亀山市市勢要覧
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7幻と言われた紅茶の復活を目指して 緑茶の生産地として知られる亀山ですが、昔は紅茶の産地でもありました。私も父親が紅茶をやってたこともあったんで、近年は緑茶品種の紅茶をつくろうと挑戦してたんですわ。そんなところ、「亀山で紅茶つくるんやったら、べにほまれをやってみては?」と亀山市長さんに後押しをもらったんです。それで地元の緑茶農家4人と会を結成して、べにほまれの畑を探すことから始めたんです。 最盛期から50年を超え、畑が残ってない可能性もあったんですが、何とか見つけ出し、べにほまれの復活に向けて取り組んでいます。会の名前の「Kiseki」とは、べにほまれの畑が残っていた場所が亀山と関の間だったことから「亀関」という意味と、「奇跡」の復活という意味から名付けました。 会員はみんな緑茶農家なんで、べにほまれと緑茶の時期が重なると作業が難しく、まだまだ摘みとれる量も少ないですが、とにかく、亀山のべにほまれは味・香りともに最高で、こんな紅茶は他にないと思っています。 手探り状態でのスタートでしたが、年々、草取りや茶摘みなど協力してくれる人も増え、味も良くなっています。ゆくゆくは亀山のブランドとして、紅茶が緑茶を引っ張ってくれるようになればええなぁと思っています。亀山Kisekiの会代表 駒こま田だ 六ろく平へいさん亀山Kisekiの会昭和40年代まで亀山市内で生産されていた日本最初の紅茶専用品種「べにほまれ」を復活しようと、立ち上がった茶業関係者のグループ。5名の会員を中心に「亀山べにほまれ復活プロジェクト」を発足させ、活動に励んでいます。亀山紅茶「べにほまれ」亀山十継亀山のべにほまれだけは絶対に守っていきたい!❸語り継ぐふるさと

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