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平成26年6月亀山市議会定例会現況報告

公開日 2014年11月23日

更新日 2018年12月12日

 平成26年6月亀山市議会定例会の開会に当たり、市政の現況と今後の見通しについてご報告し、議員並びに市民の皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 さて、景気は、緩やかな回復基調が続いているものの、4月1日の消費税率の引き上げに伴い、駆け込み需要による反動も生じているところであります。しかしながら、次第に回復していくことが期待されており、国においては、経済の好循環の実現に向け、「好循環実現のための経済対策」を含めた経済対策パッケージを着実に実行することで、景気を下振れさせることなく、経済を成長軌道に早期に実現させていくこととしております。

 一方、昨年度成立した共通番号制関連法に基づく社会保障・税番号制度については、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するための社会基盤であり、平成27年10月より番号通知が始まり、平成28年1月から番号利用がスタートします。これにより、公平な社会保障制度・税制度の効率性・透明性の確保や国民にとって利便性の高い公平・公正な社会の実現につながるものと期待されています。

 市におきましても、円滑な制度導入に向け、システム改修や庁内組織における検討などの諸準備を進めているところであります。

 なお、導入にあたっては、国の補助制度を活用し整備を図ることから、本議会においても関連する予算補正を提案させていただいております。

 さて、市では、亀山市文化振興ビジョンの文化のみえる化プロジェクトに基づき、今後3年毎に「みつめる・つながる・かがやく」を基本テーマに、文化に関する各分野を包括的・継続的に高めるためのアクションイヤー「かめやま文化年」を設け、市民一人ひとりの愛着と幸福実感の向上を目指すこととしております。

 今月10日には、「かめやま文化年2014」のオープニングセレモニーを開催し、多くの市民ならびに市民団体の皆様と協働を目指し、キックオフ宣言を行いました。また、式典においては、本市にゆかりが深く、我が国の文化各分野においてご活躍される8名の皆様に対し、亀山市文化大使として委嘱状の授与を行いました。今後、文化大使の皆様には、本市の文化振興やシティプロモーションに寄与いただけるものと期待するところであります。

 それでは、市政の各部門にわたり、第1次亀山市総合計画の基本施策の体系に沿ってご説明申し上げます。

1.快適な都市空間の創造

 まず、「快適な都市空間の創造」についてでございますが、農林業の振興につきましては、茶業関係者による亀山紅茶「べにほまれ」の復活に向けた取組がNHKをはじめとしたマスコミに取り上げられ、多くの反響を得られたところであります。復活した「べにほまれ」につきましては、市内において販売や飲食店での提供も行われており、市といたしましても、亀山茶とともに本市の特産品としてPRに努めるなど、引き続き支援してまいります。

 次に、上下水道の整備のうち流域関連公共下水道につきましては、本年3月末に亀田町・羽若町・田村町・能褒野町・布気町・関町新所・関町会下・関町鷲山の一部区域の供用開始を行いました。これにより、3月末現在の公共下水道処理人口普及率は、昨年度より0.9ポイント増の46.5%となっており、今後も引き続き計画的な整備を進めてまいります。

 次いで、道路網の整備のうち市道和賀白川線につきましては、平成17年から合併特例債を活用して進めてまいりました忍山大橋を含む区間延長580mの事業が完了し、3月30日に供用を開始しました。開通式では完成式典に続き、地元コミュニティが中心となった企画による渡り初めなどの催しが盛大に開催されたところであります。なお、本年度からは、国道1号亀山バイパスから北側部分の延伸に着手することとし、概略設計を進めてまいります。

2.市民参画・協働と地域づくりの推進

 続きまして、「市民参画・協働と地域づくりの推進」について、ご説明申し上げます。

 まず、地域コミュニティの活性化のうち、神辺地区コミュニティセンター改築工事につきましては、市内産木材の利用を図りつつ、本年10月の完成に向け、着実に進めてまいります。また、関南部地区コミュニティセンターにつきましても、平成27年度での整備に向け、用地取得等の諸手続きを進めているところであります。

 更に、地域コミュニティのしくみづくり支援事業につきましては、去る4月に城北地区、関南部地区及び野村地区の3地区が新たにまちづくり協議会を設立されたところであります。今後は地域活性化支援事業補助金などによるまちづくり協議会への支援を行うとともに、未設置の地域での主体的な取組が進められるよう働きかけてまいります。

 次に、男女共同参画の推進につきましては、来月23日から29日までの「男女共同参画週間」を中心に、本年で8年目となる三重県内男女共同参画連携映画祭が県内22会場で開催され、21日には市文化会館においても映画上映を行います。映画上映終了後には市民団体によるアフタートークを開催し、男女共同参画への理解を深める機会とするなど、今後も機会を捉え啓発に努めてまいります。

3.健康で自然の恵み豊かな環境の創造

 続きまして、「健康で自然の恵み豊かな環境の創造」について、ご説明申し上げます。

 まず、地域医療の充実につきましては、本年3月に策定した第2次となる亀山市地域医療再構築プランを着実に推進し、市民が住み慣れた地域で生涯にわたって安心して暮らせるように地域医療体制の整備に取り組んでまいります。

 また、三重大学亀山地域医療学講座支援事業につきましては、平成23年5月に締結した三重大学との寄附講座設置協定が、今月末をもって満了となりますことから、改めて寄附講座設置協定を締結いたします。引き続き、新しい研究テーマも加えながら、市立医療センターを主なフィールドとした市民の健康や地域の医療体制に関する研究・教育活動を進めていただき、市民の健康を守り健康寿命を延ばす取組に活かしてまいります。

 次いで、循環型社会の形成・エコシティの実現のうち、ごみ溶融処理施設につきましては、ボイラー設備の長寿命化を図るため、腐食減肉した3次過熱器管等の更新・補修工事に係る仮契約を締結しましたので、本議会に工事請負契約の締結を提案させていただいております。

 次に、防災力の強化のうち、木造住宅補強事業につきましては、国及び県制度の見直しに合わせ、交付対象者を拡大するとともに、補助金額の上限を引き上げるなどの制度拡充を行うことで、一層の支援強化を図ってまいります。

 また、家具等の転倒防止事業につきましては、来月15日、29日の両日、三重県建設労働組合亀山支部のご協力のもと実施いたし、高齢者や障がい者宅での減災対策を講じてまいります。

 更に、来月27日には、危険箇所点検を実施いたし、昨年9月の台風18号による被害箇所の現状確認や、災害発生時の対応などについて各防災関係機関との共通認識と連携強化を図ってまいります。

 一方、消防力の充実強化のうち、北東分署建設事業につきましては、建設用地取得及び建設工事について、それぞれ仮契約を締結いたしましたので、本議会に不動産の買い入れ及び工事請負契約の締結について提案させていただいております。

 また、消防救急無線デジタル化整備事業につきましても、活動波等整備工事について仮契約を締結いたしましたので、工事請負契約の締結について提案させていただいております。

 更に、防火対策の推進といたしまして、多数の市民が参加する屋外での催しに対する火災予防指導を行ってきたところですが、大規模な催しを主催する者に対する防火担当者の選任等の指導体制の更なる強化を図るため、亀山市火災予防条例の一部改正を本議会に提案させていただいております。

 一方、救急体制の強化につきましては、今月から救急ワークステーションを本格運用に移行し、救急隊員の資質向上に努めるとともに、医療センターとの更なる連携強化を図り、より質の高い効果的な救急サービスの提供を推進してまいります。

 また、高規格救急自動車の更新につきましては、平成27年度に北東分署へ移管予定の車両1台を含めた亀山消防署の2台を更新するもので、このほど購入に関する仮契約を締結いたしましたので、本議会に財産の取得を提案させていただいております。

 更に、地域の安全・安心を確保するために欠かせない消防団につきましては、団員の処遇改善を図るため、本議会に亀山市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正を提案させていただいております。

4.生きがいを持てる福祉の展開

 続きまして、「生きがいを持てる福祉の展開」について、ご説明申し上げます。

 まず、スポーツの推進のうち、総合型地域スポーツクラブ育成事業につきましては、これまで旧関地区を中心に活動してきた「Let'sスポーツわくわくらぶ」が、このほど「特定非営利活動法人Let'sスポーツわくわくらぶ」へと業務を移管されました。更に自主的な活動を通じて市民がスポーツに取り組みやすい場の提供が促進されますよう、市といたしましても引き続き支援を行ってまいります。

 また、平成33年に三重県での開催が内定している第76回国民体育大会につきましては、本市における開催競技種目として、ウエイトリフティング及び軟式野球が三重県準備委員会常任委員会で選定されましたので、開催に向けて、関係競技団体との連携・調整等を進めてまいります。

 次に、高齢者の多様な生活スタイルの支援につきましては、在宅医療を推進し地域包括ケアを構築するため、庁内横断的な組織として在宅医療推進プロジェクトチームを設置するとともに、多様な職種による連携システムとなる「かめやまホームケアネット」を、本年4月から試行運用を始めたところであります。

 また、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、事業者と連携した高齢者を見守る取組として先月7日に株式会社第三銀行との間で「高齢者に優しい取組」についての協定を締結いたしました。今後は、郵便事業者や宅配事業者など各種事業者の方々とも連携を図ることで、高齢者の見守りの取組を更に進めてまいります。

 次いで、社会保障の充実のうち、消費税率の引上げに伴う暫定的・臨時的な措置の臨時福祉給付金の給付につきましては、市民への円滑な給付に向け、諸準備を進めているところであります。今後は、近隣市と足並みを揃え、7月からの受付開始に向け、対象者等の的確な把握に努めるとともに、広報紙やホームページ等を活用し制度の周知を図ることで、円滑な給付につながるよう作業を進めてまいります。

5.次世代を担う人づくりと歴史文化の振興

 続きまして、「次世代を担う人づくりと歴史文化の振興」について、ご説明申し上げます。

 まず、子育て支援のうち、学童保育所につきましては、亀山西小学校区学童保育所「おひさま」が、去る3月に東町一丁目に移転され、入所児童の利便性の向上が図られたところであります。また、来月には井田川小学校区において、なのはな保育園敷地内に学童保育所「なのはなクラブ」が開設予定となっており、更に亀山南小学校区においても、小学校敷地内に、学童保育所「スマイル」が開設に向けた諸準備を進めているところであり、引き続き、支援を行ってまいります。

 また、不妊・不育症治療費助成事業につきましては、国及び県の制度の見直しに合わせて、男性不妊治療及び不育症治療などを新たに助成対象とするなどの制度拡充を図ることで、安心して子育てのできる環境づくりにつなげてまいります。

 更に、療育相談事業につきましては、これまで市内施設では受入れが出来なかった障がいのある子どもの身体機能の訓練などについて、個別のニーズに沿った療育治療・保育の支援を市内で行うことができるよう、市立医療センターと連携した調査研究を進めてまいります。

 次に、文化芸術の振興のうち、かめやま文化年事業につきましては、3つのメイン事業の内、食の文化に関する事業として、「かめやま茶学校」を開校し、年間を通じてお茶について学ぶ機会を設けてまいります。また、スポーツ・健康の文化に関する事業につきましては、来る8月16日に、西野公園において「NHK夏季巡回ラジオ体操」を開催し、多くの方々にスポーツや運動のもつ文化的側面への気づきを促す機会といたします。このように、様々な事業を通じて「みつめる」をキーワードに、暮らしの中の文化を再発見、再認識し、自分たちの文化や地域に愛着と誇りを持つ契機となるよう取り組んでまいります。

 次いで、歴史文化の継承につきましては、本年度開館20周年を迎える歴史博物館において、第22回企画展「絵図から発見!地域の歴史」を記念シリーズとして開催しております。江戸時代の亀山地域の様子を探るという企画で、絵図に描かれた道・建物などや書き込まれた文字情報に着目し、併せて関連する古文書などの史料も展示しており、多くの方にご覧いただいているところであります。

 次に、まちづくり観光の推進につきましては、東京日本橋の三重県の首都圏営業拠点「三重テラス」を活用したシティプロモーション事業の第一弾として、来月5日から10日までの6日間、三重の東海道と関宿重伝建選定30周年をテーマとしたパネル展示や公開講座を開催し、亀山市の魅力を発信してまいります。

 また、国民宿舎関ロッジにつきましては、経営環境の改善と提供サービスの向上を図るため、老朽化した給湯用ボイラーの更新やトイレの洋式化等を行うとともに、宿泊室の備品を更新してまいります。

行政経営

 続きまして、「行政経営」について、ご説明申し上げます。

 自立した行政経営の推進につきましては、本年度が最終年度となる行財政改革大綱における歳入改革の推進の取組として、本年2月に策定した受益者負担の適正化に関する基準に基づく見直しを進めております。このうち、先行して検証を行いました白鳥の湯入浴料、斎場焼却施設使用料、事業系一般廃棄物処理手数料及び産業廃棄物処理施設使用料について、見直しを行うこととし、本議会に関係条例の改正を提案させていただいております。

 次に、新市まちづくり計画の変更につきましては、合併特例債の活用条件を整えるため、計画期間の延長や一部事業等の追加などの変更内容について、県との事前協議に向けた諸準備を進めているところであります。

 次いで、市制施行10周年記念事業として取り組んでおります原動機付き自転車等の「ご当地ナンバープレート」の導入につきましては、選定委員会において絞られた4作品により市民による投票を7月から実施いたし、最優秀作品を決定してまいります。

 ところで、林業総合センターにつきましては、本年2月17日の火災により現在一部閉館をしており、地域の方々をはじめ市民の皆様には大変ご迷惑をお掛けしております。現在、同センターの年内の復旧を目指し鋭意努めており、本議会に復旧工事費等の予算補正を提案させていただいております。

 なお、学校教育、生涯学習等、教育分野の詳細につきましては、後ほど教育委員会当局からご説明申し上げます。

 最後に、本年2月16日から5月15日までの一般会計及び各特別会計に係る3千万円以上1億5千万円未満の工事請負契約の状況は、別紙のとおりでございましたのでご高覧賜りたいと存じます。

 以上簡単ではございますが、市政の現況についてのご報告及びご説明を申し上げました。何卒よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

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