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教育行政現況報告

公開日 2014年12月28日

 平成22年12月亀山市議会定例会の開会にあたり、教育行政の現況についてご報告申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 文部科学省は、この夏、10年ぶりの「新・公立義務教育諸学校教職員定数改善計画(案)」を策定・発表し、その計画に則った来年度予算要求がすでに始まっています。この計画は、30年ぶりに40人学級を見直し、35・30人学級の実現などが織り込まれていることから、今後とも注視してまいりたいと考えています。

 次に、県は、今月の「児童虐待防止推進月間」に伴い、重大事件の発生や相談件数の増加という実態を受け、各市町をキャラバン隊が回り、虐待防止キャンペーン事業を展開しました。教育委員会としましても、学校が「子どもが一番長く居る場所」として、虐待の発見に関わって大きな役割があることを、校長会等の場で周知徹底したところでございます。今後とも福祉機関との連携を維持しながら、教育現場からも虐待の発生予防、早期発見・早期対応に努めてまいります。

 次いで、このたび亀山東小学校が、「平成22年度交通安全優良学校」として表彰されることが決定いたしました。今回の受賞は、校長以下教職員と、PTA及び地域ボランティア約200名の方々が、一体となって交通安全教育や交通事故防止に取り組んでいただいている姿が、高く評価されたものであります。来年1月に開催される、財団法人全日本交通安全協会及び警察庁主催の「第51回交通安全国民運動中央大会」において、県内の学校区を代表して表彰される予定であります。
 市内全域でご協力いただいておりますボランティアの方々に感謝申し上げるとともに、今後とも学校関係者一同、交通安全指導に一層努めてまいりたいと存じます。
 それでは、最初に学校教育についてご説明申し上げます。
 まず、9月から開講しております亀山「ふるさと先生」養成塾についてでございます。
 市内の小・中学校で勤務している「ふるさと先生」や講師の先生、また教員を目指す大学生等の29名が、すでに5回の講座を熱心に受講しております。「教師という仕事にやりがいがあることを改めて確認することができた。」、「具体的な内容でとても参考になった。ぜひ亀山で教壇に立ちたい。」等、毎回、積極的な熱い感想が寄せられ、好評を得ているところでございます。来春には、意欲と自信に溢れた「ふるさと先生」が教壇に立つことを期待しているところでございます。

 次に、昨年猛威をふるったインフルエンザの感染予防対策についてでございます。
今年度は、幸いにもこれまで亀山市内におきまして、インフルエンザ流行による学年閉鎖等の措置を取るには至っておりません。
 教育委員会としましては、今月初めに、すべての公立幼稚園及び小・中学校に、手指消毒用アルコールやマスクを配付し、感染予防の対策を講じたところであります。また、亀山市茶業組合からいただいた「うがい用の粉茶」を活用させていただき、今後とも、児童生徒の健康状態を把握しながら、感染予防に努めてまいります。

 次いで、「デリバリー給食」についてでございます。
中部中学校で実施しておりますデリバリー給食でありますが、スタート当初(昨年10月~)は30%台前半であった利用者が、先月初めて月平均40%を超え、着実に利用者の増加がみられる状況でございます。
 来年4月から実施予定の亀山中学校におきましては、今月16日に1・2年生及びその保護者を対象に試食会を開催いたしましたところ、およそ半数の希望者がありました。生徒たちからは、「温かくておいしい」などの声もあがっており、着実な利用が見込めるものと考えているところでございます。

 続きまして、教育研究についてご説明申し上げます。
 まず、教職員の研究活動でございますが、先月13日、加太小学校において「主体的に取り組み、互いに高め合う子の育成をめざして」、また井田川小学校においては「生き生きと伝え合い、学びつながる子」を研究主題として、教育研究発表会を開催いたしました。他市からの参加者も含め250名を超える教職員がそれぞれ2校に分かれ、学級づくりや指導方法などについて話し合いました。各授業では、ICT機器の効果的な活用や基礎学力の定着の工夫などについても発表し、熱心な研究討議がなされました。

 次に、体育活動についてでございますが、先月開催された鈴亀地区中学校総合新人大会では、団体種目において、サッカーで亀山中学校が優勝、剣道では亀山中学校女子が準優勝いたしました。また、軟式野球では中部中学校、卓球では亀山中学校男子が、それぞれ第3位入賞を果たしました。
 さらに、今月4日に西野公園及びその周辺を会場に開催された鈴亀地区中学校駅伝競走大会において、男子の部で中部中学校が2位、女子の部でも中部中学校が3位と健闘いたしました。
 それぞれの健闘を称えるとともに、今後の活躍に期待します。

 次いで、文化活動についてでございますが、今月13日には、青少年研修センターで第7回「青少年のための科学の祭典」が多くの関係者のご努力により開催され、参加した親子が体験を通して自然、科学に対し関心をもったり、楽しさを学んだりすることができました。
 このほか、市文化会館で開催された亀山市小中音楽会では、各小中学校の代表が合唱や合奏を発表し合うとともに、プロのオーケストラによる生の演奏を鑑賞し、音楽を表現する楽しさや心を開いて聞く心地良さを味わうことができました。

 次に、市内全小学校1年生、全幼稚園年長児を対象に実施しております亀山市ファミリー読書リレーでは、2学期より対象を600家族に広げ、本を通して親子のコミュニケーションを図っています。ファミリー読書リレーにより、学力の基礎が培えることを期待しております。

 続きまして、学校施設等の整備関係についてご説明申し上げます。
 まず、関中学校改築工事につきましては、旧校舎の解体に引き続き、クラブハウス棟、渡り廊下及び駐輪場の建設、特別教室棟改修等の工事を行っております。 
 次いで、亀山中学校改築工事でございますが、新校舎の完成を来年1月末を目途に、内外装工事を進めております。
 また、亀山東幼稚園改築工事につきましては、3学期に新園舎でスタートできるよう、園舎の完成目指して仕上げ工事に取り掛かっております。
 これら3つの改築工事について、本年度内にすべての工事を完了させ、来年3月にはそれぞれの竣工式が執り行えるよう、鋭意工事を進めているところでございます。

 続きまして、生涯学習関係についてご説明申し上げます。
 まず、成人式についてでございます。
 来年1月10日に市文化会館におきまして、成人式を開催いたします。現在、新成人の方々を中心とした実行委員会を立ち上げ、自らの企画・立案による成人式の開催に向けて、準備を進めております。

 次に、生涯学習フェスティバルについてでございます。
 来年2月26日、27日の両日にわたり、市青少年研修センター一帯におきまして、「第6回亀山市生涯学習フェスティバル」を開催する予定でございます。
 「“学び”それは生きがい」をテーマとして、市民サークル活動や公民館講座の学習成果の発表の場として、様々な作品展示・舞台発表・ふれあい体験等を企画しております。

 続きまして、図書館についてご説明申し上げます。
図書館では、企画展示室におきまして、市民サークル活動による陶芸作品展や写真展を開催し、好評を得たところです。今後も、こうした展示会を通して、少しでも多く図書館の利用を促進できるよう努めてまいります。

 また、今年度から、こども読書活動を推進するため、市内中学校へ司書を派遣しております。司書の専門的知識を生かした本の選書や、蔵書の整備・展示物の工夫等により、これまで以上に生徒の学校図書館への利用が増えており、生徒から読書に関する相談を受けたり、迷っている生徒に本を薦めたりしながら、読書推進に努めているところでございます。今後も、学校とも連携を密にし、子どもたちの読書に親しむ習慣作りを推進してまいります。

 以上、教育行政の現況について、ご報告申し上げました。よろしくご審議、ご指導賜りますようお願い申し上げます。