かめやま文化年2017では、「つながる」をキーワードとして、それぞれの取り組みに一体感を持たせるため、人や地域との交流を通じて相互理解を深める「交流」、受け継がれてきた文化を次世代に受け継ぐ「継承」、文化の担い手を育てていく「人材育成」という３つの柱を掲げました。そして、3本の柱を意識しながら、“歴史”、“あかり”“くらし”、“音楽”“芸術”の５つのテーマを設定し、さまざまな事業を展開しました。

かめやま文化年2017に関する動画

かめやま文化年2017の内容

企画事業

まち集う～高梁市との歴史・文化交流～

　江戸時代、亀山藩と領地替えが行われた歴史を共有する高梁市に焦点をあて、備中たかはし松山踊りでの踊り交流や、歴史博物館における企画展「城主の交換転封」の開催、高梁市への文化交流使節団の派遣などにより、相互の理解を深めることができました。

　また、踊りの交流や高梁市の市長や活動団体のみなさんを本市にお招きして開催した歴史・文化交流事業などを通じて、官・民レベルでの交流促進を図ることができました。

 

まち遊ぶ～亀山まほろば街道～

　市内に残るいろいろな道の歴史に触れる取り組みを通じて、郷土への愛着を深めるため、「かめやま歴史みちサミット」を実施し、加太地区の鉄道遺産、川崎地区の峯城、昼生地区の金王道といった郷土の魅力が発表され、ふるさとの歴史について理解を深めることができました。

　また、東海道ウォーキングを行い、市内に残る歴史みちに触れる機会を創出しました。

 

まち灯す～かめやま夢あかり～

　亀山の地場産業「ろうそく」に焦点を当て、東海道を舞台に「あかり」の魅力を体感できる催しとして、東町商店街で「かめやま夢あかり」を開催しました。

　約2,000本の竹灯籠や約4,000個のキャンドルの灯りの中で、灯おどり保存会の練り歩きや、灯りコンサートを行ったほか、地域の保育園児が作ったキャンドルカップも点灯され、幻想的な雰囲気を醸し出していました。

 

まち薫る～亀山茶と暮らす～

　亀山の地場産業「お茶」に焦点を当て、日本茶の美味しい淹れ方を学んだり、台湾の茶文化を知るイベントなど、お茶に関する様々な催しを開催しました。

　関宿の旧田中家住宅で行った「茶の愉しみ」では、参加者が、お茶のテイスティングやお茶をブレンドする作業を体験しました。

　台湾と日本の茶文化交流では、それぞれの国の茶文化に触れ、参加者は新しいお茶の魅力を体感しました。

 

まち奏で～かめやま音楽堂～

　１年を通して、市内各所でコンサートや音楽に関する事業を行ったほか、小学校・中学校・高校と連携したアウトリーチ活動など、まち全体を音楽堂にみたて、音楽を手軽に楽しめる機会を作りました。　

　宿場コンサートと題して行った、ヘンゼルとグレーテルスライドコンサートは、子どもたちにより身近にオーケストラを感じてもらおうと、色々な絵を見せながら演奏するもので、参加者は、音楽と一緒に絵本を見るような感覚で楽しんでいました。

 

まち勢む～かめやま芸術祭～

　現代アートの祭典「亀山トリエンナーレ2017」には、海外や全国から１０２組のアーティストたちがこの亀山に集い、約１ヶ月間まちがアートに染まりました。期間中には、アートとまちづくりをテーマにしたアートディスカッションが行われたほか、東町商店街を歩行者天国にして、子どもたちの創作ダンスパフォーマンスが披露されました。

　また、毎年開催している亀山市美術展の特別展として、亀山市名誉市民中村晋也さんと亀山市文化大使上田秀洋さんの作品を展示し、素晴らしい作品を多くの方に鑑賞していただきました。

 

関連事業

　民間や市関係団体などが主体となって行う事業で、キーワードの「つながる」及び各テーマに沿った事業を関連事業と位置付け、年間20事業が実施されました。

 

かめやま文化年2017記録誌

上記の各事業の様子は、かめやま文化年2017記録誌でご覧いただけます。

かめやま文化年2017記録誌[PDF：8MB]