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平成28年12月亀山市議会定例会現況報告

公開日 2017年02月24日

更新日 2018年12月11日

 平成28年12月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 さて、平成20年秋のリーマンショック以降、社会経済状況が激変する中、平成21年2月から亀山市の舵取りを担わせていただき、7年10箇月が経過いたしました。この間、市政に臨むにあたり、希望と信頼の市政を基本理念として、市政の進展と市民の暮らしの質の向上に向け、全庁一丸となって最善の努力を重ねてまいりました。

 その一方で、昨年実施された国勢調査において昭和45年の調査以降、初めて総人口が減少し、今後も更なる少子高齢化の進展が見込まれるとともに、国においても、社会保障と税の一体改革の進展など、本市のみならず地方行政を取り巻く課題は多様化・複雑化しています。

 こうした難局が続く中、この亀山市が持続性を保ちながら発展・成長していくため、引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 このような中、今後の市政推進の最上位計画となる第2次亀山市総合計画の策定もいよいよ佳境を迎えております。策定に関する地方自治法の義務付けが無くなる中、初めて自主的な意志により策定する計画として、全庁的な体制による検討を進めてまいりました。先月31日には、亀山市総合計画審議会へ基本構想及び前期基本計画の諮問を行い、来月7日には答申をいただく予定となっております。こうした総合計画審議会からの意見や、パブリックコメントなどを通じた市民の意見等を踏まえながら、亀山らしさのある総合計画としてまいります。

 一方、先月25日には、滋賀県蒲生郡日野町において、4回目となる「鈴鹿山麓無限∞会議」が開催されました。三重県と滋賀県の県境を越えた8市町の首長が一堂に会し、共通の資源である「鈴鹿山麓」を通じた政策連携についての議論を交わしたところであります。

 また、今月13日には、大阪府羽曳野市及び奈良県御所市との日本武尊・白鳥伝説の3市交流事業が、御所市において開催されました。御所市の歴史資源やまちなみの見学などの交流事業に、本市からも30名の市民の方とともに参加したところであります。平成11年から続くこうした取組を通じ、本市の地域資源である日本武尊についての理解を深めていただくなど、有意義な機会になったものと考えております。

 さて、先月20日には、三重県知事との1対1対談を行い、リニアを見据えたまちづくり、働き方改革、チーム学校についての3つのテーマにより率直な意見交換を行いました。中でもリニア中央新幹線の整備につきましては、東京・名古屋間の着工や政府の支援により名古屋・大阪間が最大8年間の前倒しが見込まれるなど、夢から現実への新たなステージに入ったものと考えております。引き続き、三重・奈良ルートや市内停車駅の設置に向け、県や沿線自治体との連携を強化してまいります。

 それでは、市政の各部門にわたり、第1次亀山市総合計画の基本施策の体系に沿ってご説明申し上げます。

快適な都市空間の創造

 まず、「快適な都市空間の創造」についてでございますが、企業活動の促進・雇用の創出につきましては、本市の産業振興を推進する制度である亀山市産業振興条例が本年度末をもって終期を迎えます。本制度については、大手液晶関連企業の誘致や関連企業の集積を図るなどの成果をもたらしてきたところであります。また、市内の民間産業団地の造成工事が再開されましたことから、更なる産業振興が求められる状況にもなっております。こうした状況を踏まえ、引き続き、企業誘致や市内企業の事業活動を一層積極的に支援するための制度が必要と考えますことから、期限の延長を含めた本条例の一部改正について、本議会に提案いたしております。

 一方、今月7日には、田村町地内において航空宇宙関連企業の新工場が竣工されました。今回の新規立地をきっかけに、さらに関連企業が集積し、航空宇宙産業が市内の大きな産業の柱となることを期待するところであります。

 次に、農林業の振興につきましては、来月10日に、全国お茶まつりが鈴鹿市文化会館で開催されます。全国から選りすぐられたお茶に関する展示や体験イベントなどが行われますことから、多くの方にご来場いただくことで茶業振興につながるものと期待するところであります。

 また、先月23日に愛知県尾張旭市で開催された「紅茶グランプリ2016」において、「亀山kisekiの会」が生産した和紅茶「べにほまれ」が金賞を受賞されました。亀山kisekiの会と市民や三重県などとの連携した取組を通じて、紅茶や亀山茶の普及と、「べにほまれ」の亀山ブランドとしての全国への発信につなげてまいります。

 一方、本年3月のせせらぎの里営農組合の法人化に伴い、農地中間管理事業を活用し、小川町今里地内の農地について営農組合への集積手続を進めているところであります。市といたしましても、地域の農業を支える認定農業者や営農組織などへの農地集積を支援してまいります。

 次いで、景観づくりの推進のうち、太岡寺畷の歩道等を整備する東海道街道環境整備事業につきましては、国の補正予算を活用し、約400メートルの歩道整備を進めるため、関係経費の予算補正及び繰越明許費について、本議会へ提案いたしております。

 次に、住環境の向上のうち、空家等対策につきましては、亀山市空家等対策の推進に関する条例の施行に伴い、先月31日に亀山市空家等対策協議会を設置し、亀山市空家等対策計画の協議を行いました。引き続き、協議会での議論を重ねながら、年度内の計画策定に向けてパブリックコメントの実施などの諸準備を進めてまいります。

 次いで、上下水道の整備につきましては、ガス事業者による能褒野橋西側の安楽川地下へのガス管埋設に合わせた水道配水管敷設の併用工事に係る協定を、今月1日に締結いたしました。これに伴い、債務負担行為の限度額の変更について、本議会に予算補正を提案いたしております。

市民参画・協働と地域づくりの推進

 続きまして、「市民参画・協働と地域づくりの推進」について、ご説明申し上げます。

 まず、地域コミュニティの活性化につきましては、地域まちづくり協議会の活動拠点となる地区コミュニティセンター等の指定管理期間が本年度で終了いたしますことから、引き続き各地域のまちづくり協議会を指定管理者とするため、新たに指定管理者制度を導入する2施設を加えた21施設の指定管理者の指定について、本議会に提案いたしております。

 次に、市民参画・協働と交流の場の創造のうち、市民活動への支援につきましては、先月8日に、市民参画協働事業推進補助金選定委員会において、2つの市民活動に関する公開プレゼンテーションと、その審査が行われました。何れの事業についても採択となったところであり、補助金を活用した活動の活性化に期待するところであります。

 また、協働事業提案制度につきましては、先月15日に協働事業提案制度選定委員会での公開プレゼンテーションを開催し、市民提案の1件が採択となりました。引き続き、市民団体等との連絡調整を行いながら、新年度での事業実施に向けた諸準備を進めてまいります。

 次いで、人権の尊重につきましては、来月4日からの人権週間にあわせ、同月10日に「ヒューマンフェスタin亀山」が井田川小学校において開催されます。中学生による人権作文の発表、高校生・外国人の人権スピーチや関係団体によるブース展示などが予定されており、イベントを通じて、市民の人権に関する認識を深めていただく機会にしてまいります。

 次に、男女共同参画の推進につきましては、新たなワーク・ライフ・バランスの取組を推進するため、平成22年度から7年にわたって取り組んできた亀山市家族の時間づくり事業についての検証を行いました。これまでの成果と課題を踏まえ、市民一人ひとりがワーク・ライフ・バランスについての意識を深めていくことができるよう、新たな展開に向けた検討を行ってまいります。

 次いで、情報の提供と共有につきましては、効果的なシティプロモーションの展開を図るため、本年度設置いたしましたシティプロモーション戦略プロジェクト・チームにおいて、亀山市シティプロモーション戦略の検討を進めてまいりました。今月7日には、専門家などに参画いただくシティプロモーション推進委員会を設置し、委員の専門的な意見をお聞きしたところであります。引き続き、委員会の意見をいただきながら検討を重ね、本年度での策定に向け進めてまいります。

健康で自然の恵み豊かな環境の創造

 続きまして、「健康で自然の恵み豊かな環境の創造」について、ご説明申し上げます。

 まず、健康づくりの推進につきましては、地域における健康づくり活動の担い手となる人材育成のため、平成24年度から川崎地区、昼生地区、関南部地区、神辺地区の4地区で開催してまいりました健康づくり応援隊養成講座を、本年度は野登地区において開催いたします。現在、講座の実施に向けた地域まちづくり協議会との協議を行うなどの準備を進めているところであり、この取組を通じて、地域の主体的な健康づくり活動が一層広がるよう支援してまいります。

 次に、地域医療の充実につきましては、市立医療センターの経営の健全化に向けて、新公立病院改革プランの策定を進めております。これに合わせて、歳入確保に向けた取組を推進するため、中期ビジョンの策定を進めているところであります。

 更に、市立医療センターへの地域包括ケア病床導入の方向性に併せて、地域の医療機関や多職種との連携強化を図るべく、在宅医療連携推進協議会において地域包括ケアシステム体制の整備に努めているところであります。

 次いで、防災力の強化につきましては、防災関係機関との連携・強化を図るため、来月15日に、災害時における医療救護に関する協定を亀山医師会・亀山歯科医師会・鈴鹿亀山薬剤師会との間で締結いたします。大規模災害を想定した一体的な取組を行うことで、市民等に対する医療救護に関する体制を強化します。

 また、地震対策・木造住宅補強事業につきましては、耐震診断や補強工事などへの申請が増加していることから、更なる木造住宅の耐震化を進めるために、耐震補強への補助金など関係経費の予算補正について、本議会に提案いたしております。

 次に、消防力の充実・強化のうち、災害対応力の強化につきましては、安全で迅速・的確な消防活動を展開していくため、県内消防相互応援協定に基づく鈴鹿市との応援・受援訓練をはじめ、富山県で開催された緊急消防援助隊中部ブロック訓練への参加など、広域連携体制の強化に努めております。

 また、今月1日、4日の両日には、市内の解体ビルを訓練実施場所として提供していただき、日常の訓練では経験することが難しい建物の破壊方法の確認などの警防活動訓練を実施し、職員の技術の向上を図ったところです。

生きがいを持てる福祉の展開

 続きまして、「生きがいを持てる福祉の展開」について、ご説明申し上げます。

 まず、地域福祉力の向上につきましては、来月1日に、民生委員児童委員及び主任児童委員への厚生労働大臣からの委嘱状の伝達式を開催いたします。今回の一斉改選におきまして、98人の定数のうち半数以上が交替されることとなります。退任される委員の皆様には、長年にわたり本市の社会福祉の増進にご尽力いただいたことに改めて感謝申し上げますとともに、新たに委嘱されます委員の皆様には、地域住民の相談・支援活動にご協力いただき、地域福祉の担い手として期待するところであります。

 次に、高齢者の多様な生活スタイルの支援のうち、認知症高齢者対策につきましては、治療と相談が一体となった取組の強化を図るため、新たな試みとして、来年1月に、亀山医師会・亀山歯科医師会・鈴鹿亀山薬剤師会との共催による認知症サポーター養成講座を開催いたします。これにより、医療機関と相談窓口である地域包括支援センターの連携を強化し、効果的な認知症対策を進めてまいります。

 また、介護施設の入所者の安全・安心の確保につきましては、国の地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金を活用し、市内4か所の介護施設でのスプリンクラー設備や自動火災報知設備等の整備を支援するため、関係経費の予算補正について、本議会へ提案いたしております。

 次いで、障がい者の社会参加の促進につきましては、障がい者の就労の実習の場の提供のため、現在、市の施設での職場体験実習を行っております。こうした実習を通じて、一人でも多くの方が一般就労へつながるように、支援機関とも連携しながら、今後も実習事業を進めてまいります。

 次に、社会保障の充実につきましては、臨時福祉給付金及び年金生活者等支援臨時福祉給付金の申請期間が来月16日までとなっておりますことから、この程、未申請の方に対する個別通知を行ったところであります。

 また、新たに平成29年4月から平成31年9月までの2年半分を一括に給付する経済対策臨時福祉給付金につきましては、今年度から申請の受付を開始することとなりますことから、本議会に関係経費の予算補正を提案いたしております。

次世代を担う人づくりと歴史文化の振興

 続きまして、「次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」について、ご説明申し上げます。

 まず、子育て支援につきましては、民間事業者による新たな小規模保育施設が開設されることから、保育所等の待機児童の解消に向けた支援を行うため、関係経費の予算補正について、本議会に提案いたしております。

 また、放課後児童健全育成事業につきまして、川崎小学校区放課後児童クラブの指定管理者の指定について、本議会に提案いたしております。

 更に、今月12日からの女性に対する暴力をなくす運動が全国的に行われておりますことから、本市でも運動期間に先立ち広報かめやまにおいてDVに関する特集記事を掲載するとともに、今月14日には井田川駅前で地域の方や関係機関とともに、女性に対する暴力をなくす街頭啓発も行ったところであります。

 次に、歴史文化の継承につきましては、現在、歴史博物館において、「亀山の歴史の中の女性達」をテーマとした企画展を開催しており、明治・大正・昭和の社会との関わりにおいて、この地域の女性がどんな暮らし方であったのかを実物資料とともにご覧いただいております。

 また、国庫補助事業として実施をいたしております亀山市域近世近代史資料調査では、古文書、典籍、生活資料の目録作成、写真撮影など順調に調査を進めているところであります。

 次いで、まちづくり観光の推進につきましては、亀山商工会議所と連携し、旧東海道を主軸に大和街道と巡見街道を加えた街道観光を推進するため、先月8日、9日の両日、三重テラスにおいて「伊勢ノ国 亀山まほろば街道in三重テラス」を開催いたしました。こうしたイベント等を通じて、街道の持つ魅力を積極的に発信する観光PRを展開してまいります。

行政経営

 続きまして、「行政経営」について、ご説明申し上げます。

 まず、自立した行政経営の推進につきましては、労働安全衛生法の改正により、医師等が行う心理的な負担の程度を把握する検査、いわゆる「ストレスチェック」の実施が事業者に義務付けられたことから、先月、全職員に対して「ストレスチェック」を実施いたしました。今後は検査結果を活かして、職員のメンタル不調の早期発見につなげてまいります。

 次に、移住交流促進事業につきましては、今月5日、6日の2日間、東海道関宿をフィールドに移住体験ツアーを開催し、2組3名の方にご参加いただいたところであります。地元関係者によるまちなみの紹介や実際に引っ越しした先輩移住者との座談会など、生活目線での話が聞けたと参加者から好評をいただいたところであり、引き続き、都市部での移住フェアや体験ツアーなどの機会を通じて、移住交流の促進に努めてまいります。

 次いで、旧国民宿舎関ロッジにつきましては、既存建物を利用した事業運営への提案を受け、応募者との協議を行う中、最終的な事業実施意向の確認が取れましたことから、引き続き、適正な契約候補事業者としての審査を進めてまいります。

 さて、先月14日に、本年度2回目となる亀山市総合教育会議を開催し、教育長並びに、教育委員と「(仮称)亀山市教育大綱」の策定に関する協議を行ったところであります。また、先月、教育委員会で決定された「亀山市立図書館の今後の方向性」についての説明を受け、引き続き、市と教育委員会が互いに執行機関としての責任を果たしながら、連携し、図書館の移転を含めた検討を行ってまいります。

 なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

 最後に、本年8月16日から11月15日までの一般会計及び各特別会計に係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約並びに、同期間における負担附きでない100万円以上の寄附受納の状況は、別紙のとおりでございましたのでご高覧賜りたいと存じます。

 以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 

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