病院事業管理者
地域医療統括官　谷川健次

　令和6年4月1日より病院事業管理者に就任いたしました　谷川健次　でございます。

　これまで18年間は外科医師として、そして直近6年間は病院長として市立医療センターとともに歩んでまいりましたが、この度、新たに病院事業管理者を拝命し、病院の運営にも関わらせていただくこととなりました。よろしくお願いいたします。

　さて、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを経て、世の中は大きく変わり、また、予想を超えて急速に進む少子高齢化にて、日本全体が大きな転換期を迎えようとしています。医療業界も例外ではなく、特に地方では深刻で、医師・看護師・薬剤師など医療従事者の確保が喫緊の課題となってきております。

　また、医学の進歩は治療成績の向上をもたらす反面、医療費の増大を招くなど医療財政においては大きな負担となってきているのも事実で、公立病院の8割が赤字経営と言われております。これはひとえに、採算よりも公共の利益を優先しなくてはならないという公立病院の宿命とでもいうべき状態ではありますが、人口減少によって運営母体となる地方自治体の財政状況の悪化も予想される中、病院も自助努力にて少しでも改善しなければならない問題でもあります。

　今後は、医療資源の集中特化にて運営の効率を図るとともに、医師会や近隣病院との緊密な連携を図ることによって、医療の質を落とすことなく、市民の皆さんのニーズに応えられる病院経営を行っていきたいと考えております。市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。