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平成29年12月定例会 教育民生分科会長報告

公開日 2017年12月22日

 教育民生分科会における審査の経過について、亀山市議会予算決算委員会内規第7条第5項の規定に基づき、下記のとおり報告いたします。
 去る11日の予算決算委員会で当分科会に分担されました補正予算の議案の審査に当たるため、18日に分科会を開催いたしました。担当部長等から説明を受けた後、質疑に入り、審査を行いました。
 議案第94号 平成29年度亀山市一般会計補正予算(第6号)についての内、当分科会所管分、「民生費」「社会福祉費」「障がい者福祉費」「自立支援事業」の増額補正の内容について質疑があり、これについては、一般就労が難しい方が社会参加するための生活介護、就労継続支援、就労移行支援などの日中活動を利用するケースが増えたこと、また、国が施設や長期入院からグループホーム、在宅への地域移行を進めていることから、家事援助や共同生活援助などの利用者が増加しているためであるとの答弁でありました。
 次に、自立支援事業は9割が公費負担であるが、市の負担について質疑があり、これについては、国が2分の1、県が4分の1、市が4分の1であり、自己負担については、非課税の方が多いとの答弁でありました。
 次に、自立支援事業の増額補正の理由は、障がい者の増加によるものか、それとも利用者の増加によるものかとの質疑があり、これについては、障がい者も利用者も両方増加している。また、市内の事業所の増加も要因の一つであるとの答弁でありました。
 次に、「民生費」「社会福祉費」「障がい者福祉費」「地域生活支援事業」「地域活動支援事業委託料」の増額補正の内容について質疑があり、これについては、障がい者が日中に余暇活動を行う日中一時支援やデイサービスの利用者が増加したことによるとの答弁でありました。
 次に、「民生費」「社会福祉費」「障がい者福祉費」「地域生活支援事業」「システム修正委託料」の増額補正の内容について質疑があり、これについては、平成30年4月の制度改正に伴い、自治体による調査事務・審査事務の効率化のため国保連合会に連携システムを委託するとともに、平成30年度の介護報酬の改定に伴うシステム改修が主なものであるとの答弁でありました。
 次に、「民生費」「社会福祉費」「老人福祉費」「一般事業」「地域医療介護総合確保基金事業補助金」の内容について質疑があり、これについては、社会福祉法人安全福祉会が建てるグループホームに対しての補助であり、木造平屋建て、350㎡程度、9床の建物であり、特別養護老人ホーム安全の里に併設して建てられるとの答弁でありました。
 次に、「民生費」「児童福祉費」「心身障がい児福祉費」「自立支援事業」の増額補正の理由について質疑があり、これについては、障がい児が増加しており、児童発達支援や放課後等デイサービス事業の利用者が増えていることによるとの答弁でありました。
 次に、「教育費」「社会教育費」「町並み保存費」「伝統的建造物群保存修理修景事業」の増額補正の内容と市民からの要望件数及び今後の計画について質疑があり、これについては、10件程度の要望があり待機していただいているが、今回、国の追加配分が認められたことから、来年度予定していたものを前倒しするもので、来年度以降予定していたものも順次繰り上げて実施していくとの答弁でありました。
 次に、この事業は今後も増えてくると思うが、国・県の補助がないと進められないのかとの質疑があり、これについては、大規模な工事については国・県の補助事業として進めたいと考えている。小規模な工事や災害等により急きょ修理が必要なものは市単独事業として対応しているとの答弁でありました。
 次に、大規模事業と小規模事業で対応できる金額はどのくらいなのかとの質疑があり、これについては、大規模事業で国庫補助対象としているのは、2、3百万円から800万円を限度とするものが主流であり、小規模事業は数十万円から100万円未満の、部分的な修復・修繕であるとの答弁でありました。
 次に、事業実施の順番について質疑があり、これについては、基本的に申し込み順の対応となるが、建造物の状況により早急に着手しなければならないものについては順番を早くしているとの答弁でありました。
 次に、「災害復旧費」「現年発生文教施設災害復旧費」「社会教育施設災害復旧事業」の多門櫓の修復について、台風以前から修理が必要な状況であったが、その原因について質疑があり、これについては、当初、予算計上している多門櫓北側と西側の壁の漆喰の膨らみについては、地面からとび跳ねた雨等により漆喰に破損が生じたものであり、多門櫓東側の壁については、台風による雨の吹きつけや風が原因で破損したものと考えているとの答弁でありました。
 次に、雨が跳ねただけで壁が膨らんだとのことだが、工法について検証したのかとの質疑があり、これについては、建物自体の沈み込み、壁自体の沈み込み、雨等により局部的に重さが出る等、いくつかの原因が考えられるが、施工業者と管理会社立ち会いのもと確認を行った結果、地面からの水の吸い上げや雨のとび跳ねが原因であると判断したとの答弁でありました。
 次に、「繰越明許費補正 追加」「教育費」「中学校費」「空調機整備事業」について、来年度予定していた事業が本年度国補事業に採択され前倒しで実施するにもかかわらず、繰越明許となった理由について質疑があり、これについては、来年2月に契約する予定であり、工事も休日の作業となることから年度内に完了できないためであるとの答弁でありました。
 次に、特別教室への空調機設置の方向性について質疑があり、これについては、今回の補正予算では、特別教室は音楽室のみ設置するもので、それ以外の特別教室は次の段階であり、実施計画には位置付けていないとの答弁でありました。
 次に、「繰越明許費補正 追加」「教育費」「社会教育費」「関の山車会館整備事業」について、契約が不履行になった理由と契約額について質疑があり、これについては、設計監理業務を委託した設計事務所の代表者の体調不良により業務継続が困難になったことから、設計業務は完了とし、監理業務を他業者に承継した。また、設計業務と監理業務の契約額は、最初の契約額と同額であるとの答弁でありました。
 次に、「債務負担行為補正 追加」「長期休暇子どもの居場所事業」の事業期間について質疑があり、これについては、平成32年の春休み、4月の数日間までであるとの答弁でありました。
 次に、この事業期間終了後も、債務負担行為を継続していくのかとの質疑があり、これについては、第1次実施計画において平成31年度まで位置付けているので、平成32年度以降の事業計画については、事業の評価等を行ったうえで検討したいとの答弁でありました。
 次に、議案第95号 平成29年度亀山市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)について及び議案第96号 平成29年度亀山市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)については、質疑等はございませんでした。
 次に、議案第100号 平成29年度亀山市病院事業会計補正予算(第3号)について、「債務負担行為補正 追加」「清掃業務委託料」について、複数年契約による経費削減見込みについて質疑があり、これについては、3年間で約100万円の削減を見込んでいるとの答弁でありました。
 以上、教育民生分科会の審査報告といたします。