令和3年９月定例会　教育民生委員会委員長報告

　ただいまから、教育民生委員会における審査の経過並びに結果について報告いたします。

　去る８日の本会議で当委員会に付託のありました議案の審査に当たるため、１５日に委員会を開催いたしました。

　まず、担当部長等から説明を受けた後、質疑に入り、審査を行いました。

　議案第６７号　亀山市立図書館条例の全部改正については、亀山市立図書館整備基本構想を踏まえて、亀山市立図書館整備推進委員会や図書館市民ワークショップなどでの検討を重ねて、平成３０年５月に「亀山市立図書館整備基本計画」を策定し、ＪＲ亀山駅周辺整備事業と緊密な連携の下、

令和５年開館に向けた新しい図書館の整備に伴い、本条例を全部改正するものです。

　審査の過程では、図書館の地下駐車場は使用料を徴収し、民間から借り上げる駐車場は無料とする理由に関する質疑があり、これについては、地下駐車場は駅前にあり、屋根付きという良い条件の駐車場であるため、図書館利用者以外の利用も考えられ、駐車場の利用の適正化を図るという観点から料金を徴収するものである。また、民間から借り上げる駐車場は、現在協議を行っている段階であるが、基本的に無料と考えているとの答弁でありました。

　次に、なぜ今定例会において条例を改正する必要があるのかとの質疑があり、これについては、令和５年の開館を目指して新図書館の整備を着実に進めるためには、まず図書館の管理運営の基本となる条例整備を行うことが重要であるとの考えからであるとの答弁でありました。

　次に、なぜ今回の条例改正は、一部改正ではなく、全部改正としたのかとの質疑があり、これについては、これまでの図書館の歴史や培ってきた管理運営を継承し、公立図書館としての継続性がある一方で、多機能型図書館として新図書館を駅前に移転整備することから全部改正としたとの答弁でありました。

　次に、条例の施行日に関する質疑があり、これについては、公布の日から起算して１年６月を超えない範囲で、図書館の開館日となるとの答弁でありました。

　次に、条例と規則の関係に関する質疑があり、これについては、条例という大きな枠組みを定めた上で、その条例の範囲内において教育委員会が規則を定めるものであるとの答弁でありました。

　続いて、討論では、新図書館駐車場の使用料について、新聞報道で民間借上げの駐車場は無料であることが明らかになるなど、審議に大きな影響を与える内容が本会議において十分な議論がされていない。また、地下駐車場の使用料を徴収することで、多機能型図書館が利用抑制されるなどの理由から反対討論がありました。

　以上のような議論を経て、採決の結果、賛成者少数で否決することに決定しました。

　なお、執行部におかれましては、提出議案に関しては、質疑に対して的確に答弁されるとともに、条例関係の議案は、条文の内容について、分かりやすく説明されたいとの意見を申し添えます。

　以上、教育民生委員会の審査報告といたします。