阪上さんメイン

Uターンして亀山に戻った、今が幸せ。
人が笑顔になる「まちのお花屋さん」であり続ける。

阪上さんプロフィール

プロフィール

阪上直子さん

出身 / 亀山市

移住地 / 亀田町(奈良県からのUターン)


自分で作ったもので直接喜んでもらえる仕事がしたいと気づいた

Q.はじめに、阪上さんとお花の関係を教えてください。

私は、お花屋さん(阪上花樹園)に生まれて、いつもお花が身近にある中で過ごしてきました。お父さんやお母さんが毎日忙しく働く姿を見て育ったせいか、子どもの頃は、お花屋さんになりたいとは全く思っていませんでした。
都会で暮らすことに憧れて、大阪の短大へ進学し、卒業後に亀山へ戻ってからは、化粧品のアドバイザーや自動車販売の事務などをしました。
色んな仕事を経験する中で、「自分が本当にしたいコトは何だろう?」と考えたとき、「自分で作ったもので直接喜んでもらえる仕事がしたい!」と気がつきました。そこから、実家の仕事を手伝うこともできればいいなと思いながら、自分の理想のお花屋さんを目指すことになりました。

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初めてお花の仕事が好きになった経験が、今の私の原点に

Q.亀山を出てから、Uターンされるまでのきっかけなどを教えてください。

自分のやりたいことに気づいた私は、食べることが好きなこともあって(笑)、「お花にプラスしてカフェができたらええやん!」と思い、勉強のため再び地元を離れることにしました。
そこで、自分の好きなお店を探しているとき、当時ご夫婦で立ち上げられたばかりの京都の花カフェのお店に出会いました。
素敵なお店に一目惚れした私は、「すぐに引っ越してくるんで、働かせてください!」とお願いして、お世話になることになりました。そこでは、さまざまな経験をさせていただいて、今まで見えていなかった「お花を通じて人を笑顔にするチカラ」を知ることができ、お花の仕事が本当に好きになりました。
そして、働き始めて3年が経ったころ、子どもを授かったこともきっかけとなり、いよいよ実家の仕事を手伝おうと亀山へ帰ってくることになりました。

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亀山に戻って、両親や地元の友達のありがたさをあらためて感じる

Q.亀山での暮らしはどうですか。

実家に戻り、人が笑顔になるお花屋さんを目指して、2019年1月からお店を始めて、おかげさまで3年目に入りました。最近、お客様から、「ここに来ると癒される」という言葉をかけていただけるようになり、自分がやりたかったお店に少しずつ近づいているのかなあとすごく嬉しかったです。
子育ての面では、両親が近くにいてくれることで、仕事中に子どもを預けたり、習い事の送り迎えをお願いできるので、ありがたみをしみじみと感じています。それから、同級生の子どもと娘が同い年で、いっしょに楽しそうに遊んでいる姿を見ると地元に帰ってきて良かったなあと思います。

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母親になったからこそ、亀山の住みやすさ、人の優しさが分かった

Q.Uターンされて、あらためて亀山のまちのイメージを教えてください。

“ほどよい田舎のまち”っていう感じが亀山の良さなんだろうなあと、戻ってきてあらためて思いました。亀山の人は穏やかで優しい人柄で、やわらかいイメージがあります。
母親になってみると、都会らしさや便利さよりも、安全で、住みやすく、周りの人が優しいという部分が優先順位として高くなってきました。亀山には、そういった面での良さがすごくあると感じます。最近では、新しいお店も増えてきて、これからまちが発展していきそうなワクワク感もありますよね。

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気づけば隣にあった父の花鋏、故郷でお花のある暮らしの豊かさを伝えたい

Q.将来の目標について教えてください。

私自身がお花の仕事をするようになって、両親が同じ仕事で、自分を育ててくれたことをあらためて考えると、本当に大変ですごいことだと実感して、心から感謝しています。
また、私が仕事で忙しいときなどに娘が気をつかってくれていて、寂しい思いをさせてしまっているので、これからも子どもや家族と一緒に居られる時間を大切にしていきたいと思います。
仕事の面では、お客様のご要望に沿えられるよう、毎日勉強をし続けていきます。お店も新しいスタッフさんに加わってもらい、新しいチームで頑張っています!
今の暮らしが本当に幸せなので、この先も、楽しみながら、この状態が続けばいいなあと感じています。故郷の亀山で「お花のある暮らしの豊かさ」を多くの人に伝えていきたいです。
これからも、支えてくれる人たちと、仲良く、お互いに頑張って、高め合って、亀山を盛り上げていけたらと思います。

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2021年 02月08日取材
※情報は取材時のものです。

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