るなどの必要があることから、本年度内の完成が見込めないため、本議会において、明許繰越をお願いするものでございます。

 次に、関小学校区学童保育所の耐震補強工事については、9月の着工以来順調に進捗しておりますが、工事の一部に変更が生じましたので、本議会に予算補正を提案させていただいております。

 この工事の完了により、平成19年度から計画的に進めております保育所等の児童福祉施設の耐震補強事業はすべて完了することになり、併せて実施いたしました改修工事により、児童の安心・安全の確保を図ったところでございます。

2.市民参画・協働と地域づくりの推進

 次に、「市民参画・協働と地域づくりの推進」について、ご説明申し上げます。

 まず、(仮称)亀山市まちづくり基本条例の策定については、考える会から提出された条例の「基本的な考え方」に盛り込まれたまちづくりの理念を抽出し、作成した条例素案について考える会に報告するとともに、各条文の文言の調整等を行っております。

 次に、亀山市協働の指針に基づき実施している協働事業提案制度でございますが、3事業の事業化に向けてそれぞれの担当部署と調整をしてまいりました。その結果を、10月24日に公開で開催された協働事業提案制度選定委員会において各提案者がプレゼンテーションを行いました。今月6日には、選定委員会から、3件とも協働事業として実施が望ましい事業として報告をいただいたところです。

 今後は、選定委員会からのご意見を尊重しつつ、事業化に向けた協議を行ってまいります。

 また、国際化推進事業については、日本語ボランティア養成講座について募集をしたところ、定員を超える応募がありましたが、すべての方にご参加いただき開催したところです。10年目を迎えた日本語教室を通じて、身近な国際交流が更に活発化するものと考えております。

 キラリまちづくりトークについては、自治会連合会支部長にお世話をいただき、7月から今月まで12地区で実施してまいりました。来年1月からは、より広くご意見をいただくために、10人以上のグループを対象に実施してまいります。

 次に、市制施行5周年記念事業として、今月19日にNHKとの共催で実施しました衛星第2放送の公開番組「三枝一座がやってきた」では、定員の3倍を超えたご応募をいただき、盛会裏に終了することができました。また、来年1月11日の市制記念日には、伝統芸能の披露や当市出身の著名人によるトークショーなどを行い、市民の皆様とともに市制5周年をお祝いしたく準備を進めているところでございます。

3.健康で自然の恵み豊かな環境の創造

 次に、「健康で自然の恵み豊かな環境の創造」について、ご説明申し上げます。

 まず、関衛生センターの旧焼却炉解体事業については、10月15日に国から交付金の内示及び亀山市循環型社会形成推進地域計画の承認通知があり、これを受けて11月2日に解体工事及び施工監理契約を締結し、工事に着手いたしました。年度内の完了に向け、安全かつ迅速に解体を進めてまいります。

 次に、森林公園整備・活用事業については、加太地区コミュニティ・地域づくり委員会や環境市民大学院ゼミと協働して取り組んでいるところですが、整備を進めて行く中で、当初予定をしておりました駐車場が狭隘であるとのご指摘を受けました。このため、新たに駐車場用地を購入し、平成22年度にその整備を行うものでございまして、これに伴い、開園時期も23年度へと1年延期しますが、利便性も含め、市民の皆様に親しんでいただける施設にするよう取り組んでまいります。

 次いで、新型インフルエンザ予防接種費助成事業でございますが、市民の皆様には、ひとりでも多くの方にこの助成制度を活用し、接種いただくことで重症化しないよう切に願っているところでございます。今月中旬からは妊娠している方や基礎疾患をお持ちの方への接種が行われており、また、小学校3年生以下の児童への接種については、ワクチンが供給され次第開始されることから、医師会との連携により、感染による重症化や集団感染を防ぐための取組みをしてまいります。

 一方、地域医療再生プロジェクト・チームでは、専門家のアドバイスを受け、救急医療に対する市民の安心・安全を確保するための施策など、短期的、中長期的な地域医療の再生に向けた地域医療再生プランの策定を進めています。

 次に、亀山市立医療センターについては、医療センター改革プランにおいて目標とする入院60床の90%稼動及び透析実患者数79人に対しまして、9月は、平均56床の稼動及び透析実患者数77人となっております。今後も、職員一丸となって地域の医療機関と連携を強化するなどの取組みを進めてまいります。

4.道路・交通ネットワークの形成

 続きまして、「道路・交通ネットワークの形成」について、ご説明申し上げます。

 まず、リニア中央新幹線の建設については、先般、JR東海が東京、大阪間の輸送需要量の試算を公表するなど、整備に向けた気運が一層高まったところでございます。

 また、当市におきましては、リニア中央新幹線・JR複線電化推進亀山市民会議の取組みとして10月24日に次代を担う小学生を対象とした「リニア・公共交通親子学習会」を開催しております。この学習会では、19組38人の親子の参加を得て、愛知高速交通株式会社が運行する磁気浮上式リニアモーターカー「リニモ」に乗車いただき、リニアモーターカーの魅力や秘密を学習し、将来への期待を膨らませていただきました。

 次に、市道御幸線の道路改良整備については、10月末に工事契約をいたしましたので、今後は、一日も早い工事の完了を目指します。

5.生きがいを持てる福祉の展開

 次に、「生きがいを持てる福祉の展開」について、ご説明申し上げます。

 まず、高齢者の介護支援事業については、社会福祉法人青山里会が羽若町に建設をしておりましたグループホームが完成し、12月から利用を開始する予定であるとのことです。市では、この施設整備に係る事業費の一部について助成を行います。今後も、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域に密着したサービスの提供に努めます。

 次に、国民健康保険被保険者の方を対象に実施しております特定健康診査については、2年目を迎え、受診者数も10月末現在で、752名あり、順調に推移しています。今後は、健康診査の結果により、生活習慣を改善する必要のある方に対しまして、特定保健指導を実施するとともに、脳卒中や糖尿病などの生活習慣病の予防・改善に努めます。

6.次世代を担う人づくりと歴史文化の振興

 次に、「次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」について、ご説明申し上げます。

 まず、小中学校医療費無料化事業については、9月末現在で対象者約3,900人のうち、申請のあった3,710人に亀山市福祉医療費受給資格証を交付し、10月1日以降の診療分からの医療費の無料化をスタートしました。

 今後も、子育て支援体制をより充実し、安心して子どもを産み育てることができる環境を整備していきたいと考えております。

 なお、10月末現在の未申請者約100人に対しましては、文書により、申請書の提出を促しているところでございます。

 次に、平成20年度版の「子育て応援特別手当」については、10月1日の申請書受付終了日までに、受給対象者数702人のうち、698人に対し、2,649万6千円を交付しました。

 なお、国の経済危機対策として実施予定の平成21年度版「子育て応援特別手当」の支給については、先の9月定例会において補正予算を可決いただきましたが、10月15日付けで、厚生労働省から執行停止についての通知を受けました。これを受け、当市としましても、同手当の支給を中止し、本議会に同手当に係る経費の全額を減額する予算補正を提案させていただきましたので、ご理解をいただきたいと存じます。

7.行政経営

 最後に、「行政経営」について、ご説明申し上げます。

 まず、平成20年度から2か年で整備を進めてきました戸籍の電算化事業については、本年3月末日から現在戸籍と附票の電算事務が稼動しております。さらに、今月末から除籍及び改製原戸籍についても電算システムで運用できることとなり、すべての戸籍事務の電算化が完了しました。

 これにより、証明書等の交付に係る待ち時間が短縮され、市民サービスの向上が図られます。

 ところで、平成18年4月に、市の組織をフラットでスピーディかつ効率的なものに再編するため部・室制を導入してから、4年が経過しようとしています。この間、地方分権改革の急速な進展など様々な社会環境が変化する中、地域のことは地域自らが考え、行動するという分権型社会システムへのより一層の転換と、職員が主体性を高め、創意工夫やマネジメント力を引き出すことができる組織づくりが求められるようになりました。

 このような情勢の変化に的確に対応した、「市民のくらしの質を高める」ことを最優先に掲げた組織・機構改革を実施するため、本議会に所要の条例改正案を提案いたしておりますので、ご審議賜りますようお願い申し上げます。

 なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

 ところで、本年8月21日から11月20日までに係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約の状況は、別紙のとおりでございましたのでご報告いたします。

 以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

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