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教育行政現況報告

公開日 2014年12月28日

  平成26年9月亀山市議会定例会の開会に当たり、教育行政の現況についてご報告し、議員並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 まず、教育に関する国の情勢でありますが、去る6月20日、自治体の教育委員会制度を見直した「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」が公布され、来年4月1日から施行されることとなりました。また、国会においては、「学校図書館法の一部を改正する法律」や「アレルギー疾患対策基本法」が成立し、先月には、政府の教育再生実行会議により、義務教育を中心とした学制の見直しに関する「第五次提言」が行われたところであります。 次に、県の情勢でありますが、現在、「第三次子ども読書活動推進計画」や「特別支援教育総合推進計画」の策定を進めるとともに、「次期三重県教育ビジョン(仮称)」の策定作業が始まったところであります。また、来年度からの導入を目指した主幹教諭及び指導教諭という学校における新しい職の設置についての検討も始まっています。 さらに、「みえの学力向上県民運動」につきましては、アクションプランが打ち出され、学校・保護者をはじめ全ての県民を対象としたリーフレットの発信等、幅広く運動が展開されております。 このような情勢を踏まえ、教育委員会といたしましては、教育委員会制度の改革など、新たな制度や計画に適確な対応ができるよう、講ずべき内容を精査するとともに、子どもたちの安全の確保や確かな学力の向上及び生涯学習社会の推進を着実に進めてまいります。 それでは、最初に学校教育関係について、ご説明申し上げます。
まず、児童生徒の安全確保や健康保持につきましては、猛暑に見舞われた今夏、命にかかわるような事故報告はなく、子どもたちが、保護者や地域の皆様に支えられながら、有意義な夏休み生活が送れておりますことに深く感謝を申し上げます。 次に、児童生徒の通学路につきましては、PTAより改善要望のありました52箇所について、先月下旬から今月上旬にかけての4日間、警察や道路管理者等、関係者の方々と合同現場確認を行いました。この結果を受けまして、子どもたちの交通安全対策について、各関係機関で協議を進めてまいります。 次に、学校給食につきましては、市内学校給食の諸課題解決に向け、去る7月1日に亀山市学校給食検討委員会を立ち上げ、これまで2回の検討会議を終えたところであります。現在、食物アレルギー対応や給食費等の課題について検討しているところでございます。 続きまして、教育研究関係について、ご説明申し上げます。 まず、児童生徒の学力向上につきましては、「全国学力・学習状況調査」等の結果から、児童生徒の「強み」や「弱み」を明らかにして、校内研修を充実させ授業改善等を図ってまいります。家庭での生活習慣の重要性については、保護者等に具体的な内容を示し、協力をお願いしてまいります。 また、土曜日の教育活動の推進につきましては、文部科学省の「土曜授業推進に関する調査研究事業」を受け、実践的な研究を進めてまいりたいと考えております。 次に、生徒指導につきましては、先月の佐世保市での高校生殺害事件など、子どもたちが被害者或いは加害者となる痛ましい事案が発生しています。教育委員会といたしましては、個々の子どもたちの課題に対して、本市の特徴である「保健・福祉・医療・教育」の連携のもと、各学校・保護者とともに、早期発見・早期対応に努め、継続的な支援に取り組んでまいります。
次に、先月に開催されました平成26年度鈴亀地区中学校総合体育大会の結果につきましては、団体の部で、亀山中学校のハンドボール男女、剣道男女、中部中学校のソフトボール女子、剣道女子、体操男子が県大会出場を果たしました。県大会の結果、中部中学校体操男子が優勝、亀山中学校ハンドボール男子が準優勝し、東海中学校体育大会に出場いたしました。個人の部では、ソフトテニス女子、陸上、剣道女子、柔道男女の5種目で10名が県大会に出場いたしております。陸上競技につきましては、女子走り幅跳びで全国中学校体育大会に出場いたしております。選手の健闘を称えるとともに、今後も生徒が活躍できるよう支援を行ってまいります。 次に、幼児教育につきましては、「亀山市保幼小接続カリキュラム(試行版)」をもとに、4月からモデル校(3校)において「スタートカリキュラム」の実践に取り組んでまいりました。カリキュラムに基づいた様々な配慮や支援により、入学直後からスムーズに学校生活に慣れ、非常に落ち着いた態度で学習に取り組む1年生児童の姿が見られたところです。 一方、子ども・子育て支援新制度への対応につきましては、幼稚園等が関係します子育て施策について、市福祉部局とも連携を図りながら進めてまいります。 次に、特別支援教育の充実につきましては、本年度から国立特別支援教育総合研究所の協力機関として参加しているところであります。小・中学校特別支援学級における教育課程の編成に関する研究を進めてまいります。 続きまして、学校施設の整備関係について、ご説明申し上げます。 まず、川崎小学校改築事業につきましては、今月、校舎改築工事の設計者が決定し、設計業務に着手したところであります。本年度における基本設計の完成に向け、業務を進めてまいります。
 次に、白川小学校の耐震改修工事につきましては、工事は順調に進捗しており、10月には最後の第四工区に入る予定であります。なお、この白川小学校耐震工事は、工事請負契約書の「賃金又は物価の変動に基づく請負代金額の変更」の規定による契約変更の準備をいたしております。 次いで、亀山東小学校整備事業につきましては、本年度は運動場の改修工事を予定しており、その発注事務を進めているところであります。 また、中部中学校クラブハウス建設事業につきましては、来年度の工事に向け、設計業務を進めているところであります。 続きまして、生涯学習関係について、ご説明申し上げます。 まず、生涯学習フェスティバルにつきましては、従来の生涯学習の成果発表に合わせて、家庭教育と地域全体での子育てを主眼とした「パパママフェスタ」として、来年2月1日の開催に向け準備を進めております。 次に、青少年健全育成につきましては、「亀山っ子市民宣言」の具現化に向けて、夏休み期間を中心に、関係の諸団体により様々な行事を実施していただき、それぞれに多くの子どもたちの参加があったところでございます。また、イベント開催時などには合同パトロールも実施していただき、地域全体で子どもの安心安全と育みを進めていただいております。 続きまして、図書館関係について、ご説明申し上げます。 学校の夏休み期間中には、子どもたちを中心に大勢利用いただき、昨年度改修いたしました学習室にいたっては、毎日がほぼ満席となる状態でございました。また、小学生以下を対象にした「手作り絵本教室」を開催し、多くの参加者を得ることができ、特設コーナーにおきましては、「読書感想文の課題図書」、「戦争と平和」、「東北へ行こう」などのコーナーを設けて、利用促進に努めました。 今後も「新着本紹介」などを積極的に進め、子どもから大人まで「求めていることのヒントが見つかる、柔らかい場所」となるよう図書館サービスの充実を図ってまいります。
 以上、教育行政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。