令和7年9月定例会 産業建設委員会委員長報告
公開日 2024年09月30日
ただいまから、産業建設委員会における審査の経過並びに結果について報告いたします。
去る10日の本会議で当委員会に付託のありました議案の審査に当たるため、17日に委員会を開催いたしました。
まず、担当部長から説明を受けた後、質疑に入り、審査を行いました。
はじめに、議案第62号 亀山市水道事業給水条例の一部改正については、災害その他非常の場合には、他の市町村長等又は他の市町村長等が指定した者が当該工事を行うことを可能とし、早期の復旧に対応できる給水装置工事事業者を確保する必要があることが国から示されたことに伴い、本条例に規定する給水装置工事の施行においても同様の取扱いとするため、所要の改正を行うものです。
審査の過程では、質疑はなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決することに決定しました。
次に、議案第63号 亀山市下水道条例の一部改正については、国の使用料水準を下回る現行の使用料体系では、一般会計からの繰入金が年々増加する見込みとなり、公共下水道使用料の見直しが必要と判断したことなどから、所要の改正を行うものです。
審査の過程では、使用料金に関する質疑があり、これについては、1年間の1世帯当たりの使用料金の増加額は、20立米使用の場合は4,680円、25立米使用の場合は6,060円、30立米使用の場合は7,320円となるとの答弁でありました。
次に、一般会計からの繰入れに関する質疑があり、これについては、令和6年度決算において、下水道事業における経費回収率は96.86%、約1,500万円の不足となっており、今後も物価高騰等により、不足が継続されると見込まれ、一般会計からの繰入れへの依存が高くなる恐れがあることから、持続可能な経営を図るため、下水道使用料の改正を行うものであるとの答弁でありました。
次に、討論では、物価高騰が続き、苦しい市民生活の中、下水道使用料金の値上げによる市民の負担を増加させるのではなく、一般会計からの繰入れを増やすことで値上げを抑えるべきであるとの理由から反対討論がありました。
以上のような議論を経て、採決の結果、賛成者はなく、否決することに決定しました。
次に、議案第64号 亀山市農業集落排水処理施設条例の一部改正については、農業集落排水事業の処理場14施設のうち、田村地区浄化センターにより汚水を処理する区域を令和9年度から公共下水道区域とすること、また、公共下水道と農業集落排水処理施設の使用料が異なることに対し、公平性の観点から農業集落排水処理施設使用料の見直しが必要となることなどから、所要の改正を行うものです。
審査の過程では、全地区への使用料金の改正の意向調査や周知が必要ではないかとの質疑があり、これについては、今回の条例改正が議決された後、市ホームページへお知らせするほか、令和9年4月1日までの1年半の期間をかけて14地区へ出向き、個別に周知するとの答弁でありました。
次に、討論では、改正により、世帯によっては使用料金の値上げが起こるため、14地区の意向を確認した上で、慎重に対応すべきであるとの理由から反対討論がありました。
以上のような議論を経て、採決の結果、賛成者はなく、否決することに決定しました。
次に、議案第75号から議案第78号までの市道路線関係の議案4件については、開発行為により設置された新規路線能褒野54号線、田村29号線、田村30号線の市道路線の認定、及び開発行為による区域変更に伴う田村24号線の市道路線の変更について、議会の議決を求めるものです。
審査の前に現地確認を行い、審査の過程では、既存の市道路線の終点を変更した場合、既存路線を廃止し、新規路線として認定する必要がないのかとの質疑があり、これについては、今回、既存の市道路線が延長し、終点の地番が変更となったものであるが、国土交通省や三重県に確認した上で、道路審査会で議論し、市道路線の変更としたとの答弁でありました。
以上のような議論を経て、採決の結果、いずれも全会一致で原案のとおり可決することに決定しました。
以上、産業建設委員会の審査報告といたします。