亀山市ホーム

このページの本文へ移動

令和2年6月亀山市議会定例会現況報告

公開日 2020年05月29日

更新日 2020年05月29日

 令和2年6月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 さて、全世界で見えざるウイルスによる感染症との闘いが続いております。我が国も、新型コロナウイルス感染症の全国的な蔓延により、国難とも言うべき危機的事態と対峙し、先月7日には新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出され、医療崩壊やオーバーシュート等の最悪の事態は回避したものの、依然、完全な終息までには至っていない状況にあります。
 こうした中、今月25日には、全ての都道府県において緊急事態宣言が解除されました。この間、外出自粛、営業自粛、学校の臨時休業等に深いご理解とご協力を賜りました市民の皆様をはじめ、医療従事者並びに社会基盤を支えていただいた全ての皆様に対し、深く感謝申し上げます。
 なお、緊急事態宣言は解除されましたが、この感染症との闘いは長期化することも指摘されており、感染第二波への備えも必要になってまいります。感染リスクと社会経済活動のバランスを見極めながら、国が示す「新しい生活様式」を踏まえ、新たな日常へ段階的かつ慎重な対応が求められますので、引き続き気を緩めず感染症対策を講じてまいります。

 一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により、リーマンショック直後のマイナス成長を上回る水準での世界経済の悪化が危惧されております。その先行きも極めて厳しい状況が続くと見込まれるため、この感染症が内外経済を更に下振れさせるリスクに十分注意する必要があります。これらを踏まえ、地域経済におきましても、経営が逼迫する中小企業者、小規模事業者及び個人事業者への迅速かつ効果的な支援が強く求められております。

 こうした中、本市におきましては、幸いにもこれまで感染者が発生いたしておりませんが、日々事態が目まぐるしく変化していく中で、早い段階から「亀山市新型コロナウイルス感染症対策本部」を通じ、市民生活と地域社会を守る様々な取組を実施するとともに、社会的・経済的に繋がりの深い鈴鹿市との「緊急共同アクション」の宣言、横断的な庁内組織である「新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト・チーム」の設置など、迅速かつ的確な対応に万全を期してまいりました。

 また、この感染症による市民生活や地域経済への影響が一段と深刻化する中で、国・県の新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策を踏まえ、今月、「子どもと生活の支援」「地域経済の支援」「感染拡大の防止と医療体制の充実」の3本柱からなる、総額約51億8千万円の新型コロナウイルス感染症の総合対策として「緊急政策パッケージ(第1弾)」を取りまとめ、第1回臨時会において関係予算を可決いただきました。
 これにより、現在、国の特別定額給付金や子育て世帯への臨時特別給付金の支給をはじめ、実質無利子化による小規模事業者への資金繰り支援、市内飲食店の応援制度の推進、衛生資材・医療資材の確保など、喫緊の諸課題に対応するため関連事業を鋭意進めているところでございます。
 中でも、特別定額給付金の支給につきましては、今月11日からオンライン申請を受け付け、18日から給付事務をそれぞれ開始いたしました。また、郵送による申請につきましても、18日から市内全世帯へ申請書類を発送し、返送いただいた申請書類に基づき、順次給付事務を進めているところであります。今後も各種問合せ等に対する丁寧な対応に努めながら、庁内プロジェクト・チームを中心に1日も早く、かつ、正確に市民の皆様にこの給付金をお届けできるよう、鋭意努力してまいります。
 併せて、今回のオンライン申請を契機に、マイナンバーカードの取得促進に繋げてまいりたいと考えております。

 更には、感染症対策として、市民生活や地域経済への支援を一層強化するため、小中学校の給食時等における感染防止対策やGIGAスクール構想の推進、亀山版持続化給付金制度「けいぞく」の創設、PCR外来検査センターの設置などを盛り込んだ、総額約4億2千万円の「緊急政策パッケージ(第2弾)」をこのほど取りまとめましたので、これらを速やかに実行に移すべく、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。
 なお、先般、国の「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」に関連し、地方公共団体が地域実情に応じて新型コロナウイルス感染症に伴う必要な事業を実施できるよう、1兆円規模の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金制度」が創設されました。既に国から各地方自治体に対し、この交付金の交付限度額が通知されており、本市は約1億1千8百万円となりましたので、今回の「緊急政策パッケージ(第2弾)」の実施に当たりましては、この財源を有効に活用してまいります。

 引き続き国、県の感染症対策の動向を注視するとともに、関係団体と連携を図りながら、感染拡大防止と社会経済活動の維持の両立を図る取組を進めてまいります。

 それでは、市政の各部門にわたり、第2次亀山市総合計画の施策の体系に沿ってご説明申し上げます。

快適さを支える生活基盤の向上

 まず、「快適さを支える生活基盤の向上」についてでございますが、都市づくりの推進のうち、亀山駅周辺整備事業につきましては、去る3月19日、亀山駅周辺2ブロック地区第一種市街地再開発事業について、三重県知事から権利変換計画の認可を受けましたので、権利者による土地の明渡しや建物の除却解体工事をはじめ、市街地再開発組合における施設建築物・公共施設の工事発注に向けた手続きが進められております。また、関連する市道整備につきましても、先月、駅前広場西側1ブロック地区内の建物補償に向けた算定業務を発注するなど、第一種市街地再開発事業と併せ、着実に取組を進めているところであります。

 次に、住環境の向上につきましては、一昨年度から固定資産税等の納税通知書の郵送の際に空き家対策に関するチラシを同封するなど、空き家の有効活用を促進するPRを継続して行っております。その結果、亀山市空き家情報バンクの登録件数も現在25件と増加していることから、更なる空き家活用の促進に繋げてまいります。

 次いで、上下水道の充実のうち、公共下水道事業につきましては、去る3月に能褒野町、阿野田町などの一部区域において公共下水道の供用を開始いたしました。これにより、公共下水道処理人口普及率は、昨年度より5.9ポイント増の58.8パーセントとなっております。引き続き、快適な生活環境と健全な水環境を維持していくため、下水道未普及地域での整備を進めてまいります。

 次に、道路の保全・整備のうち、橋梁長寿命化修繕事業につきましては、健全度点検の結果を反映し昨年度改定いたしました「亀山市橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、順次補修工事を行うとともに、併せて耐震化施工を行うことで、計画的・効率的に橋梁の長寿命化を図ってまいります。

 次いで、公共交通網の充実のうち、乗合タクシー「のりかめさん」につきましては、本年度も登録者全員に無料体験乗車券を配布いたしました。また、来る7月1日から、当日予約や運行時間の延長など更なる利便性向上に向け制度を改正するとともに、引き続き市広報等で周知を行いながら制度定着に努めてまいります。
 また、JR加太駅舎改修事業につきましては、去る3月23日に西日本旅客鉄道株式会社から駅舎の無償譲渡を受けましたので、利用者の利便性向上と地域の活性化に繋げるため、駅舎の改修に向けて地域のご意見も踏まえながら実施設計を進めてまいります。

 次に、安全・安心なまちづくりの推進のうち、災害に強いまちづくりの推進につきましては、出水期を迎える中で、風水害発生時の避難所における新型コロナウイルス感染症対策について、市ホームページ等を通じ市民周知を図るとともに、避難所運営マニュアルを改訂し万全を期してまいります。また、新型コロナウイルス感染防止対策として、指定避難所の運営において必要となる感染防護衣、段ボールパーティション等を購入するため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。
 また、団体営ため池等整備事業につきましては、地震等により破堤した場合、甚大な被害が発生するおそれがある6箇所の防災重点ため池について、耐震点検を進めてまいります。そのため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。
 このほか、去る3月に亀山耐震推進委員会のご協力の下、東丸町周辺の約50戸の木造住宅の所有者宅を訪問し、木造住宅の耐震対策や耐震診断等の働きかけを行いました。引き続き、更なるPR活動に努め、耐震対策の促進を図ってまいります。
 一方、防火対策の推進につきましては、本年度から重大な消防法令違反がある建物の所在地、違反内容等を公表する違反対象物公表制度の運用を開始いたしました。建物の違反状況を公表することで、利用者等の防火安全に対する意識を高め、火災による被害の軽減を図るとともに、これを契機とした立入検査の強化により、防火管理体制の徹底を図ってまいります。
 なお、消防活動における新型コロナウイルス感染防止対策といたしましては、医療機関、保健所等の関係機関との連携強化に努めるほか、感染者、濃厚接触者等の救急搬送を想定し、感染防護資器材の有効活用と適正管理により職員の感染防止に万全を期しております。

 次いで、低炭素・循環型社会の構築のうち、ごみの減量化、リサイクルの推進につきましては、新たな資源ごみの分別収集について、本年10月からの試行実施に向け自治会単位での説明会を予定いたしておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止に鑑み、ケーブルテレビやホームページを活用した説明動画の配信により、市民への周知・啓発に努めてまいります。
 また、ごみ溶融処理施設大規模整備事業につきましては、灰処理設備や無停電電源装置など、主要な設備・機器を更新する大規模整備工事に着手したところであります。引き続き、老朽化した設備・機器を長寿命化計画に基づき計画的に更新し、施設の延命化を進めてまいります。
 一方、刈り草コンポスト化センターにつきましては、民間事業者に運営管理を移譲後、1年余りが経過したところでありますが、運営事業者は受入先の拡大やコンポストの配送などサービス向上に努められております。市といたしましても、引き続き、運営状況の把握に努め、事業の安定的な継続と効果的な資源循環が図れるよう、運営事業者との連絡、調整を行ってまいります。

 次に、自然との共生のうち、森林経営管理事業につきましては、林業の成長産業化の実現と森林資源の適正な管理の両立を図るため、経営管理が行われていない森林所有者に対し昨年度実施した意向調査の結果に基づき、境界の明確化と森林経営管理制度集積化計画の策定を進めてまいります。
 一方、例年、自然と触れ合い、自然の大切さを学ぶ講座として亀山里山公園「みちくさ」において開催しております「里山塾」につきましては、本年度は、新型コロナウイルス感染防止対策として、先月19日にインターネットライブ配信での開講といたしました。引き続き、多様な主体と連携・協力し、鈴鹿川等源流域をはじめとする市域の自然環境と触れ合う機会の創出に取り組んでまいります。

健康で生きがいを持てる暮らしの充実

 続きまして、「健康で生きがいを持てる暮らしの充実」について、ご説明申し上げます。
 まず、地域福祉力の向上のうち、地域福祉力強化推進事業につきましては、亀山市社会福祉協議会に設置したCSW(コミュニティソーシャルワーカー)が関わる多様化・複合化する課題を抱える世帯について、関係機関が連携して適切な支援が図れるよう、相談支援包括化推進員を中心とした多機関協働による包括的支援体制の構築を進めているところであります。
 一方、生活困窮者自立支援事業につきましては、新型コロナウイルス感染症対策として、休業等に伴う収入減により住居を失うおそれが生じている方も住宅確保給付金の対象となるよう、制度の拡充を図り、これまで以上に寄り添った支援に努めているところであります。
 また、亀山市社会福祉協議会と連携し、大型連休を含む今月1日から総合保健福祉センターにおいて、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う「緊急生活相談窓口」を開設し、休業や失業等により生活が窮迫する方々への支援を強化いたしております。
 なお、新型コロナウイルス感染防止対策として、亀山市社会福祉協議会へ支給する衛生用品等を購入するため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 次に、健康づくり・地域医療の充実につきましては、市民の健康づくりのきっかけづくりとその取組の継続を勧め健康寿命の延伸につなげるため、昨年度に引き続き三重とこわか健康マイレージ事業と連携して、「かめやま健康マイレージ事業」を来月から開始いたします。より多くの方に参加していただけるよう、本事業の案内リーフレットを全戸配布するとともに、亀山市雇用対策協議会や亀山商工会議所を通じて、市内の企業に対しマイレージ取組協力事業所への参加を呼び掛けてまいります。
 また、新型コロナウイルス感染症対策の1つとして、様々な感染症から身を守るため、三重大学地域医療学講座の医師や亀山市食生活改善推進協議会等のご協力を得ながら、免疫力を高める日頃からの健康づくりに関するリーフレットの作成を通じて、市民への啓発活動を「WHO健康都市/免疫力アップ大作戦」として展開してまいります。このため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。
 このほか、新型コロナウイルス感染症の影響により、主たる生計維持者の事業収入等の減少が見込まれる世帯等に対し、市独自分も含めて国民健康保険税を減免するとともに、新型コロナウイルス感染症に感染した国民健康保険及び後期高齢者医療の被保険者に対し、傷病手当金を支給してまいります。このため、本議会に関係経費の予算補正及び関係条例の一部改正を提案いたしております。

 一方、医療センターにつきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、全ての来院者に対する来院目的の確認と体温測定の実施、入院患者への面会禁止など院内感染の防止を図っているところでございます。また、院内におきましては、新型コロナウイルス感染症に感染した軽症患者の受入れを想定し、病棟内で感染リスク段階に応じたゾーニングを行うための間仕切りの設置や、新たな人工呼吸器の購入などを進めているところであります。
 こうした中、亀山医師会のご協力を得て、PCR検査用の検体を採取するための「亀山地域外来検査センター」を医療センター敷地内に設置するなど、更なる感染症対策を行ってまいります。このため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。今後も情勢の変化に適切に対応し、地域医療を支える公立病院としての役割を果たしてまいります。
 なお、来る7月に開催を予定しておりました開院30周年記念式典につきましては、感染拡大防止のため、中止することを決定いたしました。

 次いで、高齢者の地域生活支援の充実のうち、高齢者のタクシー料金助成事業につきましては、本年度から心身等の事情により乗合タクシーに乗車することが困難な方を対象といたしましたので、相談窓口において、ご本人やご家族に個々の心身の状況を丁寧にお聞きし、審査のうえタクシー券の交付を行っております。また、乗合タクシーに乗車できる方に対しましては、乗合タクシー制度への理解と利用勧奨を図っております。

 次に、障がい者の自立と社会参加の促進につきましては、先月の「発達障害啓発週間」及び国連の定めた「世界自閉症啓発デー」に合わせ、市広報等による市民への啓発を行うとともに、市立図書館に発達障がいをテーマとした書籍コーナーを開設いたしました。今後も、障がいの有無に関わらず、誰もが幸せに暮らすことができる共生社会の実現を目指し、障がい者等に対する正しい理解の普及・啓発に取り組んでまいります。
 また、障がい福祉サービスや障がい児通所支援等の確保につきましては、来年度を初年度とする第6期亀山市障がい福祉計画及び第2期亀山市障がい児福祉計画の策定に向け、来月中旬には亀山市地域自立支援協議会を開催し、ワーキング等での議論を重ねてまいります。

 次いで、文化芸術の振興と文化交流の促進につきましては、本年度は、かめやま文化年プロジェクトの集大成となる「かめやま文化年2020」を、「かがやく」をテーマに年間を通して事業を計画いたしておりますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、先月開催予定でありました「文化年オープニングセレモニー」をはじめ、「かめやま市民音楽祭」「かめやま薪能」などのイベントが中止となりました。今後の様々な文化年事業につきましても、市民の安全・安心を最優先に考え、様々な状況を見極めたうえで、実行委員会と連携、調整を図りながら進めてまいりたいと考えております。

 次に、スポーツの推進のうち、国民体育大会開催事業につきましては、本年度のウエイトリフティング競技及び軟式野球競技のリハーサル大会開催に向け、関係機関との調整や準備を進めているところでございますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今月末に開催を予定しておりました、軟式野球競技リハーサル大会が中止となったところでございます。一方、国体開催の機運を高めるためオリジナルのぼり旗の設置やリニューアルした西野公園野球場に横断幕を掲出するなどの取組につきましては、順次進めております。
 また、西野公園改修事業につきましては、国体開催に向け整備を進めてまいりました西野公園野球場が完成いたしましたので、去る3月28日に落成式を開催いたしました。引き続き、本年度も西野公園体育館外部階段の改修や運動広場側溝蓋の取替えなど、鋭意、国体会場の整備を進めているところでございます。

交通拠点性を生かした都市活力の向上

 続きまして、「交通拠点性を生かした都市活力の向上」について、ご説明申し上げます。
 まず、企業活動の促進・働く場の充実につきましては、現在、民間産業団地「亀山・関テクノヒルズ」の新区画において、本年度の操業開始に向け2社の立地企業の工事が進められております。引き続き、本市の交通利便性など優れた立地環境を生かし、既存企業の事業拡充はもとより、新たな企業誘致や市内企業の活性化に向けた取組を積極的に進めてまいります。また、市内事業所で構成されます亀山市雇用対策協議会と連携を図りながら、地元雇用の促進や雇用の安定に努めてまいります。

 次に、地域に根ざした商工業の活性化につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内中小企業・小規模事業者に対しまして、事業者の負担軽減や経営の安定化を図るため、小規模事業者経営改善資金の利子補給による実質無利子化をはじめ、飲食店におけるテイクアウト商品開発の支援を行う亀山エール飯チャレンジ事業や、販路開拓や生産性向上等の取組を支援する経営向上サポート事業を実施するなど、市独自の支援制度の拡充や創設を行い、それらの制度周知と申請等の手続きを鋭意進めているところでございます。
 更に、国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用し、国の持続化給付金制度の対象とならない中小企業者、小規模事業者及びフリーランスを含む個人事業者を対象に、市独自の支援制度として亀山版持続化給付金制度「けいぞく」を創設し、新型コロナウイルス感染症対策として市内事業者の事業継続を全力で支援してまいります。また、三重県の緊急事態措置による休業要請に協力した、亀山市内に主たる事業所を有する中小企業や小規模事業者に対し、県との協調により「新型コロナウイルス感染症拡大阻止協力金」を交付いたします。そのため、これらの事業を実施するに当たり、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

 次に、まちづくり観光の推進のうち、亀山7座トレイル整備・活用推進事業につきましては、鈴鹿川等源流域における豊かな自然の中で、亀山7座の魅力を体験していただくため、新たなトレッキングルートの開発やトレイルマップの充実などを進めているところであります。
 ところで、本市の夏の風物詩である恒例の「関宿祇園夏まつり」「亀山市納涼大会」「亀山市関宿納涼花火大会」につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各実行委員会から中止の発表がなされております。

子育てと子どもの成長を支える環境の充実

 続きまして、「子育てと子どもの成長を支える環境の充実」について、ご説明申し上げます。
 まず、新型コロナウイルス感染症対策に伴う子育て世帯の生活を支援する取組である、国の子育て世帯への臨時特別給付金の支給につきましては、支給対象者となる児童手当受給者に対し案内通知の送付を終えましたので、引き続き迅速かつ正確な給付金の支給に努めてまいります。
 一方、保育所や認定こども園などにつきましては、社会活動を維持するために必要な施設であることから、国の緊急事態宣言が発出された後も、感染予防対策の徹底を図りつつ開所を続けております。一方で、感染予防の観点から自宅での保育が可能な場合については、登園を自粛いただくよう要請を行っているところであります。引き続き、必要な保育を安全に提供できるよう努めてまいります。
 なお、これらの保育所等における新型コロナウイルス感染防止対策を徹底するため、衛生資材の購入等を進めているところでございます。

 次に、安心して産み育てられる環境づくりの推進のうち、放課後児童クラブ事業につきましては、本年4月から川崎小学校区において民設により新たに施設が開設されました。公設、民設いずれの施設も保育所等と同様に利用の自粛を要請しながら開所しておりますが、これらの施設を含めた市内19箇所22の放課後児童クラブにおいて、入所を希望された児童691名全員にご利用いただいているところでございます。
 こうした中、これらの放課後児童クラブが、新型コロナウイルス感染防止対策として必要とする感染防止対策物品を購入するための補助金の交付等を行ってまいります。このため、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。
 なお、この予算補正につきましては、議長、副議長及び議員並びに市長、副市長及び教育長の本年度の期末手当の減額分を活用してまいります。
 一方、長期休暇子どもの居場所事業につきましては、夏休み期間などの居場所の充実を図るため、青少年研修センターでの実施に向けた募集など諸準備を進めているところであります。
 また、小中学校等の臨時休業に伴い、児童虐待等要保護児童が家庭にいる時間が長くなり、虐待のリスクが高まることも懸念されますことから、各学校と連携しながら電話や訪問によるより細やかな見守りを行い、対象児童の状況把握に努めております。

市民力・地域力の活性化

 続きまして、「市民力・地域力の活性化」について、ご説明申し上げます。
 まず、自立した地域まちづくり活動の促進のうち、地域まちづくり協議会支援事業につきましては、地域予算制度による財政的支援を行うとともに、地域まちづくり協議会の組織強化のため、亀山市地域まちづくり協議会連絡会議と連携して、これまでの担い手育成研修に加え、新たに地域リーダー養成のための研修実施に向けて準備を進めているところであります。

 また、市民参画・協働の推進と多様な交流活動の促進のうち、協働事業提案制度につきましては、市民活動団体から事業提案のありました協働事業である「鈴鹿峠自然の家天文台「童夢」10周年記念事業」を効果的に実施するとともに、昨年度実施しました3件の協働事業につきましても、実施内容を広く市民に周知することで新たな協働事業の創出に努めてまいります。

行政経営

 続きまして、「行政経営」について、ご説明申し上げます。
 まず、職員の能力を生かせる組織力の強化のうち、組織マネジメントの強化につきましては、本年度も各部の使命・目標及び実施方針を定め、先日公表いたしました。本年度は、第2次総合計画前期基本計画の4年目となりますので、当該計画に掲げた施策や戦略プロジェクトを着実に推進していくため、進捗状況に合わせた実施方針を定め、効果的・効率的な行政経営を進めてまいります。

 ところで、「第2次亀山市総合計画後期基本計画」の策定に向けましては、前期基本計画の検証等に着手するとともに、庁内検討組織である亀山市中期戦略会議を設置し、近く第1回目の会議を開催する予定でございます。

 一方、新型コロナウイルス感染症対策の財源に充てることを目的として、本年6月及び12月に支給される市長、副市長、教育長及び病院事業管理者の期末手当を減額するため、本議会に関係条例の一部改正を提案いたしております。

 また、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から閉鎖しておりました市の公共施設につきましては、政府の緊急事態宣言の全面解除に伴い、来月1日から一部の施設を除き、感染防止対策に留意しつつ順次利用を再開してまいります。

 なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

 最後に、本年2月11日から5月10日までの一般会計及び各特別会計に係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約の状況は、別紙のとおりでございましたのでご高覧賜りたいと存じます。

 以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 

お問い合わせ

政策部 政策推進課 政策調整グループ
住所:〒519-0195 三重県亀山市本丸町577番地
TEL:0595-84-5123
FAX:0595-82-9955