平成17年に景観法が施行されて以来、亀山市においては、平成17年度から景観関係調査を実施し、平成20年度からは亀山市景観計画の策定に取り組んできました。さらに、景観行政団体への移行に向けて、亀山市環境保全条例の改正や亀山市独自の景観関係審査を実施し、平成21年度には亀山市景観条例（案）を策定いたしましたので、4月1日より30日まで、亀山市景観条例（案）のパブリックコメントを実施します。

　亀山市は、鈴鹿山脈等からなる山地や、鈴鹿川、中ノ川の２つの水系からなる河川など豊かな自然に恵まれています。こうした自然を礎として形成されてきた亀山宿、関宿、坂下宿をはじめとした東海道沿いの歴史的町並みや坂本棚田など各地域には、魅力溢れる景観が今も息づいています。特に、鈴鹿山脈はその大部分が鈴鹿国定公園に指定され、関宿は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、坂本棚田は日本の棚田百選に選定されてきました。亀山市の良好な景観の形成は、これらの優れた自然、歴史、文化景観を活かし、市民や訪問者が安らぎや潤いを感じることのできる魅力ある景観を創出し、市民共通の資産として後世に受け継いでいくことが重要となります。しかしながら、地域経済発展のための産業振興は、慣れ親しんできた亀山市の原風景を変えつつあるのも現実で、それらに対する市民の心配の声もあります。

　今後、景観行政団体となり、市民、事業者、行政が協力して、亀山市景観計画を策定し、その運用により、未来へつながる良好な景観の形成を進めていきたいと考えていますので、市民の皆さんをはじめ事業者の皆さんのご協力をお願いします。

【資料】亀山市景観条例（案）のパブリックコメントについて[PDF：167KB]