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平成29年9月定例会 教育民生分科会長報告

公開日 2017年09月25日

 教育民生分科会における審査の経過について、亀山市議会予算決算委員会内規第7条第5項の規定に基づき、下記のとおり報告いたします。
 去る6日の予算決算委員会で当分科会に分担されました補正予算の議案の審査に当たるため、12日に分科会を開催いたしました。担当部長等から説明を受けた後、質疑に入り、審査を行いました。
 議案第64号 平成29年度亀山市一般会計補正予算(第2号)についての内、当分科会所管分、「総務費」「戸籍住民基本台帳費」「住民基本台帳ネットワークシステム費」の増額補正について、システム修正の背景について質疑があり、これについては、安倍内閣の「ニッポン一億総活躍プラン」により女性の活躍を進めていく中で、希望者にはマイナンバーカードに旧姓の併記を可能とする法改正により、市として対応するものであるとの答弁でありました。
 次に、「民生費」「社会福祉費」「社会福祉総務費」の臨時雇賃金の増額補正について、作成する避難行動要支援者名簿の内容について質疑があり、これについては、本年6月1日に新たに亀山市避難行動要支援者名簿の作成等に関する要綱を定め、対象者を絞って実効性の高い名簿を作成するとの答弁でありました。
 次に、作成するデータの管理について質疑があり、これについては、要綱を改正し、指定避難所の代表者をはじめ、自主防災組織の長、自治会長、民生・児童委員、福祉委員、まちづくり協議会の会長、社会福祉協議会、亀山警察署、庁内行政機関に対象を広げて名簿を保管することに取り扱いを改めたとの答弁でありました。
 次に、この名簿の更新について質疑があり、これについては、概ね1年ごとに更新をするとの答弁でありました。
 次に、「民生費」「児童福祉費」「児童福祉総務費」の障がい児保育事業費補助金の増額補正について、補助金の内容について質疑があり、これについては、障がいのある児童の保育に当たる保育士の人件費の一部を補助するものであるとの答弁でありました。
 次に、民間保育所は、障がい児の保育は保育士を任用しているが、公立保育所の状況について質疑があり、これについては、公立保育所は3歳以上は介助員となっているとの答弁でありました。
 次に、民間保育所から申請があった場合の市の対応について質疑があり、これについては、子どもの状況を判断する会議を持つとともに、当該保育所に委員が出向き、子どもの様子などを確認した上で、保育士の加配の必要性を判定するとの答弁でありました。
 次に、「教育費」「小学校費」「教育振興費」「要・準要保護児童援助費」の増額補正について、この時期に補正する理由について質疑があり、これについては、これまでであれば新年度に予算計上していた新入学学用品を3月に前倒しして支給することにしたためとの答弁でありました。
 次に、なぜ小学校費のみ補正が必要なのかとの質疑があり、これについては、当初予算は、過去のピーク時の額で計上しており、中学校費は実績との差が生じ余裕があることから、既決予算の範囲内で対応できるためとの答弁でありました。
 次に、「教育費」「教育研究費」「道徳・人権教育推進事業」の増額補正について、子ども支援ネットワーク・グローイングアップ事業の内容について質疑があり、これについては、県の委託事業で、委託された中学校区で学校、家庭、地域の連携のもと、家庭の経済状況を背景に学習環境が整わない子ども等、教育的に不利な環境にある子どもたちの自尊感情、学習意欲の向上を図ることを目的にしているとの答弁でありました。
 次に、自尊感情を向上させるため、具体的にどのような取り組みをするのかとの質疑があり、これについては、自分の存在や仲間同士で認め合う気持ちなどの感情を構築していくもので、今回は亀山中学校区で、親子での命にかかわる講演会や学習会、人権フォーラムを開催しているとの答弁でありました。
 次に、「教育費」「教育研究費」「カリキュラム・マネジメント事業」の増額補正について、この事業は、市内全ての小中学校で実施するのかとの質疑があり、これについては、文部科学省から委託された事業で、亀山西小学校、亀山東小学校、川崎小学校、関小学校の4つをまず実践校として、研究を進めていくとの答弁でありました。
 次に、短時間学習による効果の判定について質疑があり、これについては、教育の効果は判定が難しいが、子どもたちや教員にアンケートを取り検証していくとの答弁でありました。
 次に、今回の短時間学習の取り扱いについて質疑があり、これについては、15分で授業を進めているが、正規の時間の学習として扱うとの答弁でありました。
 次に、「保健衛生総務費」、「幼稚園費」及び「社会教育総務費」の臨時雇賃金の増額補正について、なぜ当初予算で計上しないのかとの質疑があり、これについては、当初予算編成時にわかっている育休については当然予算計上しているが、育休期間の延長等により新たに臨時職員の任用が必要になったためとの答弁でありました。
 次に、「債務負担行為補正 変更」「関の山車会館整備事業」の内容について質疑があり、これについては、2か年事業である収蔵展示棟新築工事費の年割を変更するものであるとの答弁でありました。
 次に、議案第65号 平成29年度亀山市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)について、「保険給付費」「療養諸費」「退職被保険者等療養給付費」の療養給付費の減額補正の要因について質疑があり、これについては、被保険者の減少によるもので、過去の実績に基づいて予算計上しているが、人数だけでは見込めない部分もあり、予測は難しいとの答弁でありました。
 次に、「諸支出金」「償還金及び還付加算金」「一般被保険者保険税還付金」の過年度税過納還付金の増額補正の理由について質疑があり、これについては、平成28年10月からの社会保険適用の拡大に加え、勤務時間が社会保険の適用対象にも関わらず国保に加入していた方が、遡って社会保険に加入したことにより、国保資格を喪失し、納め過ぎた国保税を還付する必要がある方が、当初見込みよりも多くなったためとの答弁でありました。
 次に、この国保税の還付の原因について質疑があり、これについては、国保税の賦課の変更は、例えば所得の変更に伴って申告されたり、会社の社会保険の適用の関係で、国保の資格を喪失することによって、納めていただいていた国保税の過納の部分について還付しているとの答弁でありました。
 次に、国保税の還付金が多いことは、雇用が増え、経済状況がかなり上向いていると考えてよいのかとの質疑があり、これについては、昨年は社会保険の適用範囲の拡大があり、多くの方が社会保険に移られたことによるものであるとの答弁でありました。
 次に、議案第66号 平成29年度亀山市病院事業会計補正予算(第2号)について、「債務負担行為補正 追加」について、ドクター、看護師の診療衣等の所有権について質疑があり、これについては、事業者から借りて、使用後はクリーニングされるとの答弁でありました。
 次に、現在の契約が満了となった後の手続について質疑があり、これについては、採寸等に時間を要するため、入札により今から事業者を決定し、来年の4月を目途に更新するとの答弁でありました。
 次に、入札による診療衣等のデザイン変更について質疑があり、これについては、スクラブというもう少し軽めの動きやすい、多彩な色合いのものも検討しているとの答弁でありました。
 次に、医師の診療衣は統一されていないのかとの質疑があり、これについては、基本的には白衣を着用しているが、個人で着やすいものを着用しているとの答弁でありました。
 次に、議案第77号 平成29年度亀山市一般会計補正予算(第3号)についての内、当分科会所管分、「教育費」「社会教育費」「図書館費」「図書館整備事業」の増額補正について、図書館は駅前へ移転するという考えのもとでの補正と考えてよいかとの質疑があり、これについては、「亀山駅前での移転・整備・拡充」を示した図書館整備基本構想に基づき、基本計画の策定を進めていくため、今回の補正予算を計上しているとの答弁でありました。
 次に、計画策定支援委託料の内容について質疑があり、これについては、計画策定の支援をお願いするもので、委員会の議事録の取りまとめや、ワークショップの司会進行と意見の取りまとめ、利用者数や概算事業費の試算、全体の施設計画の整理、基本計画の編集の支援を委託するもので、計画自体は教育委員会で策定するとの答弁でありました。
 次に、委託業者について質疑があり、これについては、これまで図書館の建設に携わってきた、設計にも実績のある業者が候補になると考えているとの答弁でありました。
 次に、今回策定を予定している図書館の基本計画と建物の建築との関係について質疑があり、これについては、建築そのものは教育委員会が携わるものではないが、亀山駅周辺整備事業との整合を図っていくため、建築設計の業者とも連携を取りながら進めていくとの答弁でありました。
 次に、図書館の面積について質疑があり、これについては、基本構想で教育委員会の目標として3,300㎡を示しており、できる限りこれに近づくよう調整を図っていきたいとの答弁でありました。
 次に、基本計画の策定の中で、その面積に応じていけるのかとの質疑があり、これについては、亀山駅周辺整備事業の組合として計画する施設計画と十分に整合を図っていくとの答弁でありました。
 次に、教育委員会の計画で、面積が4,000㎡必要となった場合にそれは可能なのかとの質疑があり、これについては、一定の考えを示しており、求められる課題については、その中で最善の努力を重ね調整していくとの答弁でありました。
 次に、5万人の市にはどれくらいの面積の図書館が必要なのか、また目標に掲げた3,300㎡は分館も含めた面積なのかとの質疑があり、これについては、この基本計画づくりの中で、市民の声も聞きながら決定していく。本館だけではなくて、遠隔地とのネットワーク拠点をどのように作っていくかということについても話し合っていくとの答弁でありました。
 次に、図書館の計画の中で、附帯施設も含めて、全部考えることについて議論されたことはあるのかとの質疑があり、これについては、近年開館されている図書館は全国にたくさんあり、その一つに、融合化することによって、図書館の一部とみなすこともあり、亀山市にとって、どのようなゾーンやエリアを大切にしながら組み立てていくかを計画策定時に方向付けしていくとの答弁でありました。
 次に、図書館整備基本構想は、市民の声を聞かずに策定したが、この基本計画はパブリックコメントを実施しないのかとの質疑があり、これについては、手続上不可能ではないが、この計画はワークショップを軸に組み立てていく予定であり、基本的に市民の意見を踏まえて作り上げていくもので、現時点でパブリックコメントは想定はしていないとの答弁でありました。
 次に、委託業者の選定について質疑があり、これについては、これまでに図書館の設計や構想、計画づくりに十分な実績のある業者を念頭において選定を進めていくとの答弁でありました。
 以上、教育民生分科会の審査報告といたします。