金谷さんメイン

歴史と伝統が息づく宿場町「関宿」を大工として守り、
人情味あふれるこの町で子どもたちを育てたい。

金谷さんプロフィール

プロフィール

金谷彰久さん・智子さん・咲希ちゃん・芽泉ちゃん

出身 / 彰久さん:亀山市、智子さん:三重県鈴鹿市

移住地 / 関町


家業の大工を継ぎ、家族と暮らしていきたい

Q.亀山に住み続ける理由を教えてください

彰久さん:関宿のある地区で120年続く大工の家に生まれ、親方である祖父や父の背中を見て育ちました。現在は4代目として、一般的な家づくりと、関宿の歴史的建造物の修理・修景に携わっています。関宿は自分が子どもの頃から暮らしてきた町。学校から帰ると近所の方に「お帰り!」と声をかけてもらい、たくさんのことを教わりました。歴史があり、人情味あふれるここで家族と暮らしたいと思い、今は実家の隣に家を構えています。そんな関宿を守りたいという思いから、町屋の景観を残しつつ、現代の技術で断熱性や耐震性を向上させる修復工事に関わっています。

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地域のつながりの中で子どもたちは成長しています

Q.宿場町「関宿」ならではの子育て環境の良さを教えてください

智子さん:関宿では一年中、お祭りが開かれるので、鈴鹿市出身の私も子どもたちも、参加する度に地域の方とのつながりが自然と深まります。3月にはおひなさまが飾られる「東海道のおひなさま」、夏には4基の山車が巡行する「関宿祇園夏まつり」、秋には「東海道関宿街道まつり」などが催され、とても賑やかです。今、子どもたちは、主人の同級生から誘いを受け、地域の方に夏まつりの祭囃子の太鼓を教わり、継承しています。このことで50年ぶりに、祭囃子のひとつを復活させることができましたし、子どもたちの成長も感じられます。

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将来も子どもたちには関宿で暮らしてほしい

Q.これからの目標があれば教えてください。

彰久さん:私が小学生の時に行っていた駄菓子屋「小平屋」は、今でも子どもたちが大好きな場所ですし、かくれんぼをするなど関宿は子どもたちの遊び場です。これからも温かい町の方たちに囲まれ、自分と同じような体験をしながら、たくさんのことを学んで育ってほしいです。私自身、保育園から中学校まで同じだった友人とは距離が近く、大人になってからも深いつきあいがあります。子どもたちが成長した後も、ここでともに育った友人と暮らしてくれたらうれしいですね。そして職人として、観光客がたくさん訪ねる、この町の景観を守り続けたいです。

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2017年 01月 22日取材
※情報は取材時のものです。

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