教育行政現況報告
公開日 2026年05月29日
令和8年6月亀山市議会定例会の開会に当たり、教育行政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
まず、教育に関する国の情勢につきましては、現在、これまでの教育改革の方向性等を踏まえ、「主体的・対話的で深い学び」の実装や多様性の包摂等の具現化に向けた取り組みの実行段階に入っています。具体的には、次期学習指導要領の改訂に向けた検討が進む中、主体的・対話的で深い学びの実現に加え、GIGAスクール構想の下、教育DXの推進や部活動の地域展開など、教育環境全体の質の向上と持続可能性の確保に向けた取り組みが進められているところでございます。
次に、県の情勢につきましては、本年度は三重県教育ビジョンの計画期間3年目となり、学力の向上や豊かな心の育成、不登校支援、特別支援教育の充実、教職員の資質向上など、より具体的な施策として各事業が展開されているところでございます。
こうした国や県の動向や施策を見極めつつ、市教育委員会といたしましては、引き続き、学校・家庭・地域・関係団体との連携・協働を図りながら、最終年度となる「亀山市学校教育ビジョン」「亀山市生涯学習計画」「亀山市スポーツ推進計画」等に基づいた具体的な実践を着実に進めるとともに、それぞれの次期計画の改定に向けて準備を進めてまいります。
それでは、それぞれの事業進捗について、学校教育関係からご説明申し上げます。
まず、子どもたちの学力・学習状況につきましては、先月実施した「全国学力・学習状況調査」や「みえスタディ・チェック」の活用等により、引き続き個に応じた指導や授業改善につなげてまいります。
また、7月から児童生徒が一人一台端末を使ったAI型学習教材が使用できる環境整備に向け、現在、準備を進めているところでございます。一人ひとりの習熟度等に応じた学習課題の提供を通じて、より個別最適な学びの充実につなげてまいります。
次に、学力及び体力の向上に関する取り組みとして、すべての小中学校において、年3回の「Kameyama Study Week」と年2回の「Kameyama Sports Week」を設定し、基礎的・基本的な学習内容の確実な定着や体を動かす習慣づくりを、各校の実情に応じて進めているところです。そうした中、先月実施した「Kameyama Study Week」では、学習規律、ノート指導、話し方や聞き方など、安心して授業を受けるための年度当初に身に付けてほしい約束事の確認や、前学年までに習ったことの復習に取り組みました。こうした学習や活動を繰り返す中で、学習習慣の定着や粘り強く取り組む姿勢といった、学力や生きる力の土台となる非認知能力の育成につきましても力を入れて取り組んでまいります。
次いで、情報教育につきましては、引き続き「亀山市版ICT運用ガイドブック」の周知・活用を図り、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の取り組みにつなげてまいります。また、子どもたちが安全かつ適切に情報を活用する力を身につけられるように、文部科学省や警察等の関係機関から提供される教材や講座のほか、市教育委員会独自で「じぶんを守るSNSルール~SNSあんしんガイドブック~」を作成し、児童生徒の発達段階に応じた教材の活用を推奨するなど、情報モラル教育の一層の充実に努めているところでございます。なお、今月11日に、児童生徒のタブレット端末の更新に係る仮契約を締結いたしましたので、本議会に、財産の取得について提案いたしております。
次に、いじめ防止対策につきましては、市教育委員会及び各学校の「いじめ防止基本方針」に沿った取り組みが進められております。「悪口言うな!傷つく言葉、心が弱る」「大丈夫、その一言で安心できるよ」「考えようね!いわれてうれしい、言葉遣い」。これは、4月のいじめ防止強化月間に川崎小学校の3年生が考えてくれた、いじめ撲滅のための標語づくり作品の一部です。このほかにも、各学校において、あいさつ運動やピンクシャツ運動、道徳の授業等を行い、「いじめの醜さ」や「自分がされて嫌なことは他人には絶対にしない言わない」こと等を学習し、また、学校だより等を通じて、保護者や地域への啓発も実施したところでございます。
次いで、教室への入りづらさを感じる児童生徒の居場所として市内すべての小中学校に設置している「校内教育支援センター」において、子どものペースに合わせた学習のサポートや相談ができる環境を工夫し、より丁寧な対応ができるよう取り組みを進めているところです。本年度は、各校のセンターの利用状況に応じて校内教育支援センター支援員や教育相談員を配置し、指導・相談体制の充実を図っているところでございます。
また、NPO法人と連携した教職員の研修や、児童生徒の県内高等学校等への進路相談、さらには市立図書館の一部を活用した「サークルルーム」における学習や教育相談対応等につきましても、引き続き取り組んでまいります。加えて、小学校低学年での学校への行きしぶり等への支援といたしまして、子育ての悩み相談や教育相談の更なる機会充実のため、今年度1学期に、市内関係団体と共催し「保護者による保護者のための教育相談会」の開催に向け準備を進めているところでございます。保護者目線からの教育相談体制の充実も図ってまいります。
次に、熱中症防止対策につきましては、各学校の実情に応じて、特に気温の上昇が著しい下校時に、日傘や冷感タオルの活用推奨や水筒への水分補充の声掛けの徹底を行っています。また、昨年度に引き続き、通学途上や周辺にある「SOSの家」やコミュニティセンターにおいて、児童生徒が緊急的に休養等を取れるよう、学校や学校運営協議会からも依頼しているところです。各家庭へは熱中症リスクの低減につながるよう、睡眠時間など子どもたちの基本的な生活習慣の確立を改めてお願いしてまいります。
続きまして、学校施設の整備関係についてご説明申し上げます。
まず、特別教室等への空調設備整備につきましては、来年6月からの使用開始を目指し、今月26日に指名競争入札による業者選定を行い、令和19年5月31日までの賃貸借契約として契約手続きを進めているところでございます。
次に、小学校プール施設の民間活用につきましては、各施設の老朽化等の状況を踏まえ、本年度は市内7校において民間施設を活用したプール授業を実施することとし、先月24日に市内にプール施設を有する株式会社コパンと賃貸借契約を締結したところでございます。なお、本年度は今月中旬から11月までの間において、順次、当該民間施設においてプール授業を行う予定としております。
続きまして、学校給食関係についてご説明申し上げます。
中学校給食につきましては、先月13日から市内小中学校と同一献立の給食を開始いたしました。開始当初は給食準備に戸惑う教職員もいましたが、一か月余りの繰り返しの中で準備にも慣れ、現在は、準備・片付け・搬出を含め給食の実施が円滑に実施できています。また、アレルギー対応や配膳指導については、市の栄養士又は管理栄養士を両中学校に配置し、引き続き緊張感をもって、安全安心な給食の提供に努めているところでございます。
続きまして、生涯学習関係について、ご説明申し上げます。
まず、地域の学び推進事業につきましては、かめやま人キャンパスや公民館事業等により、来月27日には「まちの傾聴人養成講座」を展開するほか、同月から「親と子の関係性づくり」と題した中央公民館講座をはじめ、様々な学びを提供してまいります。また、高等学校等とも連携した「ワードの基礎から応用までを学ぼう」等の教養講座につきましては、今月から順次開講してまいります。
次に、子育て学習展開事業につきましては、就学前幼児の保護者には家庭教育出前講座を、小中学校の児童・生徒の保護者には家庭・地域の教育力強化事業を実施してまいります。保護者が集まる機会を活用し、各園や学校に講師を派遣するなど、保護者の学びの場の充実に努めてまいります。
また、放課後子ども教室推進事業につきましては、放課後や週末に地域の方々の参画を得ながら、地域と学校が相互に協働して、地域の中で子どもが安心して学習活動や体験・交流活動が行える環境づくりに引き続き取り組んでまいります。
次いで、スポーツの推進につきましては、今月6日に西野公園体育館において本年度最初の市民体力テストを実施し、40名の市民の方々にご参加いただきました。10月にも実施を予定しており、ご自身の健康や体力の変化を確認いただける機会として、継続して多くの方々にご参加いただけるよう周知を図ってまいります。また、来月7日には、同じく西野公園体育館において、フィンランド発祥のスポーツであるモルックの体験会を開催いたします。こうした取り組みにつきましては、スポーツ推進委員の皆様にその運営を担っていただいております。今後も推進委員との連携を深めつつ、市民が生涯を通じて健康に関心を持ち、運動やスポーツを親しむ機会の提供に努めてまいります。
続きまして、図書館関係についてご説明申し上げます。
去る3月16日に、令和6年2月に引き続き、リケンテクノス株式会社三重工場から、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる内容のDVD87本のご寄贈をいただきました。これらは館内の視聴覚ブースにて視聴いただけますのでご利用ください。また、多目的室において、このDVDを活用した映画上映会も開催しているところでございます。
一方、今月8日には休憩コーナーにおきまして亀山茶の初摘みを味わう「新茶まつり」が開催されるなどボランティア団体や庁内関係部署等によるイベント開催等を通じて、引き続き、地域の情報発信の場としての取り組みも進めてまいります。
以上、教育行政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
