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令和3年9月定例会 予算決算委員会委員長報告

公開日 2021年09月28日

 ただいまから、予算決算委員会における審査の経過並びに結果について報告いたします。

 去る8日の本会議で当委員会に付託のありました、議案第70号及び議案第71号の令和3年度補正予算2議案、議案第72号から議案第79号までの令和2年度各会計決算8議案、並びに議案第80号 専決処分した事件の承認についての、合わせて11議案の審査に当たるため、21日及び22日の2日間にわたり委員会を開催いたしました。

 はじめに、議案第72号 令和2年度亀山市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第73号 令和2年度亀山市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第74号 令和2年度亀山市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第75号 令和2年度亀山市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第76号 令和2年度亀山市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議案第77号 令和2年度亀山市工業用水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議案第78号 令和2年度亀山市公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議案第79号 令和2年度亀山市病院事業会計決算の認定についての8議案について審査を行いました。

 その結果、議案第72号 令和2年度亀山市一般会計歳入歳出決算の認定については、実質単年度収支は平成26年度以降連続して赤字となり、財政調整基金も今年度末には20億円を切る深刻な事態であり、財政の健全化を確保したとは言えない。また、将来の財政負担を考慮することなく、大規模事業優先で、市民の命と暮らしを守るための切実な要求に十分応えられていないなどの理由から反対討論がありました。

 次に、議案第73号 令和2年度亀山市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定については、国民健康保険が抱える構造的課題が、依然として解決されていない。国民健康保険は社会保障制度であることから、短期証の発行をやめて正規の保険証を発行し、被保険者の医療を受ける権利を守るべきであるなどの理由から反対討論がありました。

 次に、議案第74号 令和2年度亀山市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定については、令和2年度予算は先々増える高齢者の保険給付を危惧し、基金を残して保険料を値上げするという予算編成を行っており、その決算であるとの理由から反対討論がありました。

 そして、これらの議案については、採決の結果、いずれも賛成者多数で、原案のとおり認定することに決定しました。

 次に、議案第75号から議案第79号までの5議案については、採決の結果、いずれも全会一致で、原案のとおり可決及び認定することに決定しました。

 なお、委員会として、

一つ、審査の過程において指摘のあった事項及び意見を真摯に受け止め、次年度の予算編成とその執行に取り組まれたい。

 また、第2次総合計画後期基本計画の策定に当たっては、行政評価の成果や課題を精査、検証するとともに、ニューノーマルの構築やSDGsの浸透、DXの進展など、大きな社会変化を十分に反映されたい。

一つ、今後ますます財政状況が厳しくなる中、将来見込まれる大規模事業に備え、長期財政見通しについては慎重に見直しを行い、財政運営の基本である「歳入に見合った歳出」の実現に向け、的確な事業の選択と集中を行うとともに、第3次行財政改革大綱前期実施計画の着実な推進と基金の有効活用を図り、財政調整基金の維持と財政的な体力の確保に努められたい。

一つ、長期化が見込まれる新型コロナウイルス感染症拡大防止対策と新たに策定する第2次総合計画後期基本計画を推進するに当たり、来年度予定されている機構改革において、市民にわかりやすく、行政効果が向上する組織再編に取り組むとともに、業務量に見合った最適な人員配置に努められたい。

 以上、3点の意見を申し添えたところであります。

 次に、議案第70号 令和3年度亀山市一般会計補正予算(第5号)について、議案第71号 令和3年度亀山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について及び、議案第80号 専決処分した事件の承認についての3議案は、総務分科会、教育民生分科会、産業建設分科会にそれぞれ審査を分担したことから、審査の経過内容について、各分科会長から報告を受けました。

 その結果、議案第70号 令和3年度亀山市一般会計補正予算(第5号)については、債務負担行為補正の図書館展示製作業務委託料に関して、3,900万円の内訳や内容について十分な説明がなかったため審査できない。また、小中学校における生理用品の配布について、小学校においては引換券を保健室に持っていく方法が提案されているが、安心して利用できるよう、配布方法の変更を求めるなどの理由から反対討論がありました。
 そして、この議案については、採決の結果、賛成者半数で可否同数となったことから、委員長は可決と裁決しました。
 また、議案第71号及び議案第80号については、いずれも全会一致で原案のとおり可決及び承認することに決定しました。

以上、予算決算委員会の審査報告といたします。