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平成28年第1回臨時会 産業建設分科会長報告

公開日 2016年11月10日

 産業建設分科会における審査の経過について、亀山市議会予算決算委員会内規第7条第5項の規定に基づき、下記のとおり報告いたします。
 先ほどの予算決算委員会で当分科会に分担されました補正予算の議案の審査に当たるため、分科会を開催いたしました。担当部長から説明を受けた後、質疑に入り、審査を行いました。
 議案第78号 平成28年度亀山市一般会計補正予算(第3号)についての内、当分科会所管分、「災害復旧費」「現年発生農林水産業施設災害復旧費」の単独災害復旧事業について、原材料支給が多いが、何度も被害を受けている箇所はないのかとの質疑があり、これについては、法面崩落による水路への土砂の流入はあるが、基本的に施設についてはほとんどないと認識しているとの答弁でありました。
 次に、法面崩落に関しては同じ箇所が崩れても仕方がないという考え方なのか、また、補助した工事の確認等は行っているのかとの質疑があり、これについては、法面崩落に起因するだけでなく、降雨による上流部からの土砂の流出ということもあるので根本的な解決は難しい、また、原材料支給については原則、受益者からの申請を審査し、交付決定を行い、工事終了後は、提出された実績報告により確認しているが、工事が複雑なもの、また、大規模なものについては現地確認を行っているとの答弁でありました。
 次に、同じ所が何回も崩れている箇所はどこなのかとの質疑があり、これについては、両尾町平尾地内の水路等5箇所が該当するとの答弁でありました。
 次に、今回の補正で、農林水産事業分担金の対象となった事業と、何度も分担金の対象となっている箇所について質疑があり、これについては、今回は小川町地内の徳正農道の復旧と安坂山町坂本地内の畦畔の復旧であり、何度も対象になっている箇所はないとの答弁でありました。
 次に、災害復旧事業における原材料費の支給、機械の借り上げなどの内訳について質疑があり、これについては、全102箇所のうち、国庫補助災害及び市単独災害の各1件を除くと原材料支給のみは5件、補助金の交付のみが37件、原材料支給と補助金交付の両方が58件であるとの答弁でありました。
 次に、市単独の災害復旧事業については、もっと早く工事にかかることはできないのかとの質疑があり、これについては、農林水産業施設の国補事業分については11月に査定があり、市単独事業分については最低限来年の作付けに間に合わせるため年度内には完了したい。また、公共土木施設については、規模が小さく設計を必要としないものについては、作業等によっては随時進めており、国補事業分については、12月1日、2日に現地視察があるとの答弁でありました。
 次に、農業用施設については、軽微なものとして進めるものはないのかとの質疑があり、これについては、原則予算を認めていただいてからとなり、今年度は既決予算で対応しているものはない。なお、国庫補助災害の設計については既決予算で先行して対応しているとの答弁でありました。
 次に、分担金は事業に要する費用の20%であるが、今後農業従事者の減少等が考えられるが、総合計画を見直していく中で、分担金の率を下げる考えはないのかとの質疑があり、これについては、農業施設は個人財産であるので、災害であっても復旧する場合は原則受益者分担金をいただく考え方である。また、重機借り上げ等の補助金は、簡易で早期の復旧ができる制度として受益者に利用いただいているため、こうした制度がある中で、市の発注工事に対する分担金をさらに下げる考えは現時点ではないとの答弁でありました。
 次に、市発注の工事は、軽微なものではなく、金額が大きいものなので、分担金の負担が増えるのではないかとの質疑があり、これについては、現在の負担率は2割だが、今後県下の状況を把握し、短期的には難しいが農業振興の部分も含めて研究するとの答弁でありました。
 以上、産業建設分科会の審査報告といたします。