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教育行政現況報告

公開日 2014年12月28日

 平成23年12月亀山市議会定例会の開会にあたり、教育行政の現況についてご報告申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 東日本大震災発生から間もなく9カ月という月日が過ぎようとしていますが、文部科学省の来年度概算要求は、35人学級の小学2年生への拡大実現に向けた予算が盛り込まれる中、震災復旧・復興対策費に大きなウエイトを置いているところでございます。まだまだ被災地における正常な学校教育活動には時間がかかるという状況であります。改めまして、一日も早い復旧・復興を願うものであります。また、タイの大洪水で、バンコクの日本人学校が臨時休校措置をとる中で、児童生徒1,300人以上が一時帰国いたしました。市内の小中学校へも3人の児童生徒を受け入れたところであります。
 一方、先月と今月の2ヶ月の間に、新聞等の報道にありましたように、市内中学生が亀山警察署に逮捕されるという事案が3件続き、生徒や保護者、地域の皆様に大変ご心配をおかけしております。これらの事案は、平成13年4月1日に施行されております改正?年法に則った措置ではありますが、?年法の目的に掲げられている通り、「?年の健全育成を期す」ことと認識しております。教育委員会としましては、今後も、学校関係者はもちろん、児童相談所や亀山警察署などの関係機関との連携を一層深めながら対応してまいります。
 次いで、「亀山市ファミリー読書リレー」等の本市の取組や「図書館まつり」や環境整備等の学校の取組が評価され、この度、亀山西小学校が、「子どもの読書活動優秀実践校」として、文部科学大臣表彰を受賞いたしました。
 また、川崎小学校区放課後子ども教室「川崎フレンズ」につきましても、平成16年度から子どもの居場所づくりに取り組み、保護者を中心として高齢者・中学生・地元企業の協力を得て実施されており、その活動は他の模範となることから、昨年度の「三重県放課後子どもプラン推進表彰」の受賞に引き続き、この度、優れた「地域による学校支援活動」推進にかかる文部科学大臣表彰を受賞いたしました。
 さらに、FBCフラワーブラボーコンクールにおきましては、県内参加校51校のうち川崎小学校が大賞を、神辺小学校が農林水産大臣賞を、亀山東小学校が三重テレビ賞を、白川小学校が中部電力賞を受賞しました。
 これらの活動は、保護者・地域住民の皆さんと学校が、一体的に地道な取組を重ねた成果であると存じます。これからも、亀山の子どもたちの「確かな学力」、ひいては「生きる力」を培うために、学校を中心としながらも市民の皆様のご理解・ご支援を得ながら努力してまいりたいと存じます。
 それでは、最初に学校教育についてご説明申し上げます。
 まず、先月と今月の2ヶ月間におきまして、市内全小・中学校を対象とした教育長の学校訪問を終えました。訪問では、めざす学校像実現に向けた学校経営の進捗状況を各学校長から聞き取るとともに、本年度新規採用教員や「ふるさと先生」、及び市外からの転入教員の授業を参観したり、懇談の場を持ったりいたしました。
 その中では、亀山のソフト面・ハード面での恵まれた教育環境の中で、精一杯の組織的な実践を積み重ね、特色ある成果が出せるように努めることを確認し合いました。また、情熱と使命感に溢れた教職員と接し、教師という仕事にやりがいがあることを改めて確認し合ったところでございます。
 次に、インフルエンザの感染予防対策についてでございます。
 本年度は、幸いにもこれまで亀山市内におきまして、インフルエンザ流行による学年閉鎖等の措置を取るには至っておりません。
 教育委員会としましては、すべての公立幼稚園及び小・中学校に、手指消毒用アルコールやマスクを配付し、感染予防の対策を講じたところであります。また、亀山茶のうがい用粉茶を活用させていただき、今後とも、児童生徒の健康状態を把握しながら、感染予防に努めてまいります。
 続きまして、教育研究関係についてご説明申し上げます。
 まず、教職員の研究活動でございますが、先月12日、昼生小学校において「よりよいつながりをきずき、共に高まり合う子どもの育成」、また関中学校においては「かけがえのない自分に自信を持ち、お互いの良さを認め合い、つながり高まり合える生徒の育成」を研究主題として、教育研究発表会を開催いたしました。他市からの参加者を含め250名を超える教職員がそれぞれ2校に分かれ、授業づくりや指導方法の工夫などについて話し合いました。基礎・基本の定着や発展学習、また、ICT機器の効果的な活用や学び合い学習など、様々な指導方法について熱心な研究討議がなされました。
 次に、体育活動についてでございます。
 先月開催された鈴亀地区中学校総合新人大会では、団体種目において、剣道女子で亀山中学校が、またソフトボールで中部中学校がそれぞれ準優勝いたしました。さらに、個人種目においては、柔道女子で亀山中学校が準優勝に、また硬式テニス男子で亀山中学校が優勝を果たしました。
今月2日に西野公園及びその周辺を会場に開催された鈴亀地区中学校駅伝競走大会において、男子の部で中部中学校が2位、女子の部でも中部中学校が6位と健闘し、県大会に出場いたします。
それぞれの健闘を称えるとともに、今後の活躍に期待します。
 次いで、文化活動についてでございますが、今月10日に亀山市小中学校音楽会が開催され、各小中学校の代表が合唱や合奏を発表し合い音楽を通して表現することの喜びや豊かさを体験しました。
 また、今月12日には、第8回「青少年のための科学の祭典」が開催され、参加した親子が体験を通して自然、科学に対し関心をもったり、楽しさを学んだりすることができました。
 続きまして、学校施設等の整備関係についてご説明申し上げます。
 まず、少人数教育に対応する井田川小学校教室増設事業でありますが、第1理科室を普通教室へ転換する改築工事は完了し、教室等増設工事設計業務委託につきましては、事業を進めているところであります。
 次に、亀山中学校グラウンド整備事業でございますが、グラウンドの排水機能の向上を図るため、工事請負契約を締結し、事業に着手したところであります。
 続きまして、生涯学習関係についてご説明申し上げます。
 まず、成人式についてでございます。
来年1月8日に亀山市文化会館におきまして、成人式を開催いたします。本年度は、約450名の方々が晴れて成人を迎えることとなりますが、現在、式典を開催するにあたり、新成人の方々を中心とした実行委員会を設立し、自らの企画・運営により、準備を進めております。
 次に、生涯学習フェスティバルについてでございます。
 来年2月25日、26日の両日にわたり、亀山市青?年研修センター一帯におきまして、「第7回亀山市生涯学習フェスティバル」を開催する予定でございます。
現在、公募により出展作品を募集中であります。市民のサークル活動や公民館講座の学習成果発表の場として作品展示・舞台発表をするとともに、これから学ぼうとする人への生涯学習のきっかけづくりをねらいとした、ふれあい体験も企画しております。
 続きまして、図書館についてご説明申し上げます。
 図書館では、健康・医療分野に関する書籍を分かりやすく分類し展示するとともに、市広報により当該分野の新刊書籍を毎月紹介いたしております。また、健康推進室との共催により「親子で楽しい歯みがき」と題した講座を開催し、市民の皆様の健康に関する課題の取組に寄与するとともに、書籍の利用促進を図っているところでございます。
 以上、教育行政の現況について、ご報告申し上げました。よろしくご審議、ご指導賜りますようお願い申し上げます。