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教育行政現況報告

公開日 2014年12月29日

 平成25年12月亀山市議会定例会の開会に当たり、教育行政の現況についてご報告し、議員並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
まず、教育に関する国の情勢でありますが、各種有識者会議において様々な教育改革の審議が進み、文部科学省や内閣府は、審議経過報告や最終まとめを発表しています。中でも、先月には「いじめの防止等のための基本的な方針」が取りまとめられ、自治体や各学校に対応の義務を課しています。また、土曜授業については、設置者の主体的判断で取組が可能であることを、より明確にするための規則改正が提起されているところであります。 一方、県では、国の動きに呼応する形で公立学校における土曜日を活用した教育の在り方について、土曜授業の積極的な導入の検討が始まっているところであります。 このような国や県の動きの中で、関係者と十分な議論を重ね、子どもたちの豊かな学びの実現に努めてまいります。 それでは、最初に学校教育関係について、ご説明申し上げます。 まず、先日、市内校長会を開催し、先の国や県の教育改革の動向について情報共有を行いました。同時に、学校の様々な危機管理や教職員の服務規律の徹底について、管理職だけでなく、個々の教職員が自分の問題として捉え、組織的に機能する学校づくりに邁進していくことを確認し合いました。また、各校における防災や危機管理マニュアルに沿った訓練等の取組を着実に実行していくことも確認したところであります。 さらに、これからの時期、インフルエンザの流行が懸念されることから、すべての公立幼稚園及び小・中学校に対し、マスクの配布等感染予防の対策を講じたところであります。
次に、学校給食について、今月、県総合文化センターにて、全国学校給食研究協議大会が開催され、「学校給食における地場産物等の活用方策」の分科会において、本市の取組の発表の場をいただきました。分科会では、生産者や流通業者との連携、並びに地場産物と食育との関連について一定の評価をいただいたところであります。今後も、「かめやまっ子給食」の取組や食育の推進について、一層の充実に努めてまいります。 続きまして、教育研究関係について、ご説明申し上げます。 まず、教職員の研究活動についてですが、先月23日、野登小学校において「問い続ける子どもの育成をめざして ~ともに学び合う算数的活動を通して~」、また、亀山中学校においては「生き生きと学び、活動できる生徒の育成~ともに学び合う授業の創造~」を研究主題として、教育研究発表会を開催しました。250名を超える教職員がそれぞれ2校に分かれ、授業づくりや指導方法の工夫などについて学び合い、それぞれの学校での実践に生かそうとしています。今後も引き続き研究を深め、授業改善に努めてまいります。 また、先月15日には、道徳教育の実践推進校である昼生小学校において授業研究会を開催いたしました。学校全体で道徳の時間の充実に取り組んできた成果を、市内小中学校の道徳担当教員を対象に報告いたしました。今後も、来月に道徳教育担当者研修会を予定しており、亀山市全体の道徳教育の推進に努めてまいります。 次に、いじめ問題についてですが、去る9月に県下で一斉に実施された調査の報告事案一つ一つを確認し、県への報告を行ったところであります。引き続き、防止に努めるとともに、困難な事案については、教育委員会と学校が連携を図り、ともに解決に向け組織的に取り組んでまいります。
続きまして、学校施設等の整備関係について、ご説明申し上げます。
まず、亀山東小学校整備事業の校舎増築工事につきましては、建物の内装工事及び外構工事を施工しており、年内完成に向けて工事を進めております。 次に、白川小学校の耐震改修事業につきましては、校舎南棟の東側部分が完成しましたので、引き続き南棟西側部分の工事を進めてまいります。 また、川崎小学校改築事業につきましては、川崎小学校校舎改築基本計画策定委員会におきまして、改築基本計画策定に向けた検討を重ねてまいりました。計画の完成に向け、取り組んでいるところであります。
続きまして、生涯学習関係について、ご説明申し上げます。 まず、家庭教育の支援に関してですが、生活リズムやふれ合いなど家庭教育に関する5つの講座をメニュー化して、市内の保育園・幼稚園の保護者等を対象とした出前講座を実施しています。この講座で学んだことや体験したことを子育てのヒントにしていただき、それぞれのご家庭で実践されることを期待するところであります。 次に、放課後や休日における子どもの居場所づくりの一環として進めております、放課後子ども教室推進事業につきましては、今月12日に亀山東小学校区におきまして、第1回放課後子ども教室「わくわくひがしっこ」を開催いたしました。当日は、亀山東小学校のオープンデーを兼ねており、広く「わくわくひがしっこ」をアピールできたところであります。 次いで、青少年健全育成についてですが、青少年総合支援センターの補導員が随時学校を訪問し、具体的な情報交換に努めているところです。
また、自立支援に向けた相談業務につきましては、青少年や保護者の方が気軽に相談に訪れることができるよう、「青少年総合支援センターだより」を全戸配布して、センターの存在や取組を発信したところです。 続きまして、図書館について、ご説明申し上げます。 9月から着工しております図書館の内部改修工事ですが、先月、I期工事を終え、閲覧室や児童室等を部分開館いたしまして、本の貸し出し業務を行っているところであります。現在は、学習室部分のII期工事を行っています。 12月8日の全館オープンを迎えるまで、市民の皆様には今しばらくご不便をおかけしますが、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。 以上、教育行政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。