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教育行政現況報告

公開日 2025年08月29日

 令和7年9月亀山市議会定例会の開会に当たり、教育行政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 まず、教育に関する国の情勢でありますが、中央教育審議会の初等中等教育分科会においては、教育課程の基準等の在り方に関する審議が行われています。多様な個性や特性、様々な背景をもつ子どもたちを包摂する柔軟な教育課程の編成をどう進めていくかや、学習内容の弾力化や柔軟な標準授業時数の取り扱い、教科書の内容の精選、次期学習指導要領での新たな学習評価のあり方について議論がなされているところです。

 次に、県の情勢でありますが、現在、三重県教育ビジョンに沿ったそれぞれの施策が進められているところであります。
 その中でも、「一人ひとりの自己肯定感を涵養する教育の推進」が施策の筆頭に位置づけられております。ありのままの自分が認められているという実感を持つとともに、子どもたち同士や、教職員と子どもたちとの関わり合いなど、様々な他者と関わる活動や多様な体験を通して、自己肯定感や幸福感など一人ひとりのウェルビーイングの向上を目指す取り組みを推進することとしています。

 このような情勢を踏まえ、教育委員会といたしましては、各種計画の進捗管理を行うとともに、学校及び家庭・地域との連携・協働を図りながら、重点的な取り組みを着実に進めてまいります。

 それでは、それぞれの事業進捗について、学校教育関係からご説明申し上げます。
 まず、2学期からの熱中症防止対策につきましては、各学校の実情に応じて、従来からの取り組みに加え、特に気温の上昇が著しい下校時に、日傘や冷感タオルの活用推奨や、必要に応じて水筒への水の補充の声掛け、通学路途上にある「SOSの家」のうち、商店や事業所など留守の可能性が低い大人の目が常時ある場所や、各学校が選定する通学路途上にあるコミュニティセンターにおいて、児童生徒が緊急的に休養等が取れるよう、学校や学校運営協議会から依頼を行っているところです。また、睡眠不足等による体調不良も熱中症リスクを高める要因となることから、各家庭において子どもたちの基本的な生活習慣の確立を改めてお願いしているところです。これらを合わせまして、児童生徒の熱中症対策の徹底を図ってまいります。

 次に、夏季休業期間を中心とした各種行事の状況でございますが、先月29日に川崎小学校において「英語デイキャンプinKAMEYAMA2025」を開催いたしました。市内小学校5・6年生、ALT(外国語指導助手)や中高生ボランティア、教員等44名が集まり、会話やゲームによるコミュニケーションを通して、生きた英語を楽しく学ぶ機会となりました。参加者からは「個人活動やグループワークでいっぱい英語を話すことができて楽しかった」「夏休みにとても有意義なイベントに参加できてよかった」などの感想が寄せられています。
 また、今月5日には、市文化会館におきまして、「NHK全国学校音楽コンクール三重県コンクール」が開催され、本市からは小学校の部に亀山西小学校と川崎小学校が出場しました。審査の結果、川崎小学校が金賞を受賞し、来月開催されます東海・北陸ブロックコンクールの三重県代表に決定しております。加えて、来る11月6日には市文化会館におきまして、「亀山市小中学校音楽会」の開催を予定しているところです。こうした合唱を通した活動により、児童生徒の健全な成長と豊かな感性が育つことを期待するところです。
 さらには、今月26日に、令和7年度亀山市中学生議会が開催され、市内3中学校から議員13名、議長1名の14名が参加いたしました。行政や議会の仕組みを学ぶとともに、一般質問を行うことを通して、市政への関心や理解を深める機会となりました。

 次に、部活動関係でございますが、中学校総合体育大会等の大会種目におきまして、学校や地域でのクラブ活動の学校代表として東海大会や全国中学校体育大会への出場が決まっております。
 まず、東海大会へは、個人種目で、中部中学校の卓球部男子、陸上競技部男子200m、2年男子100m、女子800m及び女子1500mにおいて、また、地域のクラブに参加している亀山中学校の生徒が個人種目の硬式テニス女子、中部中学校の生徒が団体種目の新体操において、それぞれ出場を果たしております。一方、全国大会へは、個人種目で、亀山中学校の剣道部男子、陸上競技部男子100mと800m、及び中部中学校の陸上競技部男子110mハードルに加え、地域のクラブに参加している中部中学校の生徒が、柔道男子55kg級と高飛込女子の種目において、それぞれ出場を果たしております。
 さらに、今後の休日の中学校部活動の地域展開等に関する取り組みについては、これまで庁内で分野横断的に協議を重ねてきておりますが、今月6日に開催された亀山市総合教育会議での協議を踏まえ、より具体性を持って推進してまいります。なお、休日の中学校部活動の終了時期につきましては、令和9年度の夏を目途に、引き続き関係者と調整を図るとともに、終了までの令和8年度については、活動人数等に応じて合同の部活動等の実施も検討し、子どもたちの多様な活動の機会の提供に向けて努めてまいります。

 次に、学校教育に関する取り組みといたしまして、先月末に「令和7年度全国学力学習状況調査」の結果が公表されました。本市の状況としましては、小学校は国や県と同程度、中学校はやや下回る結果となりました。その結果を受け、夏季休業期間中に、各校において、教科ごとの詳細を分析し、2学期以降の取り組みについて検討がなされたところです。引き続き「学力向上推進計画(第4版)」の取り組みを推進し、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな身体」を育んでまいります。
 また、今月3日にNPO法人亀っ子サポートの主催、教育委員会と中学校長会の共催で、「きめ細やかな支援のための進路(進学)相談会」が開催されました。本年度は、本年4月に開校した県立四葉ヶ咲中学校の学校長にも参加いただきました。当日は、私立を含めた高校の先生や保護者など、関係者を含め総勢110名が参加され、子どもの将来や進路について中学校の先生とともに相談や情報交換が行われたところであります。参加した保護者からは、「たくさんの高校の特色がわかってよかった。子どもの進路選択に生かしたい。」「子どもが不登校傾向にあり、進路が心配で、いろんな高校があって、いろんな学び方があることを知ることができて、参考になった。」など、多くの感想が寄せられていました。引き続き、進路対策について丁寧に対応してまいります。

 続きまして、中学校給食関係について、ご説明申し上げます。
 まず、中学校全員喫食制給食実施事業につきましては、亀山中学校における埋蔵文化財発掘調査支援業務の実施により、工事実施に影響する文化財等がないことが確認できたところでございます。
その後、亀山中学校及び中部中学校における配膳室等の整備工事について手続きを進め、先月より工事に着手したところです。現在、計画通り、増築部分の基礎工事を進めているところでございます。
 また、調理・配送面等におきましては、関係者の意見等も踏まえつつ、給食調理等業務の受託業者と具体的な協議を引き続き重ねているところでございます。両中学校での全生徒を対象とした給食となることから、今後、中学校教職員への給食指導等の実施に向けた校内研修会や、アレルギー対応を含めた配膳や片づけ等のシミュレーションに向けた準備を並行して行っていく予定でございます。
 なお、両中学校の給食開始時期につきましては、そうした取り組みを着実に実施し、新年度当初である令和8年4月の実施を目指し、引き続き、慎重に準備を行ってまいります。

 次に、通学路における安全確保につきましては、学校、PTA及び地域等から45件の通学路改善要望をいただき、先月下旬から今月上旬にかけて、亀山警察署、三重県鈴鹿建設事務所、市関係部局等と通学路の合同点検を実施したところです。その結果を受け、改善の方向性を検討しつつ、関係機関と連携を図り、必要箇所における速やかな改善に努めるなど、引き続き、児童生徒の安全確保に向けた取り組みを進めてまいります。
 また、先月27日に小学校5校において、三重県建設労働組合亀山支部による奉仕作業が行われ、木製棚や木製ベンチの作製など児童の学習環境・生活環境の充実に貢献いただいたところであります。
 なお、学校施設の整備関係として、小中学校施設における修繕料について、緊急的な修繕の実施を要するため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 続きまして、生涯学習関係について、ご説明申し上げます。
 まず、地域の学び推進事業につきましては、中央公民館講座においては、来月から地域まちづくり協議会と連携しながら、「運動とゲームで楽しく脳トレ」「秋の花を折切り紙で」など、地域のニーズに沿った学びを提供する出前教室を順次開講してまいります。

 次に、青少年健全育成関係につきましては、青少年育成市民会議や子ども会育成者連絡協議会をはじめとする各関係団体や地域の方々にご尽力いただきつつ、県内の大学生や市内高校生、中学校のリーダー・サブリーダーの協力も得ながら、夏季休業期間を中心に、サマーキャンプや旅籠玉屋宿泊体験学習等の活動を実施していただいております。
 また、自転車走行時のヘルメット着用や子どもだけでの川遊びへの注意喚起等の青パトの活動についても、引き続き、警察等と連携を密にし、児童生徒の安全・安心の確保に努めてまいります。

 続きまして、図書館関係についてご説明申し上げます。
 まず、図書館では、学校の夏季休業期間中、図書館ボランティアの方々にご協力いただき、朗読講座や手作り絵本教室など、親子で楽しめる様々なイベントを開催し、多数の方にご参加いただいたところです。
 また、館内のテーマ展示コーナーにおいては、行政との連携を図り、これまで自閉症週間や環境月間に合わせた情報発信や関連書籍の展示を行ってまいりました。今月23日からは、亀山市社会福祉協議会と連携し、認知症月間に合わせ、認知症関連の書籍を展示するとともに、書籍を分かりやすく紹介する「ブックレビュー小冊子」の配布を行っているところです。このような取り組みを通じて、引き続き市民の皆様の読書活動への関心を高めてまいりたいと考えています。

 ところで、歴史博物館関係といたしまして、先般、亀山市総合教育会議が開催され、改正博物館法の趣旨を踏まえた今後の対応について協議が行われました。この協議結果を受け、膨大な資料のデジタル・アーカイブ化等による、新たな博物館登録に向けたスケジュールも考慮し、令和7年10月1日から令和9年3月31日までの1年6ヶ月間を休館することといたしたところでございます。市民の皆様をはじめ歴史に興味関心のあられる方など多くの方々にご不便をおかけしますが、より開かれた、親しまれる歴史博物館となることを目指してまいりますので、休館につきまして、何卒ご理解のほどよろしくお願いします。
 なお、小中学校への歴史博物館の出前授業等につきましては、休館中も、対応していくこととしています。

 以上、教育行政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。