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令和2年9月定例会 予算決算委員会委員長報告

公開日 2020年09月25日

 ただいまから、予算決算委員会における審査の経過並びに結果について報告いたします。
 去る8日の本会議で当委員会に付託のありました、議案第54号の令和2年度補正予算関係議案、議案第55号から議案第62号までの令和元年度各会計決算8議案、及び議案第68号 専決処分した事件の承認についての、合わせて10議案の審査に当たるため、17日及び18日の2日間にわたり委員会を開催いたしました。
 はじめに、議案第55号 令和元年度亀山市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第56号 令和元年度亀山市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第57号 令和元年度亀山市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第58号 令和元年度亀山市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第59号 令和元年度亀山市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議案第60号 令和元年度亀山市工業用水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議案第61号 令和元年度亀山市公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議案第62号 令和元年度亀山市病院事業会計決算の認定についての8議案について審査を行いました。

 その結果、議案第55号 令和元年度亀山市一般会計歳入歳出決算の認定については、財政調整基金が年々減少している中、実質収支で6億5千万円の黒字となったが、真の自治体の実力を表す実質単年度収支が前年度の5億円の赤字から10億円の赤字へと大きく増え、このまま推移すれば来年度以降予算編成ができなくなる可能性があり、市長は健全な財政であると強調されたが、この決算をよく分析すれば危険信号が出ており問題であるなどの理由から反対討論がありました。
 次に、議案第56号 令和元年度亀山市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定については、被保険者にとって高過ぎる保険税を値下げするべきであるのに、それどころか値上げをした決算であるなどの理由から反対討論がありました。
 そして、これらの議案については、採決の結果、いずれも賛成者多数で、原案のとおり認定することに決定しました。
 次に、議案第57号から議案第62号までの6議案については、採決の結果、いずれも全会一致で、原案のとおり可決及び認定することに決定しました。
 なお、委員会として、
一つ、審査の過程において指摘のあった事項及び意見を真摯に受け止め、次年度の予算編成とその執行に取り組むとともに、行政評価の成果及び課題を十分に精査し、現在策定中の第2次総合計画後期基本計画に反映されたい。
一つ、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、今後、税収の減少が懸念される中、財政運営の基本である「歳入に見合った歳出」の実現に向け、的確な事業の選択と集中を行うとともに、経費の削減や基金の有効活用を図り、持続可能な健全財政に取り組まれたい。
一つ、不用額が生じた場合は、速やかに減額補正を行うとともに、必要に応じて、更なる市民サービスの向上のための予算措置を講じられたい。
一つ、決算審査に必要な資料については、詳細な内容を事前に議会へ提出されたい。
 以上、4点の意見を申し添えたところであります。
 次に、議案第54号 令和2年度亀山市一般会計補正予算(第6号)について、及び議案第68号 専決処分した事件の承認についての2議案は、総務分科会、教育民生分科会、産業建設分科会にそれぞれ審査を分担したことから、審査の経過内容について、各分科会長から報告を受けました。
各分科会会長の報告に対する質疑及び討論はなく、議案第54号及び議案第68号の2議案については、採決の結果、いずれも全会一致で、原案のとおり可決及び承認することに決定しました。
 次に、23日の本会議で当委員会に付託のありました、議案第69号 令和2年度亀山市一般会計補正予算(第7号)についての審査に当たるため、同日、当委員会を開催いたしました。
 まず、担当部長から説明を受けた後、質疑に入り、審査を行いました。
 審査の過程では、歳入の「繰入金」「基金繰入金」「財政調整基金繰入金」、及び、歳出の「総務費」「総務管理費」「自治振興費」「関文化交流センター費」の増額補正において、関文化交流センターの空調機改修工事の財源に、財政調整基金ではなく、市民まちづくり基金や関宿にぎわいづくり基金を活用できないのかとの質疑があり、これについては、両基金は償還を完済していることから、令和元年度から法的にハード事業に充てることができるが、条例及び基金活用指針の改正が必要であるとの認識のもと、今回は財政調整基金を活用したとの答弁でありました。
 次に、これらの基金については、平成28年3月議会において、ハード事業への充当も含め、幅広く効果的に活用できるよう活用方針の見直しも含めて検討していくと答弁していることについて質疑があり、これについては、これまで検討してこなかったが、今後、ハード事業に充てられるよう積極的に改正を行っていくとの答弁でありました。
 次に、個別空調方式による改修とした理由に関する質疑があり、これについては、費用面や工期を考慮するとともに、今後改修が必要となった場合に、部分的に取り換えができ、改修費用が安くなることから選択したとの答弁でありました。
 以上のような議論を経て、採決の結果、全会一致で、原案のとおり可決することに決定しました。
 以上、予算決算委員会の審査報告といたします。