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平成30年12月定例会 産業建設分科会長報告

公開日 2018年12月21日

 産業建設分科会における審査の経過について、亀山市議会予算決算委員会内規第7条第5項の規定に基づき、下記のとおり報告いたします。
 去る10日の予算決算委員会で当分科会に分担されました補正予算の議案の審査に当たるため、14日に分科会を開催いたしました。担当部長等から説明を受けた後、質疑に入り、審査を行いました。
 議案第76号 平成30年度亀山市一般会計補正予算(第4号)についての内、当分科会所管分、亀山駅周辺整備事業に係る歳入歳出予算、繰越明許費及び地方債の補正について、亀山駅周辺整備事業における国の補助金の確保は、採算性の中では重要な要素と思うが、どのように考えているのかとの質疑があり、これについては、第一種市街地再開発事業で最も重要なことは、民間事業であることから採算性であり、その中核になるものとして、国の補助金の確保は、市にとって財政面で極めて重要と考えているとの答弁でありました。
 次に、全国の再開発事業や社会資本整備総合交付金の件数について質疑があり、これについては、平成26年までで見ると常時100件以上が動いている状況であるとの答弁でありました。
 次に、補助金や交付金を返還した場合に行政へのペナルティはあるのかとの質疑があり、これについては、再開発事業は全国各地で行われており、次年度の補助金が未確定の中で、今後の補助金の配分は非常に厳しいと思われる。次年度から少額になったり、査定が厳しくなるということが考えられるとの答弁でありました。
 次に、組合が設立されれば、この事業は大幅に事業展開するのかとの質疑があり、これについては、平成30年度予算の大半が、組合の設立が遅れたために消化できない状況であることから、組合ができれば、設計業務や土地・建物の補償等の部分について進捗が図れると考えているとの答弁でありました。
 次に、1月下旬に組合が設立された場合、どういう業務に取りかかるのかとの質疑があり、これについては、第2ブロックの実施設計や、亀山駅前線及び駅前広場の詳細設計、第4ブロック関係の工事等の準備等を進める。また、第2ブロックもしくは亀山駅前線の沿線の第3ブロックの補償算定を早急に行い、補償していくとの答弁でありました。
 次に、組合の設立が遅れたことを繰越しの理由にしているが、当初予算を組んだ時点から組合設立が難しいことは分かっていたと思うが、その見解について質疑があり、これについては、組合のリスクを最小限に抑える部分の検討で2、3ヶ月の時間を要し、事業計画書の完成が11月になった。リスク回避を組合設立よりも優先したことが原因と考えているとの答弁でありました。
 次に、第2ブロックや拡幅される市道、駅前広場の建物・土地の補償は、組合が設立されてもスムーズに進まないと思うが、その見通しについて質疑があり、これについては、第2ブロックは、権利変換等の話も地権者とは十分進めている。また、第3ブロックについては、補償費の算定が重要であり、補償費が確定すれば十分に合意ができると思っている。また、個別のヒアリングを重視して、丁寧な聞き取り等も行っており、そういうところで交渉期間を縮めて、合意、納得いただけるよう進めていくとの答弁でありました。
 次に、駅前の土地の算定価格が非常に安いこと、移転する場合の新たな土地の確保、建物の一部を壊す場合の補償の範囲などの問題について、所有者と折り合える見通しはあるのかとの質疑があり、これについては、土地の評価は、鑑定評価の価格を提示させていただく。また、残地等を市が買い上げる予定はないが、他へ転居される場合、残地等の相談に応じる。建物については、今後、補償算定の中で個々の地権者の意向に沿った形の交渉、協議をするとの答弁でありました。
 次に、全員合意がない中で、1年後に建物の解体を始めるというスケジュールを組むこと自体に無理があるのではないかとの質疑があり、これについては、丁寧に説明して理解をいただく努力が必要であり、個々に生活プランや状況が違うので、その方に合った協議を進めていくとの答弁でありました。
 次に、このままここに住みたいという人が現実にみえる以上、それを無視して事業は進められない。良い対策が取れない以上、権利者との合意は得られず、繰り越しても来年度また繰り越すことになるのではないのかとの質疑があり、これについては、地元の皆さんの思いや意向をしっかり受け止め、様々な課題にチャレンジしながら前に進めていくとの答弁でありました。
 次に、建設予定のマンションの駐車場が1軒1台ということだが、第1ブロックの駐車場・駐輪場の計画を早く示すべきではないかとの質疑があり、これについては、現状では空き地や貸し駐車場も多いため、十分補完できるキャパシティがある。また、2段式も考慮としてはあり、駐車場等ですぐに問題が発生するところまではいっておらず、5年、10年のスパンの中で検討を重ねながら事業を進めていく。また、他のブロックについて具体的なことは、現時点では次の段階であろうかと思うが、大きくは基本計画で示している方向の中で考えていくことになるとの答弁でありました。
 次に、第2ブロックにある自転車預かり所がなくなるが、第1ブロックにおける補完施設整備との整合について質疑があり、これについては、仮の無料駐輪場を確保していくとの答弁でありました。
 次に、補正理由である、組合の設立が遅れたのはなぜかとの質疑があり、これについては、組合設立に必要な事業計画の作成に当たり、十分な地元の理解のもとで進めることや、組合のリスクを抑える検討に期間を要し、11月末までかかったとの答弁でありました。
 次に、組合の設立認可申請がなされたということは、事業に対するリスクがなくなったと理解してよいか、また合意は得られたのかとの質疑があり、これについては、事業途中での資金的なリスクが回避できた。また、組合設立後、様々な手続、権利者の皆さんの補償等の作業をしながら、最終的にはすべての皆さんの合意形成にいくことになると思っているとの答弁でありました。
 次に、議案第79号 平成30年度亀山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)については、質疑等はございませんでした。
 次に、議案第80号 平成30年度亀山市公共下水道事業会計補正予算(第1号)について、収益的支出の「下水道事業費用」「営業費用」「ポンプ場費」「中継ポンプ場電気代」の増額補正について、どのような要因で電気代が不足する事態になったのかとの質疑があり、これについては、電気使用量の増加や電気代自体の高騰、割引率が変わったことが要因であるとの答弁でありました。
 以上、産業建設分科会の審査報告といたします。