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現況報告

公開日 2018年11月29日

 平成30年12月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 さて、我が国の経済につきましては、内閣府の月例経済報告において、雇用・所得環境の改善が続くなかで、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるとしています。
 政府は、経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していくため、「経済財政運営と改革の基本方針2018」等を着実に実行するとともに、全ての世代が安心でき、活躍できる「全世代型社会保障制度」を実現するため、労働制度をはじめ制度全般の改革を進めることとしています。また、来年10月に予定されている消費税率の引き上げを控え、経済財政運営に万全を期すこととしております。
 これに伴い、消費税率引き上げによる増収分を財源とした幼児教育無償化につきましては、全国市長会等を通じて国の考え方が示され、地方負担のあり方について、大きな議論となっております。本市におきましても、新年度の予算編成はもとより、今後の市政運営に与える影響は多大なものでありますことから、その動向について十分に注視し、適切に対応してまいります。

 ところで、先月22日には、三重県知事との1対1対談を行い、企業誘致活動における連携強化や三重県立子ども心身発達医療センターの体制強化等幅広い分野に亘るテーマにより、率直な意見交換を行ったところであります。中でも企業誘致につきましては、亀山・関テクノヒルズ内の分譲地整備や交通インフラの充実等、本市の地域ポテンシャルの高まりにより、企業からの引き合いが増す中、今回の対談において、改めて企業誘致に対する考え方を相互に理解し共有することができましたことは、大変有意義で心強く感じるとともに、今後も更なる産業集積に向け、より一層連携を密にしながら取り組んでまいります。

 一方、先月14日には、大阪府羽曳野市において、羽曳野市及び奈良県御所市との日本武尊・白鳥伝説の3市交流事業が開催されました。講演会や白鳥陵の見学等に、約30名の市民の方とともに参加したところであります。羽曳野市では、百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群の世界文化遺産への登録の推薦が決定しており、この好機を生かした古墳の特別見学も行われるなど平成最後の交流事業にふさわしい大変貴重な機会になったものと考えております。

 こうした中、来年度、新市施行から15年の節目を迎える本市は、「緑の健都 かめやま」の具現化を目指し、新たに策定する前期基本計画第2次実施計画を財政の健全性との両立により着実に推進しなければなりません。そのため、来る平成31年度を『機転の年』と位置づけ「健康都市政策の推進と中心的都市拠点の求心力向上」、「亀山市行財政改革大綱20の取組項目の着実な実践」、「市役所の働き方改革と組織・機構再編の検証」の3つを行政経営の重点方針として定めたところであります。国・県の動向や社会情勢を踏まえ、柔軟に対応しながら、来年度に向けた取り組みを進めてまいります。

 それでは、市政の各部門にわたり、第2次亀山市総合計画の施策の体系に沿ってご説明申し上げます。

1. 快適さを支える生活基盤の向上

 まず、「快適さを支える生活基盤の向上」についてでございますが、都市づくりの推進のうち、都市マスタープラン策定事業につきましては、先月3日に亀山市都市計画審議会へ中間案の報告を行うとともに、これを踏まえた素案について、今月21日には、都市マスタープラン市民協議会を開催し、ご意見をいただいたところです。本年度中の策定に向けて、今後、都市計画審議会への諮問・答申を経てパブリックコメントを実施し、都市づくりの指針となるよう進めてまいります。
 また、亀山駅周辺整備事業につきましては、2ブロック市街地再開発準備会において策定された再開発ビルの基本設計や事業計画に基づき、組合設立が進められており、設立後には、実施設計や権利変換計画が作成されることとなっております。さらに、新たな取り組みとして、組合のスムーズな事業推進を支援するため、本市が市街地再開発事業に対する国の貸付金制度を活用して、組合へ必要な資金の一部について貸し付けを行うなど、引き続き、市として必要な支援を行いつつ、区画道路整備等を着実に進めてまいります。
 なお、この大型事業は、社会資本整備総合交付金を活用して行うものであり、今回、交付金が当初の見込みを上回る額で内示を受けたことから、本議会に関係経費及び繰越明許費の予算補正を提案いたしております。

 次に、住環境の向上のうち、民間活用支援住宅事業では、去る9月に、亀山市借上型市営住宅選定委員会において、応募のありました関町新所地内及び本町3丁目地内の新築物件2棟24戸の借り上げが認可されたことから、住宅セーフティネットの確保を図るため、当該物件を借り上げ、市営住宅とするべく、本議会に関係条例の改正を提案いたしております。

 次いで、上下水道の充実のうち、上水道事業につきましては、亀山・関テクノヒルズ第5期造成区域の水圧不足を解消するため、加圧ポンプ施設の整備を進めており、来月には運用を開始する見込みであります。
 一方、公共下水道事業では、本年度末の供用開始に向け、天神2丁目、天神4丁目、阿野田町、野村2丁目などにおいて下水管渠布設工事を行っているところであり、生活排水処理アクションプログラムに基づき、計画的に整備を進めてまいります。

 次に、道路の保全・整備のうち、和賀白川線整備事業につきましては、用地測量を進めるとともに、国道1号亀山バイパスから北側200m間の用地買収やこれに伴う市営住宅の解体工事を進めているところであります。
 また、野村布気線整備事業につきましては、長田池の池部及び国道1号バイパス付近の工事を行っているところであり、来年度の供用開始を目指して進めてまいります。

 次いで、公共交通網の充実では、先月から、新たな公共交通手段として乗合タクシーの運行を開始したところであります。利用状況につきましては、先月末現在の利用登録者数535人、先月の延べ利用者数61人、1日あたりの平均利用者数は約3人となっております。今後も身近な交通手段として乗合タクシーを多くの方にご利用いただけるよう、引き続き、広報紙での周知や地域へ出向いての制度紹介等さまざまな機会を捉え利用促進を図ってまいります。

 次に、安全・安心なまちづくりの推進では、今月9日、四日市市に本社を有する石井燃商株式会社と「災害時における飲用水供給に関する協定」を締結したところであります。今回の協定につきましては、地震等による災害が発生した際、能褒野町地内の生産工場から、必要に応じて飲用水を優先的に供給いただけるもので、本市の災害対策の更なる強化が図れるものと考えております。
 また、長妻池耐震整備事業につきましては、現在、来年度の工事着手に向けて、三重県において詳細設計が行われており、先月には、関係地域の方々へ事業計画を説明させていただいたところであります。
 一方、消防力の充実強化につきましては、一昨年に発生した新潟県糸魚川市の大規模火災を教訓として、消防用水の確保が困難な地域での迅速な消火活動を目的に、去る9月、鈴鹿生コンクリート販売協同組合と「火災時における消防用水の確保に関する協定」を締結したところであります。今後は、この協定に基づき実働訓練を実施するなど、円滑な運用が図れるよう万全を期してまいります。また、新名神高速道路の県内本線開通を控え、関係消防本部と「高速道路における消防相互応援協定」における担当区間等の見直しを進めているところであります。

 次いで、低炭素・循環型社会の構築のうち、来年4月の運営移譲を予定しております刈り草コンポスト化センターにつきまして、現在、移譲先の民間事業者において関係法令等に基づく手続きなど諸準備が進められているところです。引き続き、事業者と綿密に調整を行い、円滑な運営移譲に努めてまいります。

 次に、自然との共生では、本市が有する自然環境を保全・活用し、次世代へ引き継ぐことを趣旨とした(仮称)鈴鹿川等源流域である誇りと責任を明らかにする条例の制定について、3月定例会への議案提案に向けて、条文の検討やパブリックコメント等の準備を進めているところであります。

 次いで、歴史的風致を生かしたまちづくりの推進のうち、亀山市歴史的風致維持向上計画に基づき、平成27年度から実施しております太岡寺畷の歩道整備工事につきましては、本年度中の完成を目指し進めているところであります。
 また、「関の山車」会館整備事業につきましては、先月末に主屋である管理・展示棟の改修工事が完了したところであります。一方、新築する地域交流施設についても、年内完成を予定しており、関宿祇園夏まつりが開催される来年7月の開館に向けて鋭意進めてまいります。

 次に、歴史文化の継承・活用では、歴史博物館におきまして、来月9日まで、第31回企画展「明治150年 幕末明治そのときの亀山」を開催しております。幕末から明治の廃藩置県までを中心に、社会の変動期における市域の人々の様子をご覧いただけます。今後もこうした企画展の開催により、本市の歴史や文化を学ぶ機会づくりに努めてまいります。

2. 健康で生きがいを持てる暮らしの充実

 続きまして、「健康で生きがいを持てる暮らしの充実」について、ご説明申し上げます。
 まず、地域福祉力の向上につきましては、本年度から亀山市社会福祉協議会にCSW(コミュニティソーシャルワーカー)を配置し、地域の助け合い、支え合いのしくみづくりを推進しているところであり、先月末現在の相談件数は、延べ280件となっております。引き続き、地域や教育現場との連携を図りながら地域課題解決に向けて取り組んでまいります。
 また、今月21日には、中央コミュニティセンターにおいて、第14回亀山市社会福祉大会を開催し、社会福祉関係団体等の功労者顕彰を行うとともに、秋田県の藤里町社会福祉協議会の会長をお招きし、「ひきこもり支援から見えた地域福祉の可能性」と題したご講演をいただいたところであります。関係者がそれぞれの役割や更なる連携の必要性を認識する機会となったものと考えております。
 一方、貧困の連鎖の防止に向け、子育て世代の現状を把握し、取り組むべき課題や施策の方向性を分析するため、学校や関係団体へのヒアリング調査を実施したところであります。今後は、調査結果や来年1月に実施予定の市民アンケートの結果を踏まえ、貧困の実態や課題等の整理を行い、学習支援や養育相談の充実につなげてまいります。

 次に、健康づくり・地域医療の充実では、三重県が市町との協働により実施する「三重とこわか健康マイレージ事業」への参加に向けた準備を進めているところであります。この事業は、健康づくりの取り組みを行なっていただいた方へ、県内の店舗等で利用できる特典カードを配布させていただくもので、こうした取り組みを通じて健康づくりを社会全体で応援する環境づくりを進めてまいります。
 また、今後、インフルエンザの流行が見込まれる中、子どもや高齢者、慢性の呼吸器疾患等がある方は、罹患すると重症化しやすいことから、これらの方を対象にワクチンの接種費用を助成し、感染予防を図っているところであります。
 一方、医療センターにつきましては、去る4月にステーション化した訪問看護事業の利用拡大に向けて取り組んでおり、半年間の実績は、利用者176人に対して、訪問回数は延べ737回となり、昨年度同時期と比較し、利用者は24人、訪問回数は延べ81回の増加となっております。
 また、今月から市内5か所の特別養護老人ホーム及び老人保健施設と24時間365日対応のホットラインを開設することにより、施設入所者の急な受診等にもスムーズに対応できるよう体制を整えたところです。今後につきましても、他の介護施設にも対象を広げ、サービスの充実を図ってまいります。

 次いで、高齢者の地域生活支援の充実のうち、介護予防の推進では、認知症予防運動プログラムを取り入れた新たな認知症予防教室を開催するなど、認知症高齢者の介護予防対策の充実に努めているところであります。
 また、認知症対策の推進として、地域の団体や事業者を対象とした認知症サポーター養成講座や小学校でのキッズサポーターの養成講座を開催し、地域の協力体制の充実を図っているところであります。

3. 交通拠点性を生かした都市活力の向上

 続きまして、「交通拠点性を生かした都市活力の向上」について、ご説明申し上げます。
 まず、本市の広域的な交通拠点性が高まる中、現在、中日本高速道路株式会社において、本年度中の新名神高速道路の県内本線開通に向けた整備が着々と進められており、今月15日には、鈴鹿高架橋の完成式典が開催されたところであります。本市としましては、広域高速道路網の結節点としての機能がさらに向上することから、それらを生かした企業誘致や交流促進につなげてまいります。

 次に、企業活動の促進・働く場の充実のうち、企業誘致につきましては、去る9月、亀山・関テクノヒルズへの進出が決定した愛知県豊明市の食品加工メーカー「寿がきや食品株式会社」と立地協定を締結したところであります。さらに、この度、同産業団地への新たな企業進出が決定したことから、本日、市役所において立地協定締結式を行い、協定書を取り交わすこととなっております。今後は、関係機関と連携したサポートにより、スムーズな工場の立ち上げを支援してまいります。
 なお、これにより、亀山・関テクノヒルズ内の新たな分譲地全10区画のうち6区画について企業進出が決定したものであり、引き続き、残る区画への誘致を進めてまいります。

 次いで、地域に根ざした商工業の活性化につきましては、にぎわいのある商業地域の形成に向けて、本年度に創設した空き店舗等活用支援事業補助金により、市内での出店者を支援しているところであります。先月には、制度を活用した飲食店が関宿内で開業したところであり、今後も空き店舗情報を把握する亀山商工会議所と連携を図りながら進めてまいります。
 また、来月9日、亀山商工会議所主催により、西野公園を会場として、小学生を対象とした職業体験イベント「カメジョブキッズ2018」が開催されます。このイベントは、亀山商工会議所青年部、商工業団体、行政が一体となって行うもので、子どもたちが地元の仕事に関心を持つ機会づくりを進めることで、子どもたちのキャリア教育の推進や長期的視野を持った市内商工業の活性化につなげてまいります。

 次に、農林業の振興につきましては、森林環境譲与税(仮称)を財源とした新たな森林管理システムの着実な運用に向け、対象地域や手法等について、鈴鹿森林組合や林業事業体、三重県と連携を図りながら検討を進めているところであります。
 また、林業生産活動支援事業につきましては、林業事業体の森林経営計画策定や利用間伐等を支援するため、本年度は、これまで計画策定2件及び利用間伐等2件に対して補助金を交付したところであり、引き続き、林業事業体の安定した事業量確保や適正な森林整備を図ってまいります。
 一方、菅内農業用排水路復旧工事につきましては、本年度中の農業用排水路のブロック積の復旧が見込めないことから、繰越明許費の予算補正を本議会に提案いたしております。

4.子育てと子どもの成長を支える環境の充実

 続きまして、「子育てと子どもの成長を支える環境の充実」について、ご説明申し上げます。
 まず、子どもたちの豊かな学びと成長につきましては、本年度の組織・機構の再編に伴い、就学前の教育・保育に関する窓口等を総合保健福祉センターへ一元化しており、先月には、来年度の園児募集を行なったところであります。1次募集につきましては、幼稚園では80人、保育所等では353人の申請があり、引き続き、来月末での内定通知の発送に向け、適切な利用調整等を行ってまいります。
 また、幼稚園保育室等空調機整備事業につきましては、猛暑対策を喫緊の課題と捉え、園児が快適な環境の中で過ごせるよう、全ての幼稚園における保育室等への空調機設置に向け、実施設計を行っているところであります。なお、本事業につきましては、国の補正予算に当該事業に関する財政支援措置が盛り込まれたことから、来年夏までの空調機設置に向けて事業を前倒しして行うため、関係経費及び繰越明許費の予算補正について、本議会に提案いたしております。

 次に、安心して産み育てられる環境づくりの推進のうち、本年度より着手しております第2期の亀山市子ども・子育て支援事業計画の策定につきましては、今月20日に亀山市子ども・子育て会議を開催し、来年1月に実施予定のアンケート調査に関するご意見をいただいたところであります。引き続き、現計画の検証等を進めつつ、アンケート調査などを通じたニーズ把握を行い、来年度の計画策定につなげてまいります。
 また、本年4月に設置した子育て世代包括支援センターでは、妊娠・出産・子育てに関する各種相談や情報提供はもとより、支援プランの作成や相談者と関係機関をつなぎ、相談者に寄り添った支援を行なっております。さらに、産婦健康検査や新生児聴覚スクリーニング検査費用の助成を行うとともに、先月からは、助産師による授乳相談を新たに開始したところであり、今後も妊娠期から子育て期まで切れ目ない支援を進めてまいります。
 一方、不妊治療費助成事業につきましては、10万円を限度として治療費に対する助成を行い、経済的負担の軽減を図るとともに、適切な時期に適切な治療を受けていただけるよう、市の広報紙やホームページのほか、医療機関窓口での効果的な情報提供に努めるなど、子どもを持てないことに悩みを抱える方を支援しているところであります。
 さらに、子どもたちの命と人権を守るための社会的養護について啓発する「三重県家庭的養護プロモーション事業」において、本年度は、亀山市及び鈴鹿市が重点エリアとして位置付けられておりますことから、本市としましても「あいあい祭り」や「ヒューマンフェスタin亀山」において里親に関する啓発活動を行うとともに、来月からは、三重県との共同により、市内3会場で里親体験発表会等の啓発イベントを行なってまいります。
 また、放課後児童クラブにつきましては、井田川小学校区及び亀山西小学校区において、民間事業者により、来年度の放課後児童クラブ開設に向けた準備を進められております。どちらも利用者ニーズが高い校区での開設でありますことから、今後、開設に向けた支援を行なってまいります。

5.市民力・地域力の活性化

 続きまして、「市民力・地域力の活性化」について、ご説明申し上げます。
 まず、自立した地域まちづくり活動の促進のうち、地域まちづくり協議会支援事業につきましては、来る1月20日、中央コミュニティセンターにおきまして、地域まちづくり交流祭の開催を予定しており、現在、準備を進めているところであります。この交流祭は、地域まちづくり協議会間や市民活動団体との交流を目的として開催するものであり、こうした取り組みを通じて、地域まちづくり協議会活動に対する理解をより深めていただける機会にしてまいります。

 次に、市民参画・協働の推進と多様な交流活動の促進では、先月21日に、市民参画協働推進補助金選定委員会において、2つの市民活動に関する公開プレゼンテーションとその審査が行われました。何れの事業についても採択となったところであり、活動の活性化を期待するところであります。
 また、協働事業提案制度につきましても、同日に協働事業提案制度選定委員会で公開プレゼンテーションを開催し、3つの提案事業全てが採択となりました。引き続き、市民団体等との連携調整を行い、新年度での事業実施に向けた諸準備を進めてまいります。
 一方、若者交流推進事業につきましては、今月25日に、かめやま若者未来会議において、イベント等の企画・運営や情報発信の手法等に係る研修会を開催しました。今後、研修内容を踏まえて、メンバー主催によるイベント開催に向けた準備を進めてまいります。また、来年度には、政策アイデアの提言を予定しており、若者ならではのアイデアを発表できるよう検討を進めるとともに、若者の積極的なまちづくりへの参画を促進してまいります

 次いで、共生社会の推進のうち、人権の尊重につきましては、来月4日からの人権週間にあわせ、同月8日に、亀山東小学校において「ヒューマンフェスタin亀山」が開催されます。中学生による人権作文の発表、高校生等による人権スピーチや関係団体によるブース展示などが予定されており、市民の方々が人権への意識を深めていただく機会にしてまいります。
 また、ワーク・ライフ・バランスの推進では、今月10日から25日までを「亀山市ワーク・ライフ・バランス推進週間」と定め、各種団体にもご協力をいただきながら、市民や事業所への啓発活動を行なったところであります。推進週間中の今月18日には、文化会館大ホールにおいて、ワーク・ライフ・バランス講演会を開催し、市内事業所の先進的な取り組み紹介や講演等を開催するなど、仕事と生活の調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方を意識していただける機会となったものと考えております。

6.行政経営

 続きまして、「行政経営」について、ご説明申し上げます。
 まず、財産・情報の適正な管理・活用のうち、本年度末で期限を迎えます指定管理施設について、このほど、指定管理者選定委員会の意見を踏まえ、平成31年度からの新たな指定管理者の候補者を選定いたしましたので、本議会にそれぞれ指定管理者の指定について提案いたしております。
 また、亀山市斎場につきましては、平成31年度からの管理業務委託を行うにあたり、本議会に債務負担行為の追加について、予算補正を提案いたしております。
 一方、住山町地内の市道和賀白川線沿線用地の有効活用を図るべく、市有地に隣接する用地を取得し、その一部と市有地を造成して鈴鹿農業協同組合へ貸し付けるため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。
 なお、造成用地に農地が含まれており、土地所有者から農事調停の申し立てがなされましたので、本議会に関係議案を提案いたしております。

 さて、この度の本市職員の不祥事は、全体の奉仕者として法を守り、高い廉潔性を求められる公務員としてはあってはならない行為であり、市民の信頼を損なうものであります。今後は、公務員倫理・コンプライアンスの徹底に資する関係例規の見直しと市補助金交付を伴う民間事業の契約行為に関するチェック体制の強化を図り、早期の信頼回復と再発防止に向けた取り組みを進めてまいります。

 なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

 最後に、本年8月11日から11月10日までの一般会計及び各特別会計に係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約の状況は、別紙のとおりでございましたのでご高覧賜りたいと存じます。

 以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。