亀山市市勢要覧
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16亀山十継医療発展につながる家庭医の育成を目指して 亀山地域医療学講座では、市民の皆さんにとって、最も良い医療は何かということをテーマに研究しています。今までの研究で、亀山の特産であるお茶がアレルギー性鼻炎と食物アレルギーの抑制に関連があったということや、住民の方への調査から、患者さんの立場に立った医療を行う「家庭医療」が重要だということなどが分かってきました。 また、市立医療センターで三重大学の医学部学生の実習を受け入れてもらい、地域医療を現場で学びながら、患者さんの視点で医療を見ることが身に付くよう教育・育成に力を入れています。卒業後も家庭医等を目指す人には「三重大学家庭医療学プログラム」の後期研修で、地域に役に立つ医師となるように研修医の指導を実施しています。 このような活動から、市立医療センターで働きたいという学生が増えてきていて、若い人たちも家庭医療の良さを感じてくれているのかなと思います。これらの育成の成果は、将来的に亀山市をはじめ医療の発展につながっていくと考えています。 今後は在宅医療をもっと充実させるために、市立医療センターがどうあるべきか、また医師側・住民側の障壁が何か等の調査も進めていきたいですね。「大きな夢と情熱」を持って、より良い医療の実現に向けて取り組んでいきたいです。三重大学医学部 亀山地域医療学講座教授 竹たけ村むら 洋よう典すけさん亀山地域医療学講座亀山地域医療学講座全国に先駆け、三重大学が取り組んでいる地域医療の教育と研究の取り組みで、平成23年6月に県内で初めて講座を設置。亀山市から三重大学への寄附により市立医療センターへ医師が派遣され、地域医療の教育や研究、医療体制の確立に向けて取り組んでいます。亀山市に最適な医療の確立に向けて取り組んでいます。10音声を聞く

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